EDの予防方法
監修:新橋ファーストクリニック 院長 市村 明
EDにならないためには、勃起に重要な血管に起こる様々な障害を防ぐことです。
勃起のメカニズムは血液が海綿体状になっている陰茎に流れ込み勃起するのですが、高血圧、動脈硬化、高脂血症、糖尿病、肥満などの、生活習慣病の予防から始まることになります。
そのためには規則正しい生活習慣を心がけるということが一番の予防法になりますが、それをわかっていてもなかなか出来ないというのが現状だと思います。
ここではその中でもとくに重要な、食事、生活習慣、運動、ストレスを詳しく説明していきます。
食事
食生活の乱れはさまざまな病気を誘発します。
食生活においてEDを予防するということはED以外の病気も予防することに繋がります。
EDの原因の一つに肥満体質があります。
肥満体質は高血圧になりやすく、血液循環の悪化を招きます。
勃起は血液が陰茎に流れ込むことにより起るものなので、血管に障害をもたらすものは全てEDの原因となる可能性があります。
メタボリックシンドロームや糖尿病、高血圧症などに代表される生活習慣病もその内の一つです。

また、糖尿病や高血圧、高脂血症は動脈硬化を引き起こす可能性がある病気です。
生活習慣病の治療に励む事がEDの治療を進める事になると言え、同時に動脈硬化症予防にもなるという事です。
生活習慣(アルコールやたばこ)
一口に生活習慣と言っても様々ですが、中でもアルコールとたばこはEDと深く関係します。
アルコールは量次第では良い面もありますが、たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあるので、EDに繋がるリスクはアルコールより高いと言えるでしょう。
EDを予防するための改善として、アルコールは適量を厳守すること、たばこは無理な禁煙でストレス過剰にならぬよう、徐々に煙本数を減らしていくことが大切です。

アルコール
お酒を飲んだ後に性行為がうまく行かなかったという経験をされた方は多いと思います。
アルコールにはいい面と悪い面があり、いい面としてはアルコールによりリラックスし、大脳の抑制が減り、性的欲求が強くなるということが挙げられます。
逆に悪い面は、アルコール自体がEDを引き起こす作用があるので、飲み過ぎには注意しましょう。
アルコールが引き起こすEDは、アルコールが抜ければ元に戻ります。
たばこ
アルコールに比べて、たばこはEDに対しての影響は大きいと言えます。
たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させる強い効果を持ちます。
勃起は陰茎海綿体の血管に血液が流れ込み血管が開くことで起こります。
相反する効果を持つたばこは、ED治療のことだけを考えるのであれば、良いことではありません。
運動
運動は血液の循環を良くし、肥満の予防にも繋がります。
また、糖尿病や生活習慣病のリスクも軽減します。
ただし、適度な運動を心がけて下さい。
無理な運動は大きな怪我にも繋がります。
ウォーキングやジョギングなどの軽い運動でも効果的です。
無理のない運動を心がけて下さい。
特に、スクワットなどの下半身の運動や股関節のストレッチなどが良いと言われています。

ストレス
ストレスや過去のトラウマなどから引き起こされることが多いEDで、症状のほとんどがこれにあたります。
この場合、ストレスを受けない生活を送るというのが一番の予防法ですが、それは難しい問題でしょう。
自分に合った解消法を見つけ、ストレスをためないようにすることが一番の予防法になります。
また、過去のトラウマからくるEDはパートナーの協力が必要不可欠です。
二人で協力して治療をすることが望ましいです。

少しでも気になる方はまずはEDセルフチェックを行ってみる事をお勧めします。