クリニックコラム

前立腺オナニー(アナニー)が危険な理由を解説【医師監修】

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前立腺オナニー(アナニー)が危険な理由を解説【医師監修】

皆さんは、「前立腺オナニー(アナニー)」という自慰行為(マスターベーション)をご存知でしょうか。

前立腺オナニーは、正しい自慰行為とは言えません。
前立腺オナニーの様な間違った自慰行為を繰り返していると様々な影響が体に現れます。

今回は、前立腺オナニーの危険性について解説します。

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前立腺オナニー(アナニー)とは?

下半身断面図

前立腺オナニーとは、肛門から指や専用の器具を挿入し、直腸の壁越しに前立腺を刺激することで絶頂(オーガズム)に達することを目的とした自慰行為のことです。
アナル(肛門)でオナニー(ドイツ語で「自慰行為」の意味)をすることから「アナニー」と呼ばれることもあります。

前立腺は、男性にだけある臓器で、膀胱の直下に隣接する直腸と恥骨の間にあるクルミ程の小さな器官です。
尿の通り道である尿道と精液の通り道である射精管は前立腺の中で交わるため、男性の生殖機能に密接に関係した重要な器官なのです。

さらに、前立腺は性感帯としての役割も持ち合わせています。
人によっては、この前立腺を刺激することで、陰茎を刺激する自慰行為よりも何倍もの性的快感を得られると言われています。

また、上手く刺激すると、陰茎を刺激しなくても射精に達し、絶頂感が続く「トコロテン射精」や射精しなくても絶頂感が味わえる「ドライオーガズム」が体験できるとされています。

前立腺オナニーの基本的な手順

  1. 専用の洗浄器具で直腸を綺麗にする
  2. ローションを肛門に馴染ませる
  3. 指や専用の器具を挿入
  4. 全身の力を抜き性的快感を待つ
  5. トコロテン射精やドライオーガズムの体験
  6. 使用後は専用の器具を清掃する

※前立腺オナニーを推奨するものではありません

当クリニックでは、前立腺オナニーは様々な観点から危険であると考えています。
あくまで、「前立腺オナニーの基本的な手順」は、参考程度に捉えてください。

前立腺オナニーが危険な理由

エネマグラ

前立腺オナニーは危険な自慰行為です。
性的快楽を得るために前立腺オナニーを行うのはやめたほうが良いでしょう。

前立腺オナニーが危険な理由は、以下の通りです。

前立腺オナニーが危険な理由

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痔になる可能性がある

お尻を押さえる男性

前立腺オナニーによって、痔になる可能性があります。

前立腺オナニーを行うためには、肛門に指や専用の器具を挿入する必要があります。
その挿入時に肛門を傷つけてしまう可能性があるのです。

肛門出口の皮膚が傷つくと痛みと出血を伴う、「裂肛(切れ痔)」を引き起こしてしまうことがあります。

前立腺オナニーで肛門が傷つく原因

  • 指の爪で引っ掻いた
  • 専用の器具にバリが残っていた
  • 指や専用の器具を乱暴に挿入した
  • 複雑な形状の専用の器具を挿入した
  • 大きすぎる専用の器具を無理やり挿入した
  • etc...

また、肛門が傷つかなくても過度に負担がかかると、内肛門括約筋や肛門粘膜組織の毛細血管などが鬱血して血行不良になり、その部分が「痔核(いぼ痔)」となってしまうこともあります。

痔は悪化すると外科手術が必要になったり、長期間痛みに耐えなければならいこともあります。
痔になるリスクを考えると前立腺オナニーはリスクが高いと言えるでしょう。

肛門が緩くなる可能性がある

トイレ

前立腺オナニーによって、肛門が緩くなる可能性があります。

本来肛門は、排便や排ガスを調整する器官です。
体内の排泄物などを体外へ出す役割を担っています。

なので、異物を体外から肛門を通して体内へ挿入することは、人体の構造上想定されていないのです。

肛門の開閉調整は、無意識のうちに肛門を締めてくれている「内肛門括約筋」と意識的に肛門を締めることができる「外肛門括約筋」という筋肉が行っています。
内肛門括約筋の機能は、一度低下すると元に戻らないと言われています。

異物挿入によって内肛門括約筋を動かす筋肉や神経などが損傷してしまうと、肛門を締める力が弱くなり、漏出性の便失禁が常態化してしまう可能性があります。
それどころか日常の排便さえコントロール出来なくなってしまうかもしれないのです。

また、肛門が緩くなった結果、「脱肛」という直腸が肛門内から肛門外に脱出した状態になる可能性もあります。
脱肛した直腸がバラの様にひだが重なった形に見えることから「アナルローズ」呼ばれることもあります。
簡単に言えば、直腸の出口が裏返っている状態です。

肛門を締める力が弱まり、機能が低下すると脱肛がクセになり、元に戻らなくなることもあります。

このように、前立腺オナニーは今後の一生を左右する様なリスクが潜んでいるのです。

直腸内を傷つける可能性がある

お腹を押さえる男性

前立腺オナニーは、肛門だけでなく、直腸内を傷つける可能性もあります。

前立腺オナニーで肛門が傷つく原因と同じ理屈で、直腸内も傷つくことがあります。
その際に、直腸に穴が開く「腸穿孔」を引き起こす可能性もあります。

直腸には、痛みを感じる神経がないため、何か異常があってもすぐに気が付くことができません。
知らぬ間に傷口から雑菌が入り込み、炎症を引き起こしてしまい、最悪、死に至ることもあります。
挿入物に細菌やウイルスなどが付着していることがあるため、感染症を引き起こすリスクが高まります。

腸穿孔は、自然治癒は見込めないので、治療するには外科手術を行うしかありません。

前立腺オナニーは、思いもよらない疾患を招く可能性があるということを覚えておきましょう。

挿入物が取り出せなくなる可能性がある

アナルプラグ

前立腺オナニーによって、挿入物が取り出せなくなる可能性があります。

専用の器具は、肛門から取り出しやすく、肛門の奥へと入り込まないように作られています。

しかし、前立腺オナニーで専用の器具以外の物を肛門内へ挿入すると、奥まで入り込み、自力では取り出せなくなってしまうことがあります。
取り出すためには、外科手術が必要になることもあり、肛門や直腸内へのダメージに繋がります。

前立腺オナニーに慣れてくると、指や専用の器具以外の物を肛門に挿入してしまいたくなるのかもしれません。
そういった意味でも、前立腺オナニーは非常に危険な行為だと言わざるを得ません。

ED(勃起不全)になる可能性がある

股間を抑える男性

前立腺オナニーによって、ED(勃起不全)になる可能性があります。

性的快楽を求めて前立腺を刺激し過ぎた結果、炎症を引き起こし「慢性前立腺炎」を発症してしまう可能性があります。
慢性前立腺炎は、射精時に違和感を生じたり、EDの原因になることが分かっています。

慢性的に炎症していても痛みや熱などの症状が見られないことが多いので、発症に気が付かないことがあります。
つまり、知らぬ間にEDになってしまうことがあるのです。

ED予防の観点からも前立腺オナニーは控えたほうが良さそうです。

通常の性行為や自慰行為で満足できなくなる可能性がある

不仲な男女

前立腺オナニーによって、通常の性行為や自慰行為で満足できなくなる可能性があります。

何度も繰り返していると、前立腺オナニーでしか性的快感を感じられなくなったり、絶頂できない(イケない)体になってしまうことがあります。

前立腺オナニーは、中毒性が高く、一度ハマってしまうとなかなかやめられなくなると言われています。
通常の性行為や自慰行為に戻れなくなるリスクを孕んでいるのです。

そのせいで前立腺オナニーをする頻度が増えてしまうと、痔やEDなどを引き起こす可能性が上昇することになります。
前立腺オナニーにハマらないように注意しましょう。

まとめ~変な自慰行為はやめよう~

性欲を解消するためとは言え、神経や血管など体の一部が傷つく可能性のある前立腺オナニーは、正しい自慰行為とは言えません。

間違った自慰行為を繰り返すと早漏などの射精障害やED(勃起不全)を引き起こす可能性があります。
一度、そういった症状を引き起こしてしまうと元に戻すのが難しいこともあります。

一時の性的快楽のせいで、何らかの障害を一生背負い続ける必要はありません。
充実した性生活を送るためにも前立腺オナニーなどの変な自慰行為だけは絶対にしないようにしましょう。

スタッフより

スタッフ

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