
「陰茎(ペニス)が臭い」と感じた経験がある人もいるかもしれませんが、デリケートな問題であることから、なかなか他人には相談しづらいのではないでしょうか。
あるいは、陰茎の臭いが不快であることをパートナーに指摘されて悩んでいる方もいるかもしれません。
性行為の際に陰茎の臭いが強いと、ムードが台無しになり、パートナーから嫌われて関係を悪化させる要因にもなります。
そこで、今回は陰茎が臭くなる7つの原因とその対策を解説します。
場合によっては陰茎に関わる病気が強烈な臭いを引き起こしている可能性があるため、自身に当てはまる項目がないかどうか確認しながら読み進めてください。
陰茎がイカ臭いと感じる7つの原因
陰茎が臭くなる原因は人によって様々です。
陰茎の嫌な臭いを撃退するためには、まずは臭いの原因を特定する必要があります。
以下では、陰茎が臭くなる原因を解説します。
陰茎が臭くなる原因
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恥垢が溜まっているから

陰茎に恥垢(ちこう)が溜まっているとチーズやイカのような臭いの原因になります。
恥垢とは、陰茎の包皮内部(亀頭と包皮の間)に溜まる白い垢です。
俗語では「チンカス」と呼ばれることもあります。
主に尿や精液、尿道球腺液(カウパー腺液)などの分泌物が残りカスとなり、乾燥して固まることで発生します。
恥垢が多く溜まっている状態は、陰茎の洗浄が足りていないサインでもあります。
そのまま放置していると、雑菌が繁殖して嫌な臭いや炎症、かゆみ、性感染症などを招く可能性があるのです。
汗や皮脂汚れが溜まっているから

汗や皮脂汚れも陰茎の臭いの原因になります。
汗や皮脂による酸っぱい刺激臭は、嫌な臭いを発生させる一番の原因ともいえます。
陰茎周辺は身体の構造上蒸れやすいので、陰茎だけでなく、陰嚢(金玉)や内股周辺にも嫌な臭いを発生させることがあります。
汗や皮脂による独特な酸っぱい刺激臭は、常在菌などの雑菌が汗や皮脂に含まれるたんぱく質を分解する際に発生する臭いです。
汗をかきやすい湿度や湿度下では、常在菌などの雑菌が活発に活動しやすくなるため、余計に嫌な臭いを発生しやすくなります。
すそワキガだから

すそワキガとは、腋臭症(ワキガ)という疾患の一種で、ワキガ特有の嫌な臭いがデリケートゾーン(陰茎周辺)から発生する症状です。
そもそも、ワキガはアポクリン腺という特殊な汗を分泌する汗腺の働きが良すぎるため、特有の嫌な臭いを放ちます。
アポクリン腺は、脇の下だけでなく陰茎周辺にも存在するため、陰茎周辺にアポクリン腺が多い方はすそワキガと呼ばれ、ワキガと同様に特有の臭いを発生させる原因となるのです。
日頃着用している下着に黄色いシミがついていたり、耳垢が湿ったりしている方は、アポクリン腺が多いことから、すそワキガの可能性が高いといえます。
ピアスホールが空いてるから

陰茎や陰茎周辺に性器ピアスによるピアスホールが空いていると、嫌な臭いを発生させる原因になります。
性器ピアスとは、男性であれば陰茎の一部分にピアスホールと呼ばれる穴を空けて装飾品を付けるピアスです。
ボディピアスや身体改造の一種とされています。
ピアスホールには、汗や皮脂が溜まりやすくなるので、酸っぱい刺激臭を放つことがあるのです。
また、ピアスホールを空けたばかりだったり、ケアを怠ったりすると、化膿しやすい状態になります。
化膿してできる黄色い膿は、嫌な臭いを発生させる原因となります。

包茎により陰部を清潔に保ちにくいから

包茎とは、亀頭(陰茎の先端部分)が包皮に覆われている状態を指します。
包茎でない方は包皮を自然に剥けますが、包茎の方は剥くことが難しかったり、完全に剥けなかったりします。
結果として、包皮の内側に汗や尿、精液などの分泌物が溜まりやすく、これが蒸れることで細菌が繁殖しやすくなるのです。
細菌が増殖すると、これらの有機物を分解して不快な臭いを放つようになるのです。
特に尿に含まれるアンモニアや尿素が細菌によって分解されると、強いアンモニア臭や腐敗臭が発生します。
また、精液に含まれるタンパク質も細菌の格好の栄養源となり、これが分解されることでイカ臭さや酸味のある独特の臭いの原因となるのです。
包茎の種類によって臭いの程度も異なることがあります。
詳しくは後ほど解説します。


性感染症に感染しているから

陰茎が性感染症に感染していると、臭いの原因になることがあります。
性感染症の中には、尿道から膿が出てきて嫌な臭いを発生させてしまうものもあるのです。
特に性器クラミジア感染症や淋菌感染症(淋病)などの細菌に感染することで引き起こされる性感染症は、尿道からの分泌物や膿の流出が多く見られる傾向があります。
膿が出ている状態は不快な臭いの原因になるだけでなく、放っておくと症状が悪化していくため、注意が必要です。
陰茎の臭いの原因となる性感染症の種類や対策は、後ほど解説します。
亀頭包皮炎が起きているから

亀頭包皮炎とは、亀頭や包皮が炎症を起こした状態を指します。
陰茎に炎症が起きると、赤みやかゆみ、痛み、腫れなどの症状が現れるほか、魚が腐ったような特徴的な臭いを放つことがあります。
炎症が起きている亀頭包皮炎は、恥垢のように汚れが溜まっているだけでなく、細菌や真菌(カビ)の感染が関与していることが多いです。
特に包茎の方は、蒸れやすく清潔を保ちにくいため、亀頭包皮炎を生じやすくなります。
陰茎が不衛生な状態の方、糖尿病などの基礎疾患がある方、免疫力が低下している方は、亀頭包皮炎になりやすくなります。
陰茎の臭いの原因となる包茎の種類

前述のとおり、包茎の方はそうでない方と比べて陰部を清潔に保ちにくいことから、陰茎の臭いが現れやすい傾向にあります。
しかし、陰茎の種類によって臭いの程度は異なり、場合によっては早急な医療処置が必要な場合もあるのです。
以下では、包茎の種類や特徴、陰茎の臭いを解説します。
陰茎の臭いの原因となる包茎の種類
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真性包茎
真性包茎は、包皮を引っ張っても亀頭が全く露出しない状態を指します。
亀頭と包皮の間に恥垢(皮脂・汗・尿・精液などが混ざった垢)が溜まりやすく、適切な洗浄が非常に難しくなります。
そのため、恥垢が蓄積し、細菌が繁殖することで不快な臭いを放つことが多いです。
真性包茎の方は、陰茎の清潔を保つことが難しいため、臭いの問題を抱えやすい傾向にあります。
また、尿が包皮内に残りやすいため、アンモニア臭が強くなることもあります。
臭いだけでなく、恥垢の蓄積は炎症や感染症のリスクも高めるため、病院やクリニックなどの医療機関で相談する方も多いです。
仮性包茎
仮性包茎は、通常時は包皮で亀頭が覆われているものの、手で引っ張ったり勃起したりすると亀頭が露出する状態を指します。
真性包茎ほどではないものの、包皮内に恥垢が溜まりやすい傾向にあり、臭いの原因となりやすいです。
ただし、仮性包茎は包皮を剥いて洗浄できるので、適切なケアや対策を行えば臭いの問題はある程度軽減できるでしょう。
ただしケアを怠ると恥垢が溜まりやすくなり、イカ臭さの原因となります。
カントン包茎
カントン包茎は、包皮を無理に引っ張って亀頭を露出させたとき、包皮が元の位置に戻らず、亀頭の根元を締め付けてしまう状態です。
強い締め付けが生じると血流が悪くなり、組織が壊死するリスクが高まります。
包皮の口が狭い方はカントン包茎になりやすく、亀頭と包皮の間に恥垢が溜まって臭いの原因となりやすいです。
しかし、カントン包茎は危険な状態であることから、臭いの問題を気にするよりも早急な医療処置が必要です。
カントン包茎かもしれないと思ったら、重大な症状が生じる前に泌尿器科を受診してください。
陰茎の臭いの原因となる主な性感染症の種類

性感染症が起きると膿が分泌されたりして、陰茎周辺の臭いの原因となります。
ただし、性感染症の種類によって臭いの程度は異なり、そのほかの症状にも違いが生じるのです。
以下では、臭いの原因となる主な性感染症を解説します。
陰茎の臭いの原因となる主な性感染症の種類
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性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は、細菌のクラミジア・トラコマティスによって引き起こされる国内で最も多いといわれる性感染症です。
感染初期には症状がないことも多いですが、進行すると尿道から膿のような分泌物が出ることがあり、不快な臭いの原因となります。
ただし、性器クラミジア感染症による臭いはそれほど強くないことが多く、排尿時の痛みや尿道のかゆみなどの症状が先行して現れやすいです。
治療せずに放置すると、精巣上体炎や前立腺炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
淋菌感染症(淋病)
淋菌感染症(淋病)は、細菌の淋菌(りんきん)による性感染症です。
感染すると、尿道から黄緑色や白色の膿が出ることが特徴的で、強い臭いを伴うことがあります。
淋菌感染症による分泌物の臭いは、腐敗したような臭いとして感じられることが多いです。
また、排尿時の痛みも強く現れるため、早期に気づきやすい性感染症といえます。
未治療の場合、クラミジアと同様に精巣上体炎や前立腺炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
梅毒
梅毒(ばいどく)は、細菌のトレポネーマ・パリドゥムによって引き起こされる性感染症です。
主な初期症状は陰茎に痛みを生じないしこりですが、この段階では特に強い臭いはしないことが多いです。
しかし、病気が進行すると広範囲に皮膚症状が現れ、陰茎の臭いに繋がる可能性があります。
梅毒の場合、臭いよりも陰部のかゆみや発疹といった特徴的な皮膚症状が先に現れることが多いです。
性器ヘルペスウイルス感染症
性器ヘルペスウイルス感染症は、単純ヘルペスウイルスの感染によって引き起こされる性感染症です。
主な症状は陰茎や周辺部に小さな水ぶくれができ、これが破れて皮膚のただれによる痛みを伴うことです。
性器ヘルペスウイルス感染症そのものは特に臭いを発生させませんが、皮膚がただれた箇所が二次感染を起こすと臭いを発することがあります。
性器ヘルペスウイルス感染症は現代の医療では完治させる方法が明らかになっておらず、症状が落ち着いても体内にウイルスが潜伏し、再発することがあります。
性器カンジダ症
性器カンジダ症は、真菌のカンジダ・アルビカンスによる感染症です。
真菌自体は健常であっても皮膚や粘膜に常在しているものですが、何らかの原因で増殖すると炎症などの症状を引き起こします。
男性の場合、陰茎で真菌が増殖すると亀頭や包皮にカッテージチーズのような白い付着物ができ、強いかゆみや不快な臭いを伴います。
糖尿病患者は尿中の糖濃度が高いため、真菌が増殖しやすくなります。
また、抗生物質を長期服用している方などは免疫力の低下により、性器カンジダ症が発症するリスクが高まるのです。
腟トリコモナス症
腟トリコモナス症は、トリコモナス・バギナリスという原虫によって引き起こされる性感染症です。
男性の場合、多くが無症状のことがありますが、症状が出ると尿道から分泌物が出たり、排尿時に痛みを感じたりします。
腟トリコモナス症に感染して症状が進むと、魚臭いにおいを放つことがあります。
陰茎が魚臭い原因となる亀頭包皮炎の種類

前述のとおり、亀頭包皮炎が発症すると陰茎周辺に魚臭いにおいが発生しやすくなります。
亀頭包皮炎は細菌性と真菌性(カンジダ性)の2種類があり、9割以上は細菌性といわれているため、亀頭包皮炎の症状が現れたらまずは細菌性を疑うケースが多いです。
以下で、亀頭包皮炎の症状や臭いを詳しく解説します。
陰茎が魚臭い原因となる亀頭包皮炎の種類
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細菌性亀頭包皮炎
細菌性亀頭包皮炎は、大腸菌やブドウ球菌などの様々な細菌が原因で発症する炎症です。
主な症状は、亀頭の赤みや腫れ、痛み、熱感などで、白色または黄色の分泌物が亀頭と包皮の間に見られることもあります。
細菌性亀頭包皮炎の場合、腐ったような強い臭いを放つことが多いです。
包茎の方や衛生状態が良くない方は、細菌性亀頭包皮炎を発症するリスクが高まります。
真菌性(カンジダ性)亀頭包皮炎
真菌性亀頭包皮炎は、主に真菌のカンジダ・アルビカンスによって引き起こされる炎症です。
亀頭や包皮の赤み、強いかゆみとともに、白いカッテージチーズのような付着物が形成されるのが特徴です。
カンジダ性亀頭包皮炎の場合は、包皮に恥垢が溜まりやすく、魚が腐ったような臭いを発生させます。
糖尿病患者や抗生物質を長期服用している方、免疫力が低下している方はカンジダ性亀頭包皮炎を発症するリスクが高まります。
日常生活でもできる!陰茎が臭いときの対策5選
ここまで陰茎が臭くなる原因を説明しましたが、多くは陰茎周辺が不衛生となることによる臭い物質の分泌が主要因です。
性行為の際にパートナーから臭いがキツイと思われないために、すぐにでも対策を始めましょう。
日常生活でも実践できる、陰茎が臭いときの対策を紹介します。
陰茎が臭いときの対策5選
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1.入浴時に陰部を優しく洗って恥垢を取り除く

嫌な臭いを発生させる原因となる恥垢を除去することは、陰茎の臭い対策として有効です。
シャワーやお風呂に入るときは、陰茎の包皮の内側を常に意識して、丁寧に洗うようにしましょう。
その際は、低刺激性の石鹸やボディーソープを使用するのがおすすめです。
皮膚を傷つけないように、指の腹で優しく擦るように汚れを落とすのがポイントです。
ナイロンタオルなどでゴシゴシ擦ると炎症の原因となってしまい、膿などが分泌されるとかえって臭いの原因となるため、避けてください。
また、尿や精液で汚れてしまった場合は、ウェットティッシュなどでしっかりと拭き取り、常に衛生的な状態を維持しましょう。
洗うことも大切ですが、常に恥垢が溜まらないように減らす工夫も大切です。
シャワーや入浴後は、亀頭を露出してしっかり乾燥させることも忘れないようにしましょう。
湿気が残っていると雑菌が繁殖し、嫌な臭いを発生させる原因となってしまいます。
2.通気性の良い下着を着用する

陰茎周辺の通気性を良くすることも臭い対策として有効です。
蒸れは雑菌の繁殖を促進し、臭いの原因となるからです。
通気性の良い素材の下着を選ぶことで、湿度や熱がこもりにくくなり、雑菌の繁殖を抑制することができます。
特にボクサーパンツやトランクスタイプの下着は、ブリーフに比べて通気性が良く、蒸れにくい傾向があります。
サイズが合った、少しゆとりのある下着を選ぶのをおすすめします。
きつい下着はデリケートゾーンを圧迫し汗をかきやすくするため、避けるとよいでしょう。
さらに、下着は毎日清潔なものに取り替えることも重要です。
同じ下着を何日も続けて着用すると、汗や皮脂が蓄積して臭いの原因となります。
暑い季節や運動後は、必要に応じて1日に複数回下着を取り替えることも検討しましょう。
3.制汗対策(デオドラント)を徹底する

陰茎周辺の制汗対策(デオドラント)も臭い対策の手段として有効です。
夏場に股間が蒸れやすい方や汗をかきやすい体質の方は、通気性の良い下着を着用したり、制汗スプレーなどのアイテムを使用したりしましょう。
特に消臭効果や制汗効果だけではなく、殺菌効果や清涼効果の付いた制汗アイテムがおすすめです。
シンプルな制汗対策ですが、陰茎周辺の嫌な臭いが軽減しやすくなります。
最近では、制汗クリームや制汗シートなども発売されているので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
ちなみに、汗をかいた状態で制汗スプレーや制汗クリームを使用しても良好な消臭効果は得にくいので、なるべく汗を拭き取ってから使用してください。
4.アンダーヘアケア(陰毛ケア)を行う

陰茎周辺のアンダーヘアケア(陰毛ケア)も臭い対策になります。
長く複雑に絡まったボサボサの陰毛には、汗や皮脂、尿などが付着しやすく、絡まった汚れや雑菌が嫌な臭いの原因となることも珍しくありません。
そんな方は、カミソリを使って陰毛を剃ったり、短く整えたりするとよいでしょう。
陰毛がすっきりすることで、臭いの原因物質が絡みつきにくくなり、臭いも軽減しやすくなります。
アンダーヘアケア後は、肌に負担がかからないように、仕上げとして低刺激性のローションや乳液を付けて保湿するとよいでしょう。
特に敏感肌の方は、ムダ毛を処理した後に肌荒れしやすいので、保湿を徹底してください。
カミソリ負けなどで一度肌荒れすると、治るまでアンダーヘアケアをサボりがちになってしまうことは多いです。
最後の保湿処理までがアンダーヘアケアによる臭い対策だと覚えておきましょう。
5.動物性タンパク質や脂質の摂取量を減らす

食事内容も陰茎の臭いに影響を与えることがあります。
特にすそワキガの方は、動物性タンパク質や脂質を多く含む食品を過剰に摂取すると、タンパク質や脂質を多く含んだ汗が分泌され、臭いの原因になることがあります。
陰茎の臭いを強くする可能性のある食品・料理
- 赤身肉(牛肉・豚肉など)
- 加工肉(ハム・ソーセージなど)
- 乳製品(チーズ・バターなど)
- 脂っこい食品(唐揚げ・スナック菓子など)
- 辛い料理(キムチ・カレーなど)
上記のような食品・料理の摂取量を極力減らし、代わりに大豆や魚類を中心としたヘルシーな食生活を心がけましょう。
ただし、食事による陰茎の臭い対策に即効性はないため、身体の内側から改善するには継続的な取り組みが必要であると理解しておいてください。
根本原因の解消が期待できる陰茎の臭い対策5選

日常的なケアだけで陰茎の臭いが抑えきれない場合は、通院による施術や治療が必要となる場合もあります。
以下では、病院やクリニックなどの医療機関で受けられる陰茎の臭い対策5選を紹介します。
根本原因の解消が期待できる陰茎の臭い対策5選
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①包茎手術
仮性包茎や真性包茎などの包茎が原因で、陰茎から嫌な臭いが発生している場合は、包茎手術を行うことで改善が見込めます。
包茎手術後は、包皮が剥けた状態を維持できるため、亀頭と包皮の間で蒸れが発生しにくくなり、シャワーやお風呂の際に洗いやすくなります。
これにより、嫌な臭いの原因となる恥垢や雑菌の増殖を抑え、陰茎を清潔に保つことができるのです。
また、亀頭が包皮に覆われていると不衛生な状態となり、性感染症のリスクが高まります。
包茎手術を受ければ、間接的に性感染症を予防することにも繋がるため、陰茎の臭いを抑制できる可能性があります。
恥垢が包皮内に溜まりやすい方は、包茎手術を受けたほうがよいかもしれません。
包茎手術は、一部の泌尿器科や美容クリニックなどで受けられます。
②脱毛の施術
美容クリニックなどでVIO脱毛の施術を受けるのも、効果が期待できる臭い対策の一つです。
カミソリを用いてアンダーヘア(陰毛)を自己処理する方法もありますが、脱毛の施術を受ければ生えてくる毛の数を少なくできます。
特に医療レーザー脱毛は、毛根を破壊して毛の再生を防ぐため、長期間にわたって効果が持続するといわれています。
アンダーヘアの数が減少すれば、汗や皮脂、尿などの汚れが付着しにくくなり、臭いの原因となる雑菌の繁殖も抑えられます。
施術前には必ずカウンセリングを受け、医師と相談しながら自分に合った脱毛方法を選択してみてください。
③すそワキガの治療
すそワキガによって陰茎周辺から嫌な臭いが発生している場合は、ただちに治療を始めましょう。
すそワキガを改善するには、「反転剪除手術(切開法)」「ボトックス注射」などの治療方法が有効です。
反転剪除手術(切開法)とは、すそワキガに限らずワキガの根本治療とされている施術法で、すそワキガの治療の中でも効果が高いとされています。
皮膚を小さく切開し、反転させ、皮下組織内のアポクリン線を切除して取り除く手術です。
また、手術に抵抗がある方は、ボトックス注射を使用した治療方法を検討してもよいでしょう。
ボトックス注射はすそワキガの根本治療にはなりませんが、皮膚の浅い部分へ注射するだけでアポクリン腺から分泌される汗の量を減少させることができます。
嫌な臭いの原因となる汗そのものが少なくなるので、陰茎の臭いの軽減が期待できます。
すそワキガの方は、症状の重症度で反転剪除手術かボトックス注射を選択するとよいでしょう。
④性感染症の治療
何らかの性感染症によって陰茎から嫌な臭いが発生している可能性があるなら、ただちに性感染症の検査を受け、陽性となった場合は性感染症の治療を始めましょう。
自然治癒する性感染症はほとんどなく、症状がなくても放置すれば徐々に悪化していきます。
しかし、ほとんどの性感染症は治療薬の服用で治療することができます。
注射や点滴を行うこともありますが、入院や手術が必要になるケースはほとんどありません。
以下に、主な性感染症と治療法と治療期間の目安をまとめました。
性感染症 | 治療法 | 治療期間の目安 |
---|---|---|
クラミジア | 抗生物質 | 1〜4週間 |
淋病 | 抗生物質 | 2〜3週間 |
梅毒 | 抗生物質 | 2〜8週間 |
ヘルペス | 抗ウイルス薬 | 1〜3週間 |
カンジダ | 抗真菌薬 | 1〜2週間 |
トリコモナス | 抗原虫薬 | 1〜2週間 |
性感染症はデリケートな問題で見て見ぬふりをする方も多いかもしれません。
しかし、大切なパートナーへの感染を防ぐためにも、少しでも異変を感じた場合は病院やクリニックなどの医療機関へ相談してみましょう。
簡単な検査で性感染症に感染しているかがわかります。
⑤亀頭包皮炎の治療
亀頭包皮炎は、基本的には外用薬を用いて治療を進めます。
細菌性亀頭包皮炎の場合は、抗菌作用を有する軟膏・クリームを亀頭や包皮に塗布することが多いです。
重症の場合は、内服薬が処方されることもあります。
真菌性(カンジダ性)亀頭包皮炎の場合は、抗真菌作用を持つ外用薬を使用します。
一般的な治療期間は、軽症の場合で数日〜約2週間、重症の場合はそれ以上かかることもあるでしょう。
亀頭包皮炎の治療は、泌尿器科や皮膚科で受けられます。
症状の程度や原因によって適切な治療法は異なる可能性があるため、自己判断せずに病院やクリニックなどの医療機関を受診しましょう。
まとめ~陰茎の臭いの原因は様々!日頃のケアとともに通院も検討しよう~
陰茎が臭くなる原因は人によって様々ですが、ほとんどの場合は日頃のケア不足といえるでしょう。
パートナーとせっかく盛り上がったムードを壊さず、性生活の質を下げないためにも、今回紹介した陰茎の臭い対策を日常生活に取り入れてみてください。
場合によっては重篤な病気が関与している可能性もあるため、陰茎の臭いに強い違和感を抱いたときは、通院も積極的に検討しましょう。


スタッフより

クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?
いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
一人で悩まず、まずはご相談ください。