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バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?勘違いしがちな効果や注意点【医師監修】

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バイアグラを普通の人が飲むとどうなる?勘違いしがちな効果や注意点【医師監修】

ED(勃起不全)ではない正常な人でも、「若い頃の勃起力を取り戻したい」「連続で性行為したい」といった目的でバイアグラに興味を持つ方は一定数います。

しかし、バイアグラをはじめとしたED治療薬を普通の人が飲んでもよいのでしょうか。

今回は、バイアグラをEDではない普通の人が飲むとどうなるのか、効果や注意点を詳しく解説します。

バイアグラについての知識を深めて正しく活用し、性行為を充実させるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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バイアグラを普通の人が飲んでも問題ない

OKサインを出す医師

結論としては、バイアグラをED(勃起不全)ではない普通の人が飲んでも健康上問題はありません

バイアグラをはじめとしたED治療薬を服用すると、全身の血流が改善に向かいます。

その結果、性的刺激を受けた際に陰茎海綿体へと血液が流れ込みやすくなり、勃起が誘発するという仕組みです。

したがって、正常な人がバイアグラを飲んでも基本的には全身の血流が良くなるだけなので、用法・用量を守って服用すれば健康上のリスクは少ないといえるでしょう。

女性がバイアグラを飲むのは推奨できない

女性もバイアグラで性機能を高められると考える方がいるかもしれませんが、女性がバイアグラを飲むことは推奨しません。

バイアグラはED治療薬の一種であり、勃起力の改善などを目的とする男性が服用することを想定して作られています。

女性がバイアグラを飲んだ際の効果や安全性の医学的根拠は、十分に示されていません。

それどころか、女性がバイアグラを飲むと男性よりも副作用を生じやすくなることが示唆されています。

バイアグラを普通の人が飲むと?期待できる主な3つの効果

効果を実感する男性

バイアグラをEDではない普通の人が飲むことで、以下の3つの効果が期待できます。

バイアグラの服用で期待できる主な3つの効果

以下で詳しく解説します。

勃起時の硬さが増す

バイアグラを普通の人が飲むと、性的刺激を受けた際に陰茎が硬くなりやすくなります。

勃起は、陰茎海綿体に十分な血液が流れ込むことで生じる現象です。
スポンジが水を含んで大きく膨らむ現象とよく似ています。

バイアグラには全身の血流を良くする効果があるため、正常な人であろうとED患者であろうと同様に、勃起時の陰茎が普段よりも硬くなる効果が期待できるのです。

一時的に勃起力が持続する

バイアグラには、勃起時の陰茎の硬さだけでなく、一時的に持続時間が伸びる効果も期待できます。

服用してから一度血中に入ると、少しずつ体内で分解されながら一定時間血中を巡ります。

普通の人が飲んでも、血中のバイアグラ濃度が一定以上を保っているうちは勃起力が持続しやすくなるということです。

なお、バイアグラの持続時間は服用から約4時間〜5時間ですが、ED治療薬の種類によって持続時間は異なります。

ED治療薬の種類 持続時間
バイアグラ(バイアグラジェネリック) 約4時間〜5時間
レビトラ(レビトラジェネリック) 約5時間~6時間
シアリス(シアリスジェネリック) 約24時間~36時間

連続で性行為しやすくなる

バイアグラを飲むと、普段よりも陰茎が硬い状態をキープしやすくなり、連続で性行為できる可能性が高まります。

男性は射精すると脳内からプロラクチンというホルモンが分泌され、性欲を高めたり勃起を促したりするテストステロンの働きが抑制されます。
その結果、いわゆる「賢者タイム」が訪れます。

バイアグラには、プロラクチンの働きを抑制する効果があるため、性行為前に飲んでおけば賢者タイムをできるだけ短く抑えられるのです。
結果として、2回戦、3回戦と連続で性行為がしやすくなります。

バイアグラとは?普通の人が勘違いしがちな効果やリスク

勘違いする男性

バイアグラには非常に長い歴史があり、世界的にも知名度が高いED治療薬です。

しかし、有名すぎるあまり、バイアグラを飲めば無条件で勃起が止まらなくなるなど、誤って理解している方が多いのも事実です。

そこで以下では、ED以外の普通の人が勘違いしがちなバイアグラの効果やリスクを詳しく解説します。

性行為時に期待する効果が得られるように、バイアグラをはじめとしたED治療薬を正しく理解しておきましょう。

日常生活の中で勃起したままにはならない

「バイアグラを飲むと普段の生活の中で意図せず勃起してしまうのでは?」と心配する方は多いでしょう。
しかし、バイアグラを飲んでも日常生活の中で勃起し続けることはありません。

バイアグラなどのED治療薬はあくまでも、性的刺激を受けたときに陰茎海綿体への血流を促すに過ぎません。

性的刺激という勃起のトリガーがない状態では勃起せず、普段通り問題なく生活できます

陰茎のサイズは増大しない

バイアグラを飲んでも、陰茎のサイズが大きくなる効果は期待できません。
期待できるのは、勃起時の陰茎の硬さを増す効果のみです。

普段よりも陰茎海綿体に血液が集中するため、陰茎の膨張率は高まる可能性があります。
その結果、「バイアグラを飲むと陰茎が大きくなる」という勘違いが生まれたものと考えられます。

バイアグラに陰茎のサイズを大きくする効果はないと理解しておきましょう。

感度が高まる効果はない

バイアグラを飲んでも、陰茎の感度には影響しません

それどころか、バイアグラによって普段以上に陰茎が硬くなると、むしろ感度が鈍る可能性があります。

挿入時の刺激を高めたいといった目的であれば、バイアグラの服用は適した方法ではありません。

射精には影響しない

バイアグラを飲むことで射精量が高まるというのも、よくある勘違いです。

血中を巡るバイアグラの成分が精液に混入する割合は、ごくわずかと考えられています。
そのため、精子の質にも悪影響を及ぼす心配はありません。

バイアグラはあくまで勃起機能をサポートする役割を担っており、射精とは無関係といえます。

長期服用しても問題ない

医薬品を長期服用することに抵抗感を示す方は多いですが、バイアグラの場合は長期間飲み続けても基本的には問題ありません。

バイアグラなどのED治療薬は薬剤耐性ができにくいという特徴があるため、毎日のように服用している方もいます。

むしろ、服用頻度を増やすほどEDの改善効果が得られやすくなる可能性も示唆されています。

EDではない普通の人も、バイアグラの長期服用を心配する必要はないでしょう。

中毒性の心配はない

長期服用することで中毒症状が現れることを懸念する方もいるでしょう。

しかし、バイアグラなどのED治療薬に中毒症状は確認されていません。

バイアグラはあくまでも血管を広げるのが本質的な効果であるため、中毒性には無関係といえます。

精神的に依存する可能性がある

バイアグラ自体に中毒性はないものの、精神的に依存する可能性はゼロではありません。

「バイアグラがないと性行為が不安で仕方ない…」という状態に陥ってしまった場合は、精神的に依存しているといえます。

身体的にはバイアグラを飲み続けても問題はありませんが、精神的な依存を考えると最終的には飲まなくても性行為できる状態を目指すのが理想です。

ED患者ではない普通の人は、少し体調が優れず勃起をサポートしたいというときのみバイアグラを飲むなど、服用の頻度をやや抑えるとよいでしょう。

性欲増強効果はない

バイアグラには、精力剤のように性欲を増強する効果はありません。

あくまで性的刺激を受けた際の勃起をサポートするのが、バイアグラの役割です。

そのため、「性欲が湧かないときに勃起力を高めたい」という状況に対して、バイアグラは有効な解決策にはなりません。

副作用の発生率が低い

バイアグラの副作用を心配する方も多いですが、重篤な副作用に至る確率は低いです。

以下に、バイアグラの主な副作用の症状と発生率(※3)をまとめました。

副作用 発生率
ほてり・紅潮 5.78%
頭痛 3.87%
動悸 0.1%~1%未満
消化不良・腹痛 0.1%~1%未満
目の充血・視覚異常 0.1%~1%未満
鼻づまり 0.1%未満

※3 参考:バイアグラの添付文書 | ヴィアトリス製薬株式会社

ほてり・紅潮や頭痛は比較的起こりやすい副作用ですが、いずれも軽度で済むケースが多いです。

バイアグラの服用による副作用のリスクをそれほど心配する必要はないでしょう。

薬局で買える精力剤とは異なる

バイアグラと精力剤を混同している方も見受けられますが、これらはまったくの別物です。

バイアグラはED治療薬の一種であり、陰茎海綿体への血流を促すことで勃起しやすくします。

一方で、精力剤は市販で購入できるものも多く、疲労の回復を促したり性欲を高めたりする効果が期待できます。

以下に、バイアグラと精力剤の違いを示しました。

バイアグラ 精力剤
成分 シルデナフィル ハーブ・アミノ酸・ビタミンなど
代表的な効果 ・勃起力の向上
・勃起持続時間の延長
・疲労の回復
・性欲の増進
持続時間 約4時間〜5時間 ごく一時的
入手方法 医師による処方 薬局での購入

勃起力を根本的に改善するなら、バイアグラなどのED治療薬が選択肢に入ります。
日頃の疲れを取ったり体力を取り戻したりしたいなら、精力剤を検討するとよいでしょう。

普通の人でもバイアグラを飲んではいけない例

バツの札を出す医師

バイアグラはED患者に限らず、正常な人でも基本的には飲んでも構いません。
しかし、普通の人でもバイアグラを飲んではいけないケースが存在します。

以下に当てはまる場合は、バイアグラの服用を禁止されています。

バイアグラの禁忌

  • 過去にバイアグラを服用してアレルギー反応(過敏症)を起こしたことがある方
  • 過去6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を起こしたことがある方
  • 心血管系障害(心臓疾患など)のため、性行為が不適当と考えられる方
  • 低血圧の方(最大血圧<90mmHg、最低血圧<50mmHg)、または治療による管理がされていない方
  • 高血圧の方(最大血圧>170mmHg、最低血圧>100mmHg)、または治療による管理がされていない方
  • 網膜色素変性症の方
  • 重度の肝機能障害の方
  • アミオダロン塩酸塩を含む薬剤を投与中の方
  • 硝酸剤(一酸化窒素供与剤)を投与中の方
  • sGC刺激剤を投与中の方

上記に当てはまる方がバイアグラを服用すると、心筋梗塞をはじめとした重篤な症状を引き起こすだけでなく、場合によっては命に関わる事態になりかねません。

バイアグラの効果を試したいあまり、医師に伝えるべき情報を申告せずバイアグラを入手・服用すると、取り返しがつかなくなる可能性もあります。

そのほか、バイアグラの服用にあたっては様々な留意点があるため、処方を受ける際には必ず医師に相談してください。

バイアグラを個人輸入品で入手するのはリスクがある

個人輸入する男性

普通の人がバイアグラを入手したい場合、個人輸入の方法が考えられます。
しかし、個人輸入品の中には偽造品が紛れ込んでいる可能性があります。

偽造バイアグラに有害成分が含まれていた場合、健康被害を及ぼすリスクが高まり非常に危険です。
個人輸入でバイアグラを入手するのは避けましょう。

「たまに勃起しにくい」は軽度ED(勃起不全)の可能性あり

悩む男性

普段は正常に性行為できるものの「たまに勃起しにくい」と感じる場合は、無自覚のうちにEDに陥っている可能性があります。

EDを「まったく勃起できなくなる状態」だと理解している方は多いですが、これは誤りです。

時々勃起力が低下する程度の症状は、「軽度ED」に当てはまる可能性があります。

以下では、軽度EDも含めたED患者の割合や、4種類のEDについて詳しく解説します。

50%以上の人がEDの疑い

バイアグラの製造会社であるファイザー社の調査(※4)によると、20歳以上の成人男性7,710人のうち51.9%が勃起力不足で性行為に失敗した経験があるとのことです。

すなわち、成人男性の半数以上は軽度EDに該当する可能性があるのです。

また、身体の老化が著しく進行する40代〜50代だけでなく、20代〜30代といった若年層でもEDは発症します。

年代 直近1年間で性行為に失敗した人の割合
全体 51.9%
20代 33.2%
30代 45.0%
40代 59.1%
50代 71.7%
60代以上 79.6%

※4 参考:「バイアグラ(R)発売10周年記念調査」(2)

20代でも3人に1人はEDの可能性があるといえます。
年齢によらずEDは起こりうるものだと理解しておきましょう。

【原因別】EDの4つの種類

EDには、原因別で以下の4種類に分けられます。

EDの種類 発症しやすい年代 主な原因
心因性ED 20代〜30代 精神的なストレス
器質性ED 30代〜50代 身体機能の低下
薬剤性ED すべての年代 医薬品の副作用
混合性ED すべての年代 上記いずれかの複合

上記のように、年代や原因は様々なため、EDは誰にでも起こりうるといえます。

「勃起力不足を感じるけど時々だから問題ないだろう」と自己判断せず、まずはED専門医に気軽に相談してみてください。

まとめ〜バイアグラを普通の人が飲んでも問題ない!勃起力が気になる方は専門医に相談を〜

バイアグラをEDではない普通の人が飲んでも、身体に悪影響はありません。

EDの症状があってバイアグラの禁忌に該当していなければ、医師の診断の元でバイアグラが処方されるでしょう。

そもそもバイアグラの使用を希望している方は、勃起機能の低下を薄々感じているケースが多いです。
勃起力不足で時々性行為がうまくいかない場合は、すでに軽度EDに当てはまっている可能性があります。

普段から勃起力の低下が気になっている方は、病院やクリニックなどの医療機関でED専門医の診察を受けてみてください。

スタッフより

スタッフ

クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?

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