突然ですが、皆さんは唐辛子などに含まれている「カプサイシン」という成分を知っているでしょうか。
唐辛子を調味料に使った料理は辛くなりますが、食欲を増幅させたり、料理をより美味しく感じさせる効果があります。
しかし、カプサイシンの効果はそれだけではありません。
カプサイシンには、勃起力を上昇させる効果が期待できるとされています。
つまり、「ED(勃起不全)」や「中折れ」の改善に役立つかもしれないということです。
今回は、カプサイシンで勃起力が上昇する可能性について解説します。
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カプサイシンとは?
カプサイシンとは、正確には「カプサイシノイド」と呼ばれる炭素や水素、酸素、窒素からなるアルカロイド(天然由来の有機化合物)の一種で、唐辛子(トウガラシ)やハバネロなどに含まれている辛味成分のことです。
カプサイシンは、気体になりにくい性質を持っているため、唐辛子などのカプサイシンを含む食べ物を砕いて粉にしても辛味が弱まることはありません。
また、カプサイシンは熱に強く、加熱しても壊れにくいので、調理後も辛味は変わらず継続します。
水にはほとんど溶けませんが、油やアルコール(お酒)、お酢には溶けやすいため、唐辛子などのカプサイシンを含む食べ物を油やアルコールに漬け込むとカプサイシンが溶け出します。
ちなみに、勘違いしがちですが、唐辛子やハバネロなどの赤い色はカプサイシンによるものではなく、「カプサンチン」という別の色素成分によるものです。
唐辛子には、多くの品種があり、果実(果肉)に含まれるカプサイシン量も品種や栽培地、天気、収穫時期などによって様々です。
例えば、日本で一般的に販売されている唐辛子1本(約1g)には、約1mgのカプサイシンが含まれています。
辛味は味覚ではなく「痛覚」
辛い料理などの「辛味」は、刺激的な味の様に感じますが、実は「味覚」で感じているのではありません。
人が味覚として感じる「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」「旨味」は「五基本味」と言い、ここに「辛味」は含まれていないのです。
そもそも、味覚とは、舌や軟口蓋などにある「味蕾(みらい)」という器官で五基本味のいずれかの味覚物質を感知し、味覚神経を介して脳に伝達されて初めて感じるものです。
しかし、味として感知できるのは味蕾による味覚だけではなく、様々な「感覚細胞」も大きく関わっています。
食べ物を口の中に入れた際に感じる「触覚」や「痛覚(痛み)」、「温覚(温度変化)」なども味として感知しているのです。
辛味は、こうした「痛覚」や「温覚」で捉えられるものなのです。
辛い料理を食べている時、「痛い」と同時に「熱い」と感じるのはそのためです。
辛いを英語で「Hot(ホット)」と言うのは、経験的に「痛い=熱い」と体が反応するからです。
カプサイシンの効果・効能
カプサイシンには、健康や美容に役立つ様々な効果や効能が確認されています。
カプサイシンの効果や効能について解説します。
カプサイシンの効果・効能
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食欲増進
カプサイシンは、胃や食道を適度に刺激し、唾液や胃液の分泌を促す効果があります。
唾液量が増えると口の中が保護されるので、咀嚼しやすくなったり、味覚物質が唾液に溶け込み、味を感じやすくなったりします。
また、胃液(主に胃粘液)が分泌されることにより胃が保護され、必要な栄養素をしっかりと消化・吸収しやすくなることにも繋がります。
結果的に、食欲を増進させる効果をもたらしてくれるのです。
唐辛子などカプサイシンを含む食べ物は、文字通り、「美味しく食べるための料理のスパイス」と言えるでしょう。
ただし、カプサイシンを摂取し過ぎると刺激が強すぎて、逆に味を感じにくくなったり、痛みだけを強く感じたりすることがあります。
その刺激は口の中だけでなく、食道や気管、胃腸などの粘膜を荒らすことがあるため、食べ過ぎには注意が必要です。
胃潰瘍の予防
カプサイシンには、胃潰瘍を予防する効果があるとされています。
カプサイシンは、胃酸の分泌を抑制するため、胃粘膜の保護作用が高まります。
とある研究では、カプサイシンを少量摂取すると胃潰瘍になりにくくなることがマウスなどの動物試験で分かっています。
胃潰瘍とは、胃粘膜が胃酸などによって炎症を引き起こし、胃粘膜の一部が欠損している(傷ついている)状態のことです。
胃酸が増加したり、胃粘液が減少すると、胃粘膜自体が消化されてしまい、傷ついてしまうのです。
鎮痛効果
カプサイシンには、鎮痛効果があります。
カプサイシンは、経口摂取だけでなく、皮膚や粘膜に触れても刺激や痛みを生じさせるという性質があります。
カプサイシンによる刺激や痛みが繰り返されると、「TRPV1」という感覚神経細胞が麻痺して、刺激や痛みを感じにくくなるのです。
この効果を利用して、カプサイシンを含む温湿布やクリームなどの鎮痛外用薬が販売されています。
殺菌・防腐・防虫効果
カプサイシンには、殺菌や防腐、防虫効果があります。
昔から、唐辛子がぬか床や米びつに入れられたりしていたのは、カプサイシンに雑菌の繁殖を防いだり、虫よけなどの効果があるためです。
また、カプサイシンを摂取することで、喉の殺菌にも繋がり、風邪やウイルスを予防することもできます。
血行促進
カプサイシンには、脳内の神経伝達物質である「アドレナリン」や「β-エンドルフィン」の分泌を促す働きがあります。
アドレナリンが分泌されると交感神経が優位にな状態になり、心臓の鼓動が早くなったり、血圧が上がって、基礎代謝が高まります。
基礎代謝が高まり、エネルギーの消費が効率的に進めば、体温が上昇しやすくなったり、発汗が促されたりなどの変化が起き、結果的に血行を促進させる効果が期待できるのです。
この血行促進効果は、冷え性や肩こりが改善したり、疲労回復にも役立つと考えられています。
また、血行が促進されれば、髪の毛の成長に必要な酸素や成長因子、栄養素などが届きやすくなるので、発毛や育毛にも効果があるとされています。
カプサイシンで勃起力は上昇する!?
結論から言うと、カプサイシンで勃起力が上昇する可能性があります。
前述した様に、カプサイシンには血行促進効果が期待できます。
股間周辺の血行が促進されれば、陰茎に流れ込む血液が増加しやすくなるため、勃起時の硬度や持続力が高まり、総合的に勃起力が上昇する可能性があるのです。
勃起力の上昇は、ED(勃起不全)や中折れの改善にも繋がります。
また、脳内の神経伝達物質である「アドレナリン」の分泌が促されれば、中枢神経が活性化し、興奮状態を引き起こします。
それが性欲などの性的興奮に繋がることもあるのです。
他にも、快楽物質とも呼ばれる「β-エンドルフィン」が分泌されれば、性的満足感に繋がるため、性行為の際に射精しやすくなるとされています。
性欲が増強され、性行為に積極的になることでも勃起力が上昇するかもしれません。
カプサイシンが含まれる食べ物
カプサイシンを多く含む食べ物は、以下の通りです。
カプサイシンを多く含む食べ物
- 唐辛子(トウガラシ)
- 鷹の爪
- ししとう(シシトウ)
- ハバネロ
- ハラペーニョ
- ブート・ジョロキア
- etc...
カプサイシンは、過剰摂取すると人に健康被害をもたらすことがあります。
そのため、1日の摂取量には上限が定められています。
成人男性が1日に摂取して良いカプサイシンは、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の基準によると、体重1kgに対して5mgまでとされています。
体重が60kgある方の場合は、カプサイシンの摂取量を300mgまでにしなければなりません。
ちなみに、カプサイシンには「スコヴィル値」という辛さを計る単位があります。
正確には、「スコヴィル辛味単位(Scoville Heat Units:SHU)」と呼び、カプサイシンを含む割合を示しています。
普通の唐辛子のスコヴィル値は約5万SHUですが、ブート・ジョロキアは約100万SHUもあるとされています。
スコヴィル値が高ければ高いほど含まれているカプサイシンの量が増えるので、食べ過ぎには注意が必要です。
おすすめの料理
唐辛子などに含まれるカプサイシンは、油やお酒(アルコール)、お酢などに溶け出しやすく、水には溶け出しにくいという性質を持っています。
また、唐辛子などを生の状態で食べても人体への吸収率が悪く、含有量の約10%しか吸収されません。
しかし、油などで調理した後に摂取すると吸収率を約30%~70%に引き上げることができます。
カプサイシンを効率的に摂取したいのであれば、ラー油やお酢などの調味料を利用した料理を食べると良いでしょう。
カプサイシンを効率的に摂取できるおすすめの料理をご紹介します。
おすすめの料理
和食 | 唐辛子の素揚げ、ししとう天ぷらなど |
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洋食 | カレー、ペペロンチーノなど |
中華 | 麻婆豆腐、キムチ鍋、チゲ鍋など |
特に、豆腐は滋養強壮や精力増強に効果があるとされる「アルギニン」を多く含んでいます。
唐辛子と一緒に摂取できる「麻婆豆腐」を積極的に食べることをおすすめします。
まとめ~カプサイシンの摂り過ぎは絶対にNG!~
唐辛子などに含まれるカプサイシンには、勃起力を上昇させる効果が期待できます。
他にも、発汗を促したり、血行を良くしてくれる効果もあるので、適量であれば摂取することをおすすめします。
しかし、辛い食べ物は基本的に「刺激物」です。
食べ過ぎでお腹が痛くなったことがある方も多いのではないでしょうか。
カプサイシンを過剰に摂取してしまうと、流涙症や鼻漏、排尿障害、胃食道逆流症(GERD)などの症状を引き起こすことがあります。
子どもや高齢者など感受性の強い方だと、粘膜炎症や吐き気、嘔吐、高血圧などの症状を引き起こすことが報告されています。
また、カプサイシンには致死量が存在しています。
カプサイシンの半数致死量は、体重1kgに対して約60mg~75mgとされています。
体重が60kgある方の場合は、カプサイシンの摂取量が一度に約3,600mg~4,500mgを超えると命の危険が生じてくるということです。
くれぐれもカプサイシンを摂り過ぎないように注意してください。
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