ミノキシジルの処方について
監修:新橋ファーストクリニック 院長 市村 明
元々は血管を拡張させることにより、血圧を下げるために用いられた治療薬です。
その副作用として、発毛効果が見られるためAGAの治療に転用されました。
本邦では内服のミノキシジル製剤は未認可ながら、高い発毛効果のため人気のある治療薬です。
ミノキシジルについて
効果
1日に1錠を服用します。
血管を拡張させ血流を良くするとともに、髪の毛の発毛にかかわりを持つ毛乳頭細胞や毛母細胞に刺激を与えることにより、発毛が期待できるといわれています。
個人差はありますが、おおよそ2ヶ月から4ヶ月程度で、治療効果の判断を行います。単剤ではなく、プロペシアかアボルブとの併用が望ましいです。
処方費用と用量
5mg 30錠:6,000円(初診)、7,000円(再診)
1日、1錠(5mg)を服用します。
※安定的な供給と転売や第三者への譲渡防止のため、初診患者様の処方錠数を制限させていただく場合があります
副作用と注意点
元々が降圧剤のため、血圧が下がることによる、頭痛やふらつき、めまい、倦怠感など副作用に注意が必要です。
特徴的な副作用としては、頭部以外の体毛が濃くなる「多毛」が挙げられます。
禁忌事項としては、心疾患がある方、肝臓や腎臓に障害がある方です。
高血圧で内服治療中の方は薬の飲みあわせで相談が必要になります。