精力剤の効果は賛否両論であり、本当に効果があるのか疑問を感じている方もいるでしょう。
実際に試してみたものの、「勃起時の硬さはあまり改善しなかった」という声は少なくありません。
一方で、「性行為時の中折れの頻度が減った」と感じる方がいるのも事実です。
そこで、今回は精力剤の効果を科学的根拠に基づいて紹介します。
また、精力剤で効果が実感できなかったときの選択肢としてよく名前に挙がる「ED治療薬」との違いも含めて解説します。
勃起時の硬さに対して悩みを抱えている方は、目的に合った製品を選択できるよう、ぜひ参考にしてください。
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精力剤に期待できる効果とは?
精力剤とは、疲労回復などを目的とした、主に男性のための食品や医薬品などの俗称です。
「精力増強剤」「滋養強壮剤」と呼ばれることもあります。
つまり、精力剤はあくまで勃起力の向上を間接的に促すに過ぎないというのが、基本的な考え方です。
以下では、勃起力低下に対して精力剤に期待できる3つの効果を解説します。
精力剤に期待できる効果
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疲労回復による活力の向上
精力剤の多くは、疲労回復や滋養強壮を目的としています。
日々の生活の中で疲労が蓄積すると、体力だけでなく性欲や勃起力にも影響が出ることがあります。
そのため、精力剤により疲労回復を促すことで、気力が高まり間接的に勃起力が向上することは十分考えられるでしょう。
特に日頃から仕事などで疲れが溜まっている方や、夜になると体力が残っていないと感じる方には、精力剤による勃起力の向上効果が現れやすいかもしれません。
血流改善による勃起力の向上
精力剤の中には、血流を改善する作用が期待できるものがあります。
そもそも、勃起はスポンジが水を吸い込んで膨らむかのように陰茎海綿体へと血液が流れ込むことで起こります。
そのため、精力剤で血流が改善されることで、勃起機能がサポートされる可能性があるのです。


プラセボ効果による心理的な安心感
プラセボ効果とは、薬理的な効果がなくても、効き目があると信じ込むことで実際に症状が良くなる傾向を示す現象です。
つまり、「精力剤を飲んだ」という行為そのものが勃起力や性行為に対する自信を高め、本当に勃起力が改善する傾向を示すことがあるのです。
ただし、この場合は精力剤に含まれる成分そのものが生理的に作用しているわけではないため、勃起力改善の効果や持続時間は限定的でしょう。
精力剤の種類と効果の違い
精力剤の原材料や成分は種類によって異なりますが、おおむね以下のようにまとめられます。
精力剤の主な原材料
- ニンニク
- 高麗人参
- マカ
- トンカットアリ
- オットセイ
- マムシ
- サソリ
- スッポン
- ショウガ
- 鹿の角
- アボカド
- サーモン
- etc...
精力剤の主な成分
- 亜鉛
- ビタミン類
- ミネラル類
- アミノ酸
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- アルギニン
- シトルリン
- カロペプタイド
- アスタキサンチン
- シスタチオニン(グルタチオン)
- etc...
精力剤にはいくつか分類があり、代表的なものは「栄養ドリンク」「サプリメント(健康食品)」です。
また、医薬品の精力剤も存在し、処方箋が必要ない「市販薬(OTC医薬品)」と処方箋が必要な「処方薬(処方箋医薬品)」の2種類に分けられます。
市販薬や処方薬の中には「漢方薬」も含まれ、精力剤としての効果が期待されるものもあります。
精力剤の主な種類をまとめると、以下の通りです。
精力剤の主な種類
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以下では、それぞれの精力剤の特徴や効果を詳しく解説します。
栄養ドリンク
精力剤には、栄養ドリンクタイプが存在します。
精力剤としての栄養ドリンクには、原材料のマカや高麗人参(こうらいにんじん)、マムシなどから抽出したエキスを含むものが多いのが特徴です。
ビタミンB群など疲労回復のための成分が中心に含まれた栄養ドリンクも、精力剤と呼ばれることがあります。
コンビニやドラッグストアなど、大抵どこででも比較的安く購入できる気軽さが栄養ドリンクの特徴でもあります。
ただし、勃起力への直接的な効果は限定的で、むしろ疲労を軽減することで間接的に性行為時の体力をサポートするものと考えてください。
精力剤としての栄養ドリンクは、以下のような商品が販売されています。
商品(販売会社)
- ユンケル黄帝液(佐藤製薬株式会社)
- 凄十(株式会社宝仙堂)
- 赤まむしドリンク(日興薬品工業株式会社)
- アリナミンV(アリナミン製薬株式会社)
- リポビタンD(大正製薬株式会社)
- リゲイン(第一三共ヘルスケア株式会社)
- etc...
サプリメント(健康食品)
精力剤には、サプリメント(健康食品)タイプが存在します。
サプリメントは、主に「機能性表示食品」「栄養機能食品」などに該当するものです。
精力剤としてのサプリメントには、ビタミン類や亜鉛、アルギニン、シトルリンなどを含むものが多いのが特徴です。
定期的に摂取するものが一般的で、手軽に続けられます。
体質改善や血流改善を通じて、性機能の維持をサポートする効果が期待できるでしょう。
精力剤としてのサプリメントは、以下のような商品が販売されています。
商品(販売会社)
- ネイチャーメイド(大塚製薬株式会社)
- ディアナチュラ(アサヒグループ食品株式会社)
- マルチビタミン(株式会社DHC)
- デイリーマルチビタミン(コストコホールセールジャパン株式会社)
- クラチャイダムゴールド(日本サプリメントフーズ株式会社)
- ペプチア(株式会社ゼンケア)
- 百凱王(株式会社ユーピーエス)
- プロキオン(株式会社京福堂)
- etc...

市販薬
精力剤には、飲み薬(内服薬)や塗り薬(外用薬)などの市販薬(OTC医薬品)タイプが存在します。
精力剤としての市販薬には、栄養ドリンクやサプリメントに含まれている成分のほかに、男性ホルモンの「テストステロン」「メチルテストステロン」という有効成分を含んでいるのが特徴です。
ちなみに、塗り薬は陰茎に直接薬剤を塗布して使用します。
男性ホルモンは、男性の性機能を改善したり性欲を向上させたりする作用があるため、間接的に勃起力向上効果に繋がる可能性があります。
精力剤としての市販薬は、以下のような商品が販売されています。
商品(販売会社)
- トノス(大東製薬工業株式会社)
- グローミン(大東製薬工業株式会社)
- オットピン(ヴィタリス製薬株式会社)
- 金蛇精(摩耶堂製薬株式会社)
- 活力・M(東南製薬株式会社)
- etc...
※「第1類医薬品」に該当する商品のみ表示しています
処方薬
精力剤には、注射薬の処方薬(処方箋医薬品)タイプが存在します。
基本的には、病院やクリニックなどの医療機関でしか手に入りません。
日本国内で承認されている精力剤としての処方薬には、男性ホルモンに関連する「テストステロンエナント酸エステル」という有効成分を含んでいるのが特徴です。
主にテストステロン値が低下することによって引き起こされる、「男子性腺機能不全」「造精機能障害による男子不妊症」などを改善するために処方されます。
そのため、精力剤としての処方薬を服用することで、間接的に勃起力向上が見込めるでしょう。
精力剤としての処方薬は、以下のような医薬品が処方または処置されています。
医薬品(製造販売会社)
- エナルモンデポー筋注125mg/250mg(あすか製薬株式会社)
- テスチノンデポー筋注用125mg/250mg(富士製薬工業株式会社)
- etc...
漢方薬
漢方薬は、複数の生薬を組み合わせた医薬品です。
精力や性機能の改善を目的とした漢方薬もあり、市販薬として購入できるものと医師の処方が必要なものがあります。
精力剤として扱われることのある代表的な漢方薬は、以下の通りです。
精力剤としての漢方薬
| 漢方薬 | 効能 |
|---|---|
| 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) | 下半身の冷えや腰痛に使用される |
| 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) | 疲労倦怠や食欲不振に使用される |
| 八味地黄丸(はちみじおうがん) | 体力低下や頻尿に使用される |
| 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) | 体力低下や疲労倦怠に使用される |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) | 精神不安や睡眠障害に使用される |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう) | 精神不安や神経過敏に使用される |
身体的あるいは精神的に弱っている方は、漢方薬の服用によって中長期的に心身の回復を促すことで、間接的に性機能の向上も見込めるかもしれません。
ただし、動物実験では効果が示唆されているものの、人間での大規模臨床試験の検証は不足しているのが現状です。


精力剤の効果が出るまでの目安時間
精力剤の効果が現れるまでの時間は、種類によって大きく異なります。
男性ホルモンを含む医薬品の場合、その種類によって効き目が現れるまでの時間は異なります。
その他の精力剤の場合、即効性を期待できるものから、数ヶ月単位の継続使用が必要なものまで様々です。
以下では、精力剤の種類別に、効果が出るまでの時間の目安を解説します。
精力剤の効果が出るまでの目安時間
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栄養ドリンク:約30分〜1時間
栄養ドリンクは、精力剤の中でも即効性が高いといえます。
飲んでから約30分〜1時間で効果を実感できることが多いでしょう。
配合されているカフェインやビタミンB群などの成分が、消化吸収されて血中濃度が高まるまでの時間が約30分であるためです。
カフェインは中枢神経を刺激して覚醒作用をもたらし、ビタミンB群はエネルギー代謝を促すため、比較的早く疲労感の軽減を実感できます。
ただし、これらの成分は体内で代謝されるスピードも速く、効果の持続時間は数時間程度と短いのが特徴です。
一時的なエネルギー補給という位置づけであり、根本的な体質改善には繋がりにくいでしょう。
サプリメント:2週間〜1ヶ月以上
サプリメントは、中長期的な体質改善を目的としているため、即効性は期待できません。
効果を実感するまでには、最低でも2週間〜1ヶ月以上の継続使用が必要です。
L-アルギニンや亜鉛、ビタミンDなどの成分が、体内で一定濃度に達して生理的な変化をもたらすまでに時間がかかるためです。
また、サプリメントは医薬品ではないため成分の含有量が少ないことが多く、効果が現れるまでにより長い期間を要する傾向があります。
毎日継続して飲むことで、徐々に栄養状態が改善され、それに伴って体調や性機能にも変化が現れる可能性があるのです。
漢方薬:1ヶ月〜3ヶ月以上
漢方薬の場合、効果が現れるまで1ヶ月〜3ヶ月以上という長期間を要することが多いです。
漢方薬は、複数の生薬を組み合わせることで、全身のバランスを整えることを目的としています。
生薬成分は、体内で徐々に蓄積されながら作用を発揮するものが多く、即効性を期待できる性質ではありません。
服用した漢方薬が自身に合っているかどうかを判断できるのも、服用してから数ヶ月経過後となるため、性機能の向上に対する効果が本当に得られたのかどうか実感しにくいといえます。
精力剤は本当に効果がある?研究データから見る科学的根拠
精力剤の効果について、「本当に効くのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで、以下では研究データに基づき、精力剤に含まれる主な成分の効果に関する科学的根拠を解説します。
精力剤の効果に関する研究データ
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L-アルギニンが軽度のED(勃起不全)改善効果を示した例
L-アルギニンは、精力剤に配合されることが多い成分の一つです。
2019年の論文では、軽度から中等度のED患者に対して1日あたり1,500〜5,000mgのL-アルギニンを投与した結果、プラセボ(偽薬)と比較して勃起機能の有意な改善が認められました(※1)。
また、2022年の臨床試験では、より高用量の1日あたり6,000mgを3ヶ月間投与した結果、軽度〜中等度の血管性ED患者では勃起機能と血流の両方が改善しました。
一方、重度の血管性ED患者では症状スコアは改善したものの、血流の改善は限定的でした(※2)。
※1 参考:Rhim, Hye Chang et al. “The Potential Role of Arginine Supplements on Erectile Dysfunction: A Systemic Review and Meta-Analysis.” The journal of sexual medicine vol. 16,2 (2019): 223-234.
※2 参考:Menafra, D et al. “Long-term high-dose L-arginine supplementation in patients with vasculogenic erectile dysfunction: a multicentre, double-blind, randomized, placebo-controlled clinical trial.” Journal of endocrinological investigation vol. 45,5 (2022): 941-961.
ビタミンDがED予防効果を示唆した例
ビタミンDとEDの関係についても、いくつかの研究が行われています。
2021年の論文では、ビタミンDが男性の勃起機能に重要な役割を果たしている可能性が示唆されました。
ただし、この研究で示されたのは主に「予防的効果」であり、すでにEDを発症している方への治療効果については限定的でした。
また、ビタミンDが不足している方が補給することで正常値に戻る効果は期待できますが、すでに正常値の方がさらに摂取したときのED改善効果は不明確です。
ビタミンDについては、ED予防の観点からは一定の意義がありますが、治療効果については今後の研究が待たれる状況です。
漢方薬の効果検証は動物実験が中心で研究は発展途上
漢方薬は、古くから精力増強に使われてきた歴史があります。
2017年の論文では、淫羊藿(いんようかく)や冬虫夏草(とうちゅうかそう)、高麗人参などの生薬成分が、動物実験でEDに対して良い効果を示す可能性が報告されました(※4)。
これらの生薬には血流改善や抗疲労作用があるとされ、性機能への影響が期待されています。
ただし、現状では動物を対象とした実験が中心であり、人間での大規模な臨床試験は不足しています。
動物実験で効果が確認された成分が、必ずしも人間でも同じ効果を示すとは限りません。
漢方薬については、今後の臨床研究の進展が期待される分野といえるでしょう。
大多数のサプリメントは科学的根拠が不十分
精力剤として販売されているサプリメントの多くは、科学的根拠が不十分なのが実情です。
2023年の論文では、ED向けサプリメントの大多数がエビデンス不足であることが指摘されました(※5)。
成分含有量が不明確で有効量に達していない製品が多く、プラセボ(偽薬)との比較試験も不足しています。
特に「男性ホルモンを高める」という広告表現については注意が必要です。
2019年の研究では、市販の「テストステロンブースター」50種類を調査した結果、そのうちテストステロンの増加が示されたのはわずか24.8%であることが確認されました(※6)。
前述の通り、L-アルギニンやビタミンDなど一部の成分には科学的根拠がありますが、多くのサプリメントに含まれる成分は研究が不十分です。
効果があると断言できる製品は、限定的であることを認識しておいてください。
※5 参考:Petre, Gabriel Cosmin et al. “Dietary Supplements for Erectile Dysfunction: Analysis of Marketed Products, Systematic Review, Meta-Analysis and Rational Use.” Nutrients vol. 15,17 3677. 22 Aug. 2023.
※6 参考:Clemesha, Chase G et al. “'Testosterone Boosting' Supplements Composition and Claims Are not Supported by the Academic Literature.” The world journal of men's health vol. 38,1 (2020): 115-122.
精力剤で効果を実感できない場合の対処法
ここまで、多くの精力剤の効果はあくまでも疲労回復や限定的なED予防効果にとどまることを解説しました。
そのため、精力剤を試したものの効果を実感できない方が一定数いるのは自然なことといえます。
勃起力を改善したり、性行為での中折れを防いだりするには、精力剤以外のアプローチを検討するのがよいでしょう。
以下では、精力剤で効果が得られなかった場合の対処法を2つ紹介します。
精力剤で効果を実感できない場合の対処法
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生活習慣の改善
精力剤で効果を実感できない場合、まず見直すべきは日常の生活習慣です。
EDの原因には、生活習慣が大きく関わっているケースが多いためです。
以下のような生活習慣の改善が、勃起機能の向上に繋がる可能性があります。
生活習慣改善の具体的なアクション
| アクション | 説明 |
|---|---|
| 禁煙 | タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、勃起に必要な血流を妨げる |
| 節酒 | 過度な飲酒は神経伝達を阻害し、勃起機能を低下させる |
| 適度な運動 | 週3回、30分以上の有酸素運動が推奨される |
| 十分な睡眠 | 1日あたり7時間〜8時間の睡眠が理想的とされる |
| 健康的な食事 | 野菜や魚を中心とした食生活が推奨される |
| ストレス管理 | 慢性的なストレスは心因性EDを誘発する |
上記の生活習慣は、根本的な体質改善に繋がります。
精力剤はあくまでサポート的な役割であり、生活習慣の改善なしには十分な効果が得られない可能性があります。
特に肥満や運動不足は血管機能を低下させるため、まずは生活習慣の見直しから始めましょう。


ED治療薬の検討
生活習慣を改善しても、あるいは精力剤を継続使用しても効果が感じられない場合は、ED治療薬の使用を検討するのも手です。
バイアグラ・レビトラ・シアリスに代表されるED治療薬は、精力剤とは異なり、勃起力向上の役割を示す医薬品として国に承認されています。
ED治療薬には、陰茎海綿体への血流を直接的に増加させる作用があり、有効率は70〜80%と高い水準にあります。
以下の方は、ED治療薬の使用を検討してもよいでしょう。
ED治療薬を検討すべき方の特徴
- 勃起がほぼ毎回困難で挿入に至らない
- 性行為の途中で中折れすることが多い
- 精力剤を数ヶ月継続しても改善が見られない
- パートナーとの性生活に支障をきたしている


精力剤とED治療薬の効果の違い【比較表つき】
ED治療薬と精力剤の効果やそのメカニズムはまったく別のものであり、両者には明確な違いがあります。
精力剤とED治療薬の効果の違い
| 精力剤 | ED治療薬 | |
|---|---|---|
| 主な目的 |
|
|
| 効果のメカニズム | 間接的 (健康維持) |
直接的 (EDの原因酵素への作用) |
| 効果の確実性 | より低い | より高い (有効率:約70%〜80%) |
ED治療薬は、特定の症状に働きかけ根本的な治療を目指すものです。
一方で、精力剤は健康そのものに働きかけ一時的な活力を得るものです。
つまり、2つの目的は全く異なります。
EDを「治療する」のがED治療薬、EDを「健康維持や体質改善を目指す」のが精力剤だと覚えておきましょう。
もちろん、精力剤のすべてがEDに対してまったく効果を示さないというわけではありません。
しかし、栄養ドリンクやサプリメントなどの精力剤では、根本的なED治療はできません。
勘違いしがちですが「精力剤=勃起を促すもの」ではないのです。
インターネット上では、稀にEDの改善を謳っている精力剤が存在しますが、正式な効果として実証されているものではありません。
一部の精力剤の成分には軽度のED症状改善を示す研究もありますが、ED治療薬と比べると効果は大きく劣ります。
勃起を促したり、EDの改善効果が認められたりしているのは、作用機序が明確に証明されているバイアグラなどのED治療薬です。
精力剤とED治療薬を併用すると効果はどうなる?
栄養ドリンクやサプリメントなどの精力剤とED治療薬の併用は基本的には可能ですが、効果が大きく向上するわけではありません。
精力剤はあくまで栄養補給や体調維持を目的としたものであり、ED治療薬の効果を大きく高めるものではないのです。
また、医薬品に該当する精力剤とED治療薬の併用は、一概に問題ないとは言えません。
医薬品には、何らかの併用禁忌薬が指定されているため、場合によっては併用することで身体に想定外の症状が現れるリスクも考えられます。
ED治療薬や精力剤を処方してもらう際には、併用しても問題ないか医師に確認してください。
まとめ~精力剤の効果はあくまで健康維持サポート!勃起力向上ならED治療薬も視野に入れよう~
精力剤は、疲労回復や滋養強壮により健康維持をサポートするのが基本的な考え方です。
「何だか肉体的・精神的に疲れている」という日には、精力剤の使用で効果を実感できることもあるかもしれません。
しかし、大半の精力剤は、直接的に勃起力を高めたりEDの改善を促したりする効果は薄いと認識しておきましょう。
即効性高く勃起力向上効果やED改善効果を得たいなら、ED治療薬を検討するのも一つの手です。
ED治療薬は、勃起力低下の原因となっている酵素に直接作用するため、精力剤よりも高い効果が見込めます。
ED治療薬は医師の処方が必要なので、EDの相談ができるクリニックや病院などの医療機関で診察を受けましょう。


スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?
いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
一人で悩まず、まずはご相談ください。



