バイアグラの使用期限は何年？期限切れで使うリスクや注意点も解説【医師監修】

バイアグラの使用期限は、錠剤タイプであれば製造から約5年です。
しかし、処方されたタイミングや保管状態によっては、使用期限が当てにならないケースもあります。

また、「期限が過ぎても少しなら大丈夫だろう」と思う方もいるかもしれませんが、思わぬ健康被害を招く恐れがあるため注意が必要です。

今回は、バイアグラの使用期限や確認方法について、錠剤タイプとフィルムタイプに分けて詳しく解説します。

使用期限切れや劣化状態のバイアグラを服用した際のリスクや注意点にも触れるので、安心してED治療を進めるためにもぜひ参考にしてください。

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バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限

先発医薬品のバイアグラや後発医薬品のシルデナフィル（バイアグラジェネリック）の使用期限は、以下の通りです。

バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限

• 錠剤タイプ：製造から約5年
• バイアグラODフィルム：製造から約3年

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上記は製造日から数えたときの使用期限であることに注意が必要です。
以下でそれぞれ詳しく解説します。

錠剤タイプ：製造から約5年

バイアグラの錠剤タイプにおける使用期限は、製造から約5年です。
ただし、製造日＝処方日ではないため、5年という期間は当てにしないほうが良いでしょう。

バイアグラジェネリックに関しては、製造販売元によって使用期限が異なるので注意が必要です。

また、開封後は医薬品の劣化が早まります。
保管状態によっては、実質の使用期限はさらに短い可能性もあると理解しておいてください。

バイアグラODフィルム：製造から約3年

舌の上で溶かして使用するバイアグラODフィルムの場合、使用期限は製造から約3年とされています。
錠剤タイプよりも使用期限が短いため、古いものを服用する際には注意が必要です。

また、錠剤タイプと同様に、製造日と処方日にはズレがある可能性が高いため、3年という期間は当てになりません。

バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限を確認する方法

バイアグラの使用期限は製造日基準で示されているため、処方日から計算することはできません。
しかし、包装を見れば使用期限が明確に記載されています。

以下では、バイアグラの使用期限が記載してある箇所を説明します。

バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限を確認する方法

• 錠剤タイプ：PTP包装シートに記載
• フィルムタイプ：アルミ包装袋に記載

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包装から取り出して錠剤やフィルムのみを別で保管する場合は、使用期限を確認できるように包装も合わせて保管しておいてください。

錠剤タイプ：PTP包装シートに記載

バイアグラの錠剤タイプの場合、使用期限はPTPシート（10錠）の上部に印字されています。
「EXP」は期限を意味するExpirationの略であり、後に続く数字は年月を示しています。

例えば、「EXP26.11」と記載があれば、未開封時における使用期限は2026年11月です。

また、20錠入りあるいは100錠入りの箱で処方された場合、箱の側面の印字部からもバイアグラ錠の使用期限を確認できます。

なお、バイアグラジェネリックも箱に使用期限が記載されています。
ただし、PTPシートには使用期限が記載されていないので、バイアグラジェネリックの処方時に使用期限を確認すると良いでしょう。

フィルムタイプ：アルミ包装袋に記載

バイアグラODフィルムの場合、1枚ずつ包装されているアルミ袋の上部に記載されています。
「2028.04」と印字されていれば、使用期限は2028年4月です。

年月の右横に記載されている数字は製造番号を示すため、使用上気にする必要はありません。

バイアグラ・バイアグラジェネリックを使用期限切れで服用するリスク

「バイアグラを使用期限切れで使用しても特に問題ないのでは？」と思う方もいるでしょう。
しかし、医薬品ごとに決められた使用期限を守らなかった場合、想定外の症状が現れる可能性があります。

バイアグラ・バイアグラジェネリックを使用期限切れで服用するリスク

• 本来の効果が得られない
• 副作用のリスクが高まる

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医薬品の品質が低下するだけでなく、身体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、しっかりと確認しておいてください。

本来の効果が得られない

バイアグラを使用期限切れで服用すると、医薬品本来の効果が得られない可能性があります。
バイアグラの主成分であるシルデナフィルが化学変化を起こすなどの影響が考えられるためです。

見た目には変化がなくても、成分は少なからず劣化している可能性があると理解しておきましょう。

副作用のリスクが高まる

使用期限切れのバイアグラを服用することで、副作用のリスクが高まることも考えられます。

バイアグラにはもともと「ほてり」「頭痛」などの副作用が報告されていますが、使用期限切れの場合は想定外の副作用が現れたりするリスクがあります。

使用期限切れの医薬品は、主成分が分解を受けるなどの影響によって、有毒な成分に変化している危険性があるのです。

予期せぬ健康被害を受けないためにも、使用期限切れのバイアグラは服用せず廃棄しましょう。

バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限に関する注意点

バイアグラの使用期限を守って服用していても、場合によっては薬剤の劣化が進んだ状態になっている可能性があるため注意が必要です。

以下に、バイアグラの使用期限に関する注意点をまとめました。

バイアグラ・バイアグラジェネリックの使用期限に関する注意点

• 製造日から処方日までにタイムラグがある
• 記載の使用期限はあくまで未開封状態のもの
• 開封後の保存状態が悪いと使用期限は短くなる
• 錠剤を割って保存すると劣化が早まる

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安心してED治療を続けるためにも、正しく理解したうえで服用するよう心掛けましょう。

製造日から処方日までにタイムラグがある

前述の通り、バイアグラの使用期限は錠剤タイプが約5年、フィルムタイプが約3年ですが、あくまで製造日基準であることに注意が必要です。

患者が処方を受けてバイアグラを手に取るまで、どの程度の期間保管されていたかは基本的に確認のしようがありません。
一般的な医薬品の使用期限は当てにせず、その都度に使用期限を確認してください。

記載の使用期限はあくまで未開封状態のもの

バイアグラの包装に印字されている使用期限は、あくまで未開封状態であることが前提です。
包装から取り出してすぐに服用するなら、使用期限を守りさえすれば問題ないでしょう。

錠剤のPTP包装シートやフィルムのアルミ包装袋には、錠剤を水分や紫外線との接触から守る役割があります。

開封後は外部環境の影響を受けて劣化が早まるため、バイアグラを包装から取り出した時点で使用期限が当てにならなくなるのです。

開封後の保存状態が悪いと使用期限は短くなる

やむを得ずバイアグラを開封して保管する場合、保存状態が悪いほど実質の使用期限は短くなる点にも注意が必要です。
特に温度や湿度が高い夏季はより劣化が早まります。

バイアグラに限らず、基本的に医薬品は開封後の保管が想定されていません。
開封した後は期間を空けず、速やかに服用してください。

錠剤を割って保存すると劣化が早まる

バイアグラ錠を半分に割って保存する場合は、さらに劣化が早まります。

バイアグラ錠の表面にはコーティングが施されていますが、半分に割るとコーティングされていない表面が露出するため、水分や紫外線の影響を受けやすくなるのです。

もともとバイアグラ錠は半分に割ることが想定された医薬品ではないため、割って保存した際の安全性は保証されていません。
50mg錠を使用しているなら、25mg錠を処方してもらうほうが賢明です。

やむを得ず割って使用する場合は、清潔なピルカッターなどを用い、高温多湿や紫外線を避けて密閉しましょう。

まとめ〜バイアグラの使用期限は錠剤タイプで約5年！ただし開封後は早めの使用を推奨〜

バイアグラの使用期限は錠剤タイプで約5年とされていますが、あくまで製造日基準である点に注意が必要です。
実際の使用期限はPTP包装シートやアルミ包装紙に記載してあるので、都度確認してみてください。

包装から取り出した後は、空気中の湿気や紫外線の影響を受けて劣化が進みやすくなるため、保管せずただちに服用してください。
また、バイアグラ錠を半分に割って使用することも推奨しません。

バイアグラの使用期限に関する不明点があれば専門医に相談し、正しい方法でED治療を進めましょう。