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前立腺疾患(前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん)はEDを招く!?【医師監修】

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前立腺疾患(前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん)はEDを招く!?【医師監修】

前立腺肥大症」や「前立腺がん」がED(勃起不全)を引き起こす危険因子(リスクファクター)であることをご存知の方は多いでしょう。

しかし、それ以外の前立腺疾患にも注意が必要だということはあまり知られていません。
前立腺炎」もEDを招くと言われています。

今回は、前立腺疾患(前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん)がEDを招く理由について解説します。

※当クリニックでは、「前立腺疾患」に関する治療を行っていません

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前立腺とは?

前立腺の断面図

前立腺とは、男性にだけある臓器で、膀胱の直下に隣接する直腸と恥骨の間にあるクルミ程の小さな器官です。
一部が直腸に接しているため、直腸の壁越しに指で触れて、前立腺の位置や大きさ、硬さなどを調べることができます。

精液の約3割を占める「前立腺液」を分泌し、精子の運動性を高めたり、精子を保護する役割を持っています。

また、尿の通り道である「尿道」と精液の通り道である「射精管」は前立腺の中で交わるため、男性の生殖機能に密接に関係した重要な器官でもあります。

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前立腺疾患の種類

お尻を押さえる男性

前立腺疾患とは、前立腺の何らかの異常によって引き起こされる病気の総称です。
なので、前立腺疾患は前立腺のある男性にしか起こりません。

前立腺疾患は、主に以下の様な種類が存在します。

主な前立腺疾患

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※当クリニックでは、「前立腺疾患」に関する治療を行っていません

前立腺炎

前立腺炎のイメージ

前立腺炎とは、前立腺に何らかの原因で炎症が起こり、痛み腫れ、様々な排尿障害などの症状が出る疾患です。
大腸菌などの細菌が尿路から感染し、前立腺炎を引き起こすことがありますが、発症原因は不明な場合がほとんどです。

前立腺炎は「急性」「慢性」「細菌性」「非細菌性」などによって更に細かく分類されます。
アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)では、「前立腺炎のNIHコンセンサス分類」によって4つのカテゴリーに分類しています。
この前立腺炎の分類は、前立腺マッサージ後の尿中の「細菌の有無」と「白血球の有無」によって分けられます。

前立腺炎の分類は、以下の4つです。

前立腺炎のNIHコンセンサス分類

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上記の分類を行うためには、肛門から指を入れ、前立腺を指診する「直腸診」や「尿検査」、「尿細菌培養検査」などを行い診断します。

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カテゴリーⅠ:急性細菌性前立腺炎

尿所見 マッサージ前 マッサージ後
白血球 +/− +
細菌 +/− +

急性細菌性前立腺炎とは、大腸菌などの細菌が尿路を経由して前立腺に入り、感染することで炎症が起きる疾患です。
尿路感染症の一種で、突然発症し、前立腺炎の症状が現れるのが特徴です。

20代~60代の方など幅広い世代で発症することが確認されています。
性行為による性感染症が原因で発症することもあります。

治療は、抗菌薬などの抗生物質の服用が中心となります。
全身に何らかの症状が強く出ているような場合は、点滴にて抗生物質を投与することもあります。

高熱が出たり、重症の場合には入院が必要なこともあります。

カテゴリーⅡ:慢性細菌性前立腺炎

尿所見 マッサージ前 マッサージ後
白血球 +/− +
細菌 +/− +

慢性細菌性前立腺炎とは、基本的には急性細菌性前立腺炎が慢性化した疾患です。
急性細菌性前立腺炎と比べ、症状が軽度で徐々に現れたり、穏やかに進行する傾向があります。

また、完治したと思っても繰り返し発症し、症状が現れることもあるのが特徴です。

治療は、急性細菌性前立腺炎と同じ方法で行われます。

カテゴリーⅢ:慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)

カテゴリーⅢa:炎症性慢性前立腺炎
尿所見 マッサージ前 マッサージ後
白血球 +
細菌
カテゴリーⅢb:非炎症性慢性前立腺炎
尿所見 マッサージ前 マッサージ後
白血球
細菌

慢性前立腺炎とは、原因は細菌性以外であるものの、原因がまったく分からず前立腺の炎症が慢性的に起きる疾患です。
そのため、「非細菌性慢性前立腺炎」と呼ばれることがあります。

また、前立腺炎と区別して「慢性骨盤痛症候群(Chronic Pelvic Pain Syndrome:CPPS」と呼ばれることもあります。

慢性前立腺炎は、更に「炎症性慢性前立腺炎」と「非炎症性慢性前立腺炎」に分類されます。

一見、前立腺と関係ないと思われる様な体の部位に症状が現れることがあり、前立腺炎と気付かないことがあるのが特徴です。

カテゴリーⅣ:無症候性炎症性前立腺炎

尿所見 マッサージ前 マッサージ後
白血球 +
細菌

無症候性炎症性前立腺炎とは、特に何らかの症状(自覚症状を含む)は現れないものの、前立腺の検査で尿中に「白血球」が認められ、偶然発見される前立腺炎のことです。

たまたま、他の目的のため前立腺の細胞組織や尿、精液などを検査した際に発見されることがあります。

前立腺肥大症

前立腺肥大症のイメージ

前立腺肥大症とは、加齢とともに前立腺内の細胞数が増加することで、前立腺が徐々に肥大化してしまう疾患です。
単純に「前立腺肥大」と呼ばれることもあります。

前立腺が肥大化すると、尿道が圧迫され、尿が出しづらくなったり、頻尿などの排尿障害が起こります。
正常な前立腺の大きさはクルミ程度ですが、これが肥大化すると鶏卵以上の大きさになり、症状が進むと尿が全く出なくなることもあります。

前立腺肥大になる原因は、主に加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の変化が関係していると考えられています。

前立腺肥大症の主な症状は、以下の通りです。

前立腺が肥大している場合は、鶏卵以上に大きくなっていることが多いため、直腸診で判断することができます。
前立腺は、加齢とともに肥大する傾向があるため、排尿時などに違和感を感じるようになったらすぐに検査したほうが良いでしょう。

前立腺がん

前立腺がんのイメージ

前立腺がんとは、前立腺にがん(悪性の腫瘍)が発生する疾患です。
本来、前立腺は弾力性を持っていますが、前立腺がんが進行すると、がんの部分がゴツゴツと石の様に硬くなります。

前立腺肥大症とともに、中高年の男性において、注意すべき前立腺疾患の一つとされています。

前立腺がんの原因は、主に脂質の過剰摂取などの食生活の乱れが関係していると考えられています。
また、前立腺肥大症と同様に、男性ホルモン(テストステロン)も前立腺がんの発生や進行に関係してきます。

症状は前立腺肥大症と似ています。

しかし、初期の段階では、目立った症状(自覚症状を含む)が出ることはほとんどありません。
がんが大きくなったり、進行して周りの臓器にがんが転移し、広がり始めると症状が出てくることが多いとされています。

ちなみに、前立腺肥大症と前立腺がんの違いは、「良性の腫瘍」か「悪性の腫瘍」かの違いです。
「良性」か「悪性」かの違いは、腫瘍が他の臓器などに「転移する」か「転移しない」かです。

前立腺肥大症は腫瘍が転移しないので「良性の腫瘍」と言えますが、前立腺がんの腫瘍は転移するので「悪性の腫瘍」となります。

その他、前立腺肥大症は内腺に発生しやすく、前立腺がんは外腺に発生しやすいという点でも違いが見られます。

前立腺疾患(前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん)はEDを招く可能性がある

股間を押さえる男性

どの前立腺疾患(前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がん)もED(勃起不全)を招く可能性があります。

それぞれの疾患別にEDを招く理由を解説します。

EDを招く理由

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前立腺炎がEDを招く理由

勃起神経のイメージ

前立腺の右側と左側の両方のすぐ外側には、勃起に欠かせない「勃起神経」が通っています。
そのため、前立腺炎によって勃起神経にまで悪影響が及ぶとEDを引き起こす可能性があるのです。

実際に前立腺炎の患者がEDを発症し、前立腺炎の治療を行ったところ、EDも改善されたという事例も確認されています。

前立腺炎が原因でEDになる可能性があると言えるでしょう。

また、炎症によって射精管が圧迫されると射精の勢いが低下するなどの「射精障害」を引き起こす可能性もあります。
射精時や射精後に痛みを伴うこともあり、勃起の持続が難しくなったり、性行為どころではなくなってしまうこともあるのです。

前立腺肥大症がEDを招く理由

高齢の男性

前立腺肥大症は、EDの危険因子(リスクファクター)として知られています。
前立腺肥大症の方はEDを併発したり、招きやすいと考えられています。

前立腺肥大症は、加齢とともに発症する頻度が高くなります。
日本国内では、50代の約30%、60代で約60%、70代で約80%、80代では約90%の方に前立腺の肥大化が見られると言われています。

戦前の日本人男性は、前立腺が萎縮する男性が多い傾向がありましたが、近年では栄養状態改善のためか肥大する男性が多い傾向があります。

EDもまた加齢によって発症する頻度が高くなる疾患です。
老化現象の一種と捉えると、前立腺肥大症とEDは併発しても何ら不思議なことではないのです。

また、前立腺が肥大化すると骨盤内の血流が悪化することがあります。
勃起に関わる血管内の血流が悪化した場合、EDを引き起こしやすくなります。

その他、前立腺肥大症の治療を行うことも、EDを招く原因になります。
前立腺肥大症の治療に使用される抗アンドロゲン薬の中には、「薬剤性ED」を引き起こす可能性のある薬剤があるのです。

前立腺手術をする場合、勃起に欠かせない「勃起神経」を手術によって損傷してしまうといったこともEDに繋がります。

この様に、様々な理由で前立腺肥大症はEDを招く危険性を孕んでいるのです。

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前立腺がんがEDを招く理由

手術前の医者

一般的には、前立腺がんが直接EDを引き起こすことはないとされています。

同じ前立腺疾患でも前立腺がんの場合は、尿道から離れた部位に腫瘍ができるため、症状が出にくいという特徴があります。
そのため、排尿障害やEDなどの症状が現れにくいのです。

しかし、前立腺がんの手術において、勃起に欠かせない「勃起神経」を損傷してしまい、EDを発症してしまう事例は多数報告されています。

通常、前立腺がんの根治的手術の際は「前立腺全摘除術」が行われることがあります。
前立腺とともに勃起神経を切除してしまうとEDになる可能性が高くなるのです。

最近では、性生活の質(QOL)が考慮される傾向があるため、勃起神経を温存する手術を行うのが一般的です。
それでも、摘出する範囲によっては勃起神経の切除をを避けられなかったり、細心の注意を払っても損傷してしまうことがあります。
これは、勃起神経の状態が個人差が大きく、複雑であるためです。

また、勃起神経自体を手術によって損傷しなくても、手術中の牽引や電気メスによる熱などによって勃起神経にダメージが与えられることでもEDを引き起こすことがあります。

前立腺がんがEDを招くというよりは、前立腺がんの治療がEDを招くと言えるかもしれません。

まとめ~前立腺疾患は早期発見と治療が大切!~

前立腺疾患はEDを招く可能性があるということをお分かりいただけたかと思います。
排尿時に何らかの違和感があり、勃起力が低下してきたという方は、前立腺疾患を疑ってみても良いかもしれません。

前立腺疾患は早期発見と治療が大切です。

しかし、前立腺疾患の種類によっては全く症状(自覚症状を含む)が現れないこともあります。

勃起力が気になる方は、「PSA検査」というスクリーニング検査を受けてみるのも一つの手段です。
PSA検査は、前立腺がんを早期発見するための最も有効な検査として知られています。

他にも、前立腺炎や前立腺肥大症を発症している可能性についても調べることができます。

ちなみに、PSAとは、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)の略語で、前立腺から分泌され精液中に含まれている酵素で抗原性を持つ物質のことです。

気になる方は、PSA検査を行っている病院やクリニックなどの医療機関を調べてみるといいでしょう。

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