薬剤性EDの特徴・原因薬剤・治し方

「薬剤性ED」とは、特定の医薬品の副作用として生じるED(勃起不全)です。
EDは、陰茎の血管や神経が直接損傷することによる「器質性ED」や精神的なストレスによる「心因性ED」だけが原因ではありません。
20代〜30代といった若い世代でも、常用している薬剤によっては薬剤性EDを引き起こす可能性があるのです。
今回は、薬剤性EDの特徴や原因の薬剤、治し方を解説します。
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薬剤性EDとは?

薬剤性EDとは、何らかの疾患治療のために服用している薬剤の副作用によって勃起機能が低下する状態です。
陰茎自体に問題がなくても、薬剤の作用により勃起が困難になったり、勃起の硬さが不十分になったりすることがあります
ただし、同じ薬剤でも副作用の発現には個人差があり、EDを発症する方もいれば、まったく症状が出ない方もいます。
注意すべき点として、すべての薬剤の添付文書に「勃起不全」が副作用として明記されているわけではありません。
また、病院やクリニックなどの医療機関で処方を受ける際に、副作用の「勃起不全」について医師から伝えられないことも多いでしょう。
そのため、薬剤が原因でEDを発症していることを認識しにくいケースがほとんどです。


薬剤性EDの特徴

薬剤性EDの特徴を以下で詳しく解説します。
薬剤性EDの特徴
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年齢に関係なく発症する可能性がある
器質性EDは40代以降の中高年層の方に多く、心因性EDは20代〜30代の若年層から多く見られる傾向があります。
対して、薬剤性EDは特定の薬剤を服用している方であれば何歳でも発症する可能性があるのが特徴です。
例えば、若い方でも高血圧や精神疾患などで薬物治療を受けている場合は、薬剤性EDのリスクがあることを知っておいてください。
薬剤性EDは年齢に関係なく起こりうるため、「若いからED治療は必要ない」と思い込まず、症状が疑われる場合は医師に相談することが大切です。
服用中止後ただちにED症状が治まるとは限らない
薬剤性EDは、原因となる薬剤の服用を中止すればただちに症状が解消するわけではありません。
例えば、抗精神病薬の一つである「スルピリド(商品名:ドグマチール錠など)」を服用して薬剤性EDが発症した場合、服薬を中止してからEDの症状が緩和するまでに約1ヶ月〜6ヶ月かかることがあります。
また、抗アンドロゲン薬(抗男性ホルモン薬)でも、服薬を中止した後もEDの症状が一定期間継続した報告があります。
このように、薬剤によっては服薬を中止してから薬剤性EDの症状が治まるまでに時間がかかることを認識しておきましょう。
混合性EDとして現れるケースもある
薬剤性EDは単独で発症するだけでなく、器質性EDや心因性EDと同時に起こる「混合性ED」として現れることもあります。
例えば、高血圧の治療薬を服用している方は、血管障害が起きているケースが多いため、薬剤性EDと器質性EDによる混合性EDの可能性が高いです。
また、薬剤に対する不安感から心因性EDが併発し、混合性EDとなるケースも少なくありません。
混合性EDでは、薬剤の影響なのか疾患自体の影響なのかを症状だけで判断することは難しいです。
専門医による詳しい問診や検査を受けることで、正確な原因を特定し、適切な治療に繋げられるでしょう。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある代表的な薬剤
以下では、実際に薬剤性EDを引き起こす可能性のある代表的な薬剤を種類別に紹介します。
服用中の医薬品が含まれていないか、チェックしてみましょう。
なお、今回紹介している薬剤は、薬剤性EDのリスクがある薬剤のごく一部です。
薬剤性EDが疑われる場合は、自己判断せず医師に相談してください。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある代表的な薬剤
- 降圧剤
- 抗うつ薬・抗精神病薬・睡眠薬
- 注意欠陥・多動性障害治療薬(ADHD治療薬)
- 抗アレルギー薬
- 抗アンドロゲン薬(抗男性ホルモン薬)
- 脂質異常症治療薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
- 抗潰瘍(かいよう)薬
- 抗痙縮(けいしゅく)薬
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降圧剤

降圧剤とは、血圧を下げる作用によって高血圧や狭心症を治療し、心血管疾患などを予防するために使用される薬剤です。
降圧剤による血圧の低下は、陰茎への血流量を低下させ、EDのリスクを高めると考えられています。
特に動脈硬化が進行している方が降圧剤を服用すると、もともと狭くなっている血管の状態に加えて血圧も下がるため、薬剤性EDを引き起こしやすいといわれています。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある降圧剤は、以下の通りです。
- 【カルシウム拮抗剤】
- アダラート(ニフェジピン)
- アムロジン(アムロジピンベシル酸塩)
- 【α遮断剤】
- カルデナリン(ドキサゾシンメシル酸塩)
- ミニプレス(プラゾシン塩酸塩)
- ハルナールD(タムスロシン塩酸塩)
- フリバス(ナフトピジル)
- 【β遮断剤】
- テノーミン(アテノロール)
- セロケン(メトプロロール酒石酸塩)
- ロプレソール(メトプロロール酒石酸塩)
- 【利尿剤】
- フルイトラン(トリクロルメチアジド)
- ラシックス(フロセミド)
- アルダクトン(スピロノラクトン)
2種類以上の降圧剤を併用することで、EDの発症率が増加することも示唆されています。

抗うつ薬・抗精神病薬・睡眠薬

抗うつ薬・抗精神病薬・睡眠薬とは、うつ病(気分障害)や統合失調症などの精神疾患を治療するために使用される薬剤の総称です。
抗うつ薬や抗精神病薬、睡眠薬を服用することで、薬剤性EDを引き起こす可能性があるとされているのです。
抗うつ薬の場合、基本的に中枢神経(脳や脊椎にある神経)に存在する「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質に作用します。
結果として、神経伝達物質のバランスが大きく乱れることで、性欲減退やEDを引き起こしてしまうのです。
抗精神病薬の中には、性欲減退やEDを引き起こすとされる「高プロラクチン血症」という疾患を招く薬剤もあります。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある抗うつ薬・抗精神病薬・睡眠薬は、以下の通りです。
- 【SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)】
- パキシル(パロキセチン塩酸塩水和物)
- ジェイゾロフト(セルトラリン塩酸塩)
- レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)
- ルボックス(フルボキサミンマレイン酸塩)
- デプロメール(フルボキサミンマレイン酸塩)
- 【SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)】
- サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩)
- トレドミン(ミルナシプラン塩酸塩)
- イフェクサーSR(ベンラファキシン塩酸塩)
- 【NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)】
- レメロン(ミルタザピン)
- リフレックス(ミルタザピン)
- 【三環系抗うつ薬】
- アモキサン(アモキサピン)
- プロチアデン(ドスレピン塩酸塩)
- トフラニール(イミプラミン塩酸塩)
- 【その他】
- メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)
- レスリン(トラゾドン塩酸塩)
- デジレル(トラゾドン塩酸塩)
- ミラドール(スルピリド)
- アビリット(スルピリド)
- ドグマチール(スルピリド)
- ドラール(クアゼパム)
- リスパダール(リスペリドン)
- インヴェガ(パリペリドン)
- ジプレキサ(オランザピン)
- セレネース(ハロペリドール)

注意欠陥・多動性障害治療薬(ADHD治療薬)

注意欠陥・多動性障害治療薬(ADHD治療薬)とは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を治療するために使用される薬剤です。
「中枢神経刺激薬」「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」と呼ばれることもあります。
注意欠陥・多動性障害治療薬は精神神経薬と同様に、中枢神経に存在する「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質に作用するため、結果的にEDを引き起こしてしまうのです。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある注意欠陥・多動性障害治療薬は、以下の通りです。
注意欠陥・多動性障害治療薬の一例
- コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)
- インチュニブ(グアンファシン塩酸塩)
- ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
- ビバンセ(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)
抗アレルギー薬

抗アレルギー薬は、アレルギー性鼻炎(花粉症)や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和するために使用される薬剤です。
抗アレルギー薬の多くは抗ヒスタミン薬と呼ばれ、アレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きを抑制します。
一部の抗アレルギー薬や風邪薬にも含まれる抗ヒスタミン薬は、中枢神経系にも作用するため、勃起機能にも影響を与えEDを誘発することがあるのです。
薬剤によっては、副交感神経の働きを抑える抗コリン作用により、勃起を抑制するメカニズムも考えられます。
勃起に至るために重要となる副交感神経の働きが抑制されることで、薬剤性EDのリスクが高まる可能性があるのです。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある抗アレルギー薬は、以下の通りです。
- 【第一世代抗ヒスタミン薬】
- ポララミン(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)
- タベジール(クレマスチンフマル酸塩)
- ペリアクチン(シプロヘプタジン塩酸塩)
- ピレチア(プロメタジン塩酸塩)
- レスタミン(ジフェンヒドラミン)
現在広く使用されている第二世代や第三世代の抗ヒスタミン薬(アレグラ・クラリチン・ザイザルなど)は、中枢神経系への作用が少ないため、EDのリスクは比較的低いとされています。
抗アンドロゲン薬(抗男性ホルモン薬)

抗アンドロゲン薬(抗男性ホルモン薬)とは、前立腺肥大症や前立腺がんの治療に用いられる薬剤で、「前立腺肥大症治療薬」「前立腺がん治療薬」とも呼ばれます。
一部の抗アンドロゲン薬には、薬剤性EDを引き起こす可能性があるとされているのです。
男性ホルモンの一種である「テストステロン」は、男性の性欲や勃起機能に大きな影響を与えています。
抗アンドロゲン薬は、そのテストステロンの分泌を抑える作用があるため、副作用としてEDを発症することがあるのです。
抗アンドロゲン薬の服用を中止すれば、テストステロン値は徐々に回復するので、基本的にはEDは改善に向かいます。
しかし、高齢者の方は回復速度が遅かったり、人によっては服用前のレベルまで回復しなかったりすることもあります。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある抗アンドロゲン薬は、以下の通りです。
抗アンドロゲン薬の一例
- アーリーダ(アパルタミド)
- カソデックス(ビカルタミド)
- イクスタンジ(エンザルタミド)
- ニュベクオ(ダロルタミド)
- プロスタール(クロルマジノン酢酸エステル)
脂質異常症治療薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

脂質異常症治療薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)とは、脂質異常症(高脂血症)を治療するために使用される薬剤で、「高脂血症治療薬」とも呼ばれます。
脂質異常症治療薬は、肝障害を悪化させ肝臓の機能を低下させる原因になります。
肝臓の機能が低下すると代謝の低下に繋がるので、内臓脂肪が増えて体重の増加、または肥満になりやすくなるのです。
そして、肥満は男性ホルモン(テストステロン)を減少させる大きな要因となり、結果として勃起機能を悪化させるメカニズムにより、薬剤性EDが発症すると考えられています。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある脂質異常症治療薬は、以下の通りです。
脂質異常症治療薬の一例
- リポバス(シンバスタチン)
- リピトール(アトルバスタチンカルシウム水和物)
- ベザリップ(ベザフィブラート)
- ベザトールSR(ベザフィブラート)
- リピディル(フェノフィブラート)
- トライコア(フェノフィブラート)
抗潰瘍(かいよう)薬

抗潰瘍薬は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などの消化器系疾患の治療に使用される薬剤です。
胃酸の分泌を抑制するH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)やプロトンポンプ阻害薬(PPI)、胃粘膜を保護する粘膜保護剤などがあります。
一部のH2受容体拮抗薬は、抗アンドロゲン作用を示し、男性ホルモンの一つであるテストステロンの分泌を抑制することから、EDに繋がる可能性があると報告されています。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある抗潰瘍薬は、以下のとおりです。
抗潰瘍薬の一例
- タガメット(シメチジン)
- ザンタック(ラニチジン塩酸塩)
- ガスター(ファモチジン)
- ニザチジン(ニザチジン)
なお、現在広く使用されているプロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール・ランソプラゾールなど)は、H2受容体拮抗薬と比較してEDの副作用は少ないと考えられています。
抗痙縮(けいしゅく)薬

抗痙縮薬とは、脳卒中の後遺症や脊髄損傷による痙縮(けいしゅく)を治療するために使用される薬剤です。
痙縮とは、筋肉の緊張によって手足が動かしにくくなったり、勝手につっぱったりしてしまう状態です。
痙縮の治療に使用される抗痙縮薬の中には、薬剤性EDを引き起こしうる薬剤があります。
バクロフェンを含む抗痙縮薬は、EDを引き起こす副作用が確認されています。
特にバクロフェン髄腔内投与療法(Intrathecal Baclofen:ITB)という脊髄髄液腔内(脊髄神経の近く)に手術でカテーテルを挿入して、持続的にバクロフェンを注入する特殊な治療方法では、高確率でEDを発症することがわかっています。
薬剤性EDを引き起こす可能性のある抗痙縮薬は、以下の通りです。
抗痙縮薬の一例
- ギャバロン(バクロフェン)
- リオレサール(バクロフェン)
薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬剤一覧表
2012年に出版されたED診療ガイドライン第2版に掲載されている、EDを引き起こす可能性のある薬剤を以下にまとめました。
一覧表から確認したい方は、目を通してみてください。
大分類 | 中分類 |
---|---|
降圧剤 | 利尿剤(サイアザイド系、スピロノラクトン) Ca拮抗剤 交感神経抑制薬 β遮断剤 |
精神神経薬 | 抗うつ薬(三環系抗うつ剤・SSRI・MAO阻害薬) 向精神病薬(フェノチアジン系・ブチロフェノン系・スルピリド・その他) 催眠鎮静薬(バルビツール系) 麻酔 |
ホルモン剤 | エストロゲン製剤 抗アンドロゲン薬 LH-RHアナログ 5α還元酵素阻害薬 |
抗潰瘍薬 | スルピリド メトクロプラミド シメチジン |
脂質異常症治療薬 | スタチン系 フィブラート系 |
呼吸器官・アレルギー用剤 | ステロイド剤 テオフィリン β刺激薬・抗コリン薬 抗痙縮(けいしゅく)薬 抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミン・ジフェンヒドラミン) プソイドエフェドリン |
その他 | 非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs) |
本表には、頭痛薬に含まれるイブプロフェンをはじめとした非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)が挙げられていますが、最新版のED診療ガイドライン第3版によれば、NSAIDsと薬剤性EDの関連性は薄いと考えられています。
薬剤性EDを引き起こす可能性が低い薬剤の例
EDの原因となる可能性がある薬剤を解説しましたが、日常的によく使用される市販薬の中には薬剤性EDを引き起こしにくい薬剤があります。- 【胃薬】
- タケプロン(ランソプラゾール)
- ムコスタ(レバミピド)
- 【頭痛薬】
- イブ(イブプロフェン)
- バファリン(アスピリン、イブプロフェン)
- ロキソニンS(ロキソプロフェン)
- カロナール(アセトアミノフェン)
- 【風邪薬】
- パブロンゴールドA(アセトアミノフェンなど)
- ベンザブロックL(イブプロフェンなど)
- コンタック総合かぜ薬(アセトアミノフェンなど)
ただし、これらの薬剤でも個人の体質や体調、併用薬によってはEDのリスクが高まる可能性があります。
また、薬剤の副作用は個人差が大きいため、市販薬でも長期間使用する場合は医師に相談することをおすすめします。
薬剤性EDの治し方

薬剤性EDの症状を抑えるには、原因薬剤の服用をコントロールするほかに、ED治療薬を服用するのも一つの手です。
以下で、薬剤性EDの治し方・改善方法を詳しく解説します。
薬剤性EDの治し方
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疾患の改善を目指して薬剤の服用を不要にする
薬剤性EDの根本的な解決策は、疾患の改善を目指すことです。
生活習慣病であれば、日々の生活を見直すことで改善に向かえば、結果として薬物治療が不要になり薬剤性EDに悩まされることもなくなります。
例えば、高血圧で降圧剤を服用し薬剤性EDが発症している場合は、塩分を控えめにした食生活や適度な有酸素運動の習慣化などで、地道に血圧低下を目指しましょう。
また、うつ病や不安障害の場合も、認知行動療法などの心理療法と生活習慣の改善を並行して行うことで、薬物療法に頼らなくても良い状態となり、薬剤性EDの症状を抑えることに繋がります。
薬剤の減薬・休薬や変更をしてもよいか医師に相談する
薬剤性EDが疑われる場合は、以下のポイントを医師に相談してみてください。薬剤性EDが疑われる場合の相談ポイント
- 薬剤性EDの可能性はあるか
- 薬剤の減薬・休薬は可能か
- 薬剤性EDのリスクが低いものに変更可能か
医薬品の用量や種類を変更することで、治療中の疾患に影響が出る可能性もあります。
医師は治療中の疾患とEDの両面のバランスを考えながら処方を考えるので、決して自己判断で薬の服用を中止したり用量を変えたりせず、医師に判断を仰ぎましょう。
ED治療薬を処方してもらう

現在の疾患の治療を継続しながらED症状に対処したい場合は、ED治療薬を併用するのも一つの手です。
ED治療薬の代表例を、以下に示しました。
ED治療薬の代表例
- バイアグラ(シルデナフィル)
- レビトラ(バルデナフィル)
- シアリス(タダラフィル)
ただし、降圧剤の中でも硝酸剤をED治療薬と併用することは禁忌とされており、併用した場合は副作用が強まり重篤な症状を引き起こす可能性があります。
そのため、ED治療薬を検討する場合は、必ず医師に現在服用中の医薬品をすべて伝えた上で処方を受けてください。
バイアグラ・レビトラ・シアリスの違いを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


まとめ|薬剤性EDの原因となる薬剤は様々なので自己判断せず医師に相談しよう
長期間、何らかの薬剤を服用し続けていて、勃起機能が弱まっていると感じる方は、薬剤性EDが発症している可能性があります。
薬剤性EDは、医薬品の副作用によって生じるものなので、年代によらず発症する可能性があります。
薬剤性EDは、薬剤の中止や減量、変更などによって改善される可能性が高いとされています。
しかし、薬剤性EDを懸念して、自分の勝手な判断で服用量を変更したり、服用を中止したりするのは危険です。
薬剤性EDの原因薬剤は多種多様であり、自己判断が難しいため、「薬剤性EDかも」と思ったらまずは医師に相談してみてください。