最近、インターネット上でよく目にする言葉が「オナ禁」です。
インターネット上には、オナ禁の効果やメリットなど書かれたサイトが数多く存在しています。
実際にオナ禁を長期間行った方の体験談が記載されたサイトもあります。
こういったサイトでは、オナ禁をすると男性ホルモンの一種である「テストステロン」が増加し、筋肉がつきやすくなる、ダイエット効果があるといった説が流れています。
しかし、オナ禁で得られると言われている効果やメリットのほとんどは嘘です。
オナ禁で何らかの体質が変化することは基本的にありません。
今回は、「オナ禁」で期待できる本当の効果やメリット、オナ禁のしすぎで起こり得る症状、疾患のリスクなどを解説します。
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オナ禁とは?
オナ禁とは、自慰行為(オナニー)を一定期間我慢したり、禁止したりする行為です。
「オナニーを禁止する行為」を略して「オナ禁」と呼ばれています。
基本的にオナ禁中は性行為自体も禁止するので、性的な禁欲手段の一つといえるでしょう。
オナ禁で勘違いしがちな効果やメリット一覧
オナ禁には、以下の効果やメリットがあると噂されています。
オナ禁で得られると言われている効果やメリット
- 肌質が改善する(ニキビが治るなど)
- 髪質が改善する(薄毛の予防など)
- 体臭が改善する
- 腰痛が改善する
- 女性にモテる
- 自信がついてポジティブになる
- ダイエット効果がある
- 筋肉がつきやすくなる
- etc...
上記の効果やメリットがあると噂されるのは、オナ禁によって射精を我慢することでテストステロン量が増加すると考えられているからです。
こうした間違った噂が広まっているのは、自慰行為など性的な話題に関してネガティブなイメージが先行しているからかもしれません。
「自慰行為はネガティブな行為だからこそ我慢することで良い効果が得られるに違いない」という考えが広まった可能性があるのです。
オナ禁によるモテ・ダイエット効果には医学的根拠がない
冒頭でも断言しましたが、オナ禁で得られるといわれている効果やメリットはほとんど嘘で、多くは医学的根拠がありません。
以下では根拠や注意点を解説するので、オナ禁に対する間違った理解をしないようにしっかりと確認しておいてください。
書籍やネット上には主観的な意見が多く混在している
オナ禁によるモテ効果やダイエット効果は、インターネットや書籍で多く取り上げられています。
しかし、これらの情報のほとんどは個人の体験談や主観的な意見に基づいているため、その多くは科学的な根拠がないのです。
一部の研究では、オナ禁によって射精を我慢するとテストステロン量が増加する医学的な研究やデータが存在することは事実です。
しかし、オナ禁とテストステロン量の関係に関する実験データの多くは、信憑性が不十分であることが指摘されています(※1)。
オナ禁によってテストステロン量が増加する明確な根拠がない以上、それによって得られる効果やメリットも根拠がありません。
仮に、「オナ禁によってニキビが治った!」方がいても、その方の主観的な感想でしかないのです。
例えば、オナ禁をすることで異性にモテるようになった体験談をよく目にします。
しかし、こういった類いの話は単に自信がついたことによる行動の変化や、オナ禁に集中することで他の自己啓発活動に時間を使えるようになったのが主要因である可能性が高いです。
ダイエット効果についても、オナ禁そのものよりも生活習慣の改善や運動量の増加など、他の要因が影響している可能性が考えられます。
なので、オナ禁の効果やメリットを解説し、オナ禁を推奨しているサイトや書籍があっても基本的に信用してはいけません。
オナ禁によって「体臭が改善する」「薄毛に効果がある」などの説は、個人的な見解の域を出ないことを覚えておきましょう。
性欲増加が目的ならむしろオナ禁せず射精したほうが良い
性欲を高めたい方にとって、オナ禁は逆効果となるかもしれません。
むしろ、医学的には性行為や自慰行為によって積極的に射精するほうが体に良いといわれています。
定期的に性行為や自慰行為によって性的刺激を与えると、テストステロンが多く分泌されるのがわかっています(※2)。
テストステロンの分泌量が増えると性機能の向上だけでなく、ストレス解消や睡眠の質の向上など様々なメリットが生じるため、基本的にはオナ禁せず積極的に射精したほうがよいでしょう。
※2 参考:MP78-13 SERUM TESTOSTERONE LEVEL RISES DRASTICALLY AT THE MOMENT OF EJACULATION
実際にオナ禁で期待できる効果やメリット3選
ここまで説明したように、オナ禁で知られている効果の多くは科学的根拠に乏しいのが多いです。
ただし、オナ禁は全く意味のない行為ともいえません。
実際にオナ禁で本当に期待できる効果やメリットもいくつか存在します。
オナ禁で期待できる効果やメリット
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オナ禁で実際に期待できる3つの効果を詳しく見ていきましょう。
①精神力が鍛えられる
オナ禁によって自慰行為を制限することは、精神力を高めることに繋がります。
オナ禁には、確固たる強い意志や我慢強さ(忍耐力)、自制心などが必要です。
強靭な精神力でなければ、性欲に勝つための理性をコントロールすることはできません。
性欲旺盛な男性であればなおさらでしょう。
性行為や自慰行為で性的快楽を得ることが好きな男性にとって、オナ禁は苦行かもしれません。
しかし、そういった方こそ長期間オナ禁を継続できれば、自然と精神力が鍛えられるのです。
②有意義な時間を過ごせる
当たり前の話ですが、自慰行為には時間が必要になります。
人によって自慰行為(射精まで)にかかる時間は異なりますが、仮に1回の時間が10分で毎日行っていた場合、月に約300分(約5時間)も自慰行為に使う計算になります。
さらに、自慰行為の際には性的興奮を高めるために用いられる、いわゆる「おかず」を探す時間や手に入れるための時間も必要です。
オナ禁をすれば、そういった時間を筋トレや読書、資格の勉強など自己研鑽のために使えます。
時間の使い方は自分次第ですが、オナ禁によって、有意義な時間を過ごせるようになるでしょう。
③禁欲オナニーが楽しめる
オナ禁には、「禁欲オナニー」が楽しめるメリットがあります。
禁欲オナニーとは、一定期間、性行為や自慰行為を禁止し、性欲が限界まで達したときに行う自慰行為です。
射精時には、高い幸福感や満足感などを得られる自慰行為とされています。
自慰行為のマンネリ化の解消や、射精時の性的快感を目的として行う方が多いようです。
一定期間、オナ禁をすると性欲や精液、精子などが多く溜まります。
そのため、やっと射精できた瞬間の性的快感や気持ち良さは通常の自慰行為の比ではないといわれているのです。
もちろん、性的快感の感度は人によって個人差があるため、望んでいた結果を得られない方もいます。
しかし、いつもとは違った自慰行為をしたい方にとっては魅力的といえるでしょう。
オナ禁のしすぎで生じうる重大なデメリット4選
オナ禁は、短期的に見ると心理的・時間的な面でメリットがあるのを解説しました。
しかし、長期的に見ると以下のような男性の性機能に関わる重大なデメリットが出てきます。
オナ禁のしすぎで生じうる重大なデメリット4選
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以下では、オナ禁のしすぎによる症状・疾患リスクを詳しく解説します。
①精子の質が低下し生殖能力が弱まる
長期間オナ禁をすると、精子の質に悪影響を与える可能性があります。
定期的に射精をすれば精子の入れ替わりが促され、精子の質を維持できます。
しかし、射精を我慢していると古い精子が溜まってしまい、新しい精子を生産する機能が低下に向かう可能性があるのです。
6,008人による計9,489検体を用いた精子の正常形態率(正常な形状の精子の割合)と禁欲期間の関係を調査したイスラエルの研究によると、禁欲期間が1日経過するごとに正常形態率が低下する傾向が確認されました(※3)。
このことから、オナ禁をするほど精子の質が悪くなるリスクが高まるといえます。
②前立腺がんのリスクが高まる
定期的な射精は、前立腺がんのリスクを低下させる可能性があることが研究で示されています。
逆にいえば、長期間のオナ禁は前立腺がんのリスクを高める可能性があるということです。
前立腺とは、精液に含まれる前立腺液を作る臓器です。
長期間のオナ禁などによって前立腺がんになると、排尿時に痛みが生じたり排尿が思うようにできなくなったりします。
ハーバード大学の研究によると、1ヶ月で21回以上射精した男性は、月に4〜7回しか射精しない男性に比べて、前立腺がんのリスクが約20%低いという結果でした(※4)。
このことから、オナ禁をすると前立腺がんのリスクが高まる可能性があるため、定期的に射精をしたほうがよいといえます。
③早漏になりやすくなる
長期間のオナ禁は、早漏のリスクを高める可能性があります。
オナ禁を長期間続けると、性的刺激に対する感度が必要以上に高まってしまい、性行為時の小さな刺激でも射精に至りやすくなるのです。
早漏になると男性は自信をなくしてしまうだけでなく、女性も性行為に対する十分な満足感が得られず、結果としてパートナーとの関係にも影響を与えるかもしれません。
早漏を防ぐためには自慰行為の頻度を落とし、射精をうまくコントロールできるようにすることが大切です。
④ED(勃起不全)のリスクが高まる
長期間のオナ禁は、ED(勃起不全)のリスクを高める可能性もあります。
自慰行為を我慢せず定期的に勃起や射精をすれば、陰茎への血流が促され、勃起機能を維持しやすくなるのです。
一方で、オナ禁を長期間続けると勃起に関わる筋肉が衰えたり、性的刺激に対する感度が必要以上に鈍くなったりする可能性があり、結果的に性行為時でも思うように勃起できなくなるリスクが高まります。
男性がEDになると、男性本人だけでなく、パートナーの女性も自尊心を失いかねません。
場合によっては、恋愛・夫婦関係の悪化に繋がる可能性もあるのです。
陰茎を定期的に働かせEDのリスクを低減するためには、無理なオナ禁をせず適切な頻度で自慰行為をするのがよいでしょう。
オナ禁の効果は期待できない!よくある間違った自慰行為2選
オナ禁にはメリットよりもデメリットのほうが多いことから、自慰行為は我慢せず定期的に勃起・射精をしたほうがよいといえるでしょう。
しかし、間違った自慰行為をしてしまうとかえって身体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
よくある間違った自慰行為2選
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以下では、よくある間違った自慰行為の例を詳しく解説します。
正しい自慰行為のやり方をしっかりと理解しておきましょう。
一日に高頻度で自慰行為をしてしまう
一日に複数回など高い頻度で自慰行為をすると、陰茎に痛みや炎症が生じる可能性があります。
場合によっては、陰茎の機能低下により射精障害に陥るリスクもあるのです。
また、射精の頻度が高まるとテストステロンの量が過剰に増えてしまい、悪玉の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンというホルモンの産生に繋がります。
その結果、薄毛や気力の低下といった症状を引き起こす原因になります。
くわえて、高頻度な自慰行為が癖になる、つまり自慰行為に対して精神的に依存してしまうと、一日の多くの時間を取られてしまい、罪悪感やメンタル悪化の要因となりかねません。
1日に何回も自慰行為を止められない方は、趣味や運動など、ほかの活動に時間を使うことを心がけてみてください。
性的なコンテンツへの接触を物理的に減らすことで、自慰行為の頻度を適切に調整しやすくなるでしょう。
陰茎に強すぎる刺激を与えてしまう
無理にオナ禁をする必要はないからといって過度に強い刺激を陰茎に与えると、かえって性的刺激に対する感度が低下し、ED(勃起不全)や膣内射精障害に陥るリスクが高まります。
陰茎を強く握りすぎたり、床に強くこすりつける「床オナ」が癖になったりしてしまうと、性行為時に膣から受ける刺激では満足できなくなってしまう可能性もあるでしょう。
自慰行為時の刺激をコントロールする方法の一つとして、専用のローションなどを使用し摩擦を軽減するのが挙げられます。
まとめ〜オナ禁は良い効果よりデメリットのほうが多い!EDのリスクも理解しておこう〜
結論としては、自慰行為をしたい方はどんどんすればよいでしょうし、オナ禁で禁欲をしたい方はすればよいです。
しかし、オナ禁によって何らかの効果やメリットがある過度な期待はしないでください。
オナ禁の効果やメリットのほとんどは、個人的な感想であり、感じ方には個人差があります。
心理的・時間的な効果やメリットは確かにありますが、過度なオナ禁による早漏やED(勃起不全)といったリスクのほうが大きいことを理解しておきましょう。
スタッフより
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