シアリスの副作用・対処方法
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シアリスの主な副作用
シアリスは副作用として、軽い「紅潮」「ほてり」「頭痛」などの症状が一時的に現れる可能性があります。
他にも、「消化不良」「背部痛」「眼充血(目の充血)」「鼻閉(鼻づまり)」といった症状が起こることもあります。
これらの副作用は、性行為の妨げにならない程度の軽度で一時的な症状なので、ご安心ください。
シアリスは、用法・用量を守って服用すれば安全性の高い薬ですが、ごく稀に重篤な副作用が現れることがあります。 重篤な副作用とは、下記の様な発生頻度が不明なアレルギー(過敏症)です。
重篤な副作用(発生頻度不明)
- 発疹
- 蕁麻疹
- 顔面浮腫
- 剥脱性皮膚炎
- スティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS、皮膚粘膜眼症候群)
- etc...
上記以外の副作用の多くは、有効成分タダラフィルの血管拡張作用に伴う一時的なものです。
多くの方に現れる症状なので、シアリスの効果が効き始めた証拠だと思ってください。
心配な方は、一旦性行為を止めて、ゆっくり休むようにしましょう。
約4時間~5時間で症状が治まるようであれば、さほど気にする必要はありません。
ただし、長時間副作用の症状が治まらない、服用する度に特定の副作用が現れるなどの場合は、シアリスが体質に合っていない可能性があるので、医師に相談してください。
また、シアリス服用後、約4時間以上性的刺激がないにも関わらず、強い勃起状態が治まらずに続く場合は、「持続勃起症」という副作用の可能性があります。
陰茎の血管や神経を損傷し、勃起機能を永続的に失う可能性があるので、すぐに医師に連絡してください。
診療時間外の場合は、救急外来を受診してください。
主な副作用:発生率
紅潮 | 5.1% |
---|---|
ほてり | 3.5% |
頭痛 | 11.3% |
消化不良 | 2.3% |
背部痛 | 1.9% |
眼充血(目の充血) | 0.2%~1%未満 |
鼻閉(鼻づまり) | 1%以上 |
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※発生率は、「シアリスの添付文書 | 日本新薬株式会社」から引用しています
シアリスに限らず、医薬品には何らかの副作用があります。
服用前には、必ず副作用の確認をしておきましょう。
重篤な副作用
国内の臨床試験では、「発疹」「蕁麻疹」「顔面浮腫」「剥脱性皮膚炎」「スティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS、皮膚粘膜眼症候群)」などのアレルギー(過敏症)は報告されていません。
しかし、海外の臨床試験や市販後にこれらの過敏症がごく稀に報告されているので注意しましょう。
このような症状が現れた場合は、シアリスの使用を中止し、適切な処置を行う必要があります。
紅潮
発生率:5.1%(100人中5人程度に発生)
シアリスの血管拡張作用によって、顔付近の血管(頬の毛細血管)が広がると、血流が増加し、「紅潮」として症状に現れることがあります。
外見的な問題として、お酒を飲んだ時のように顔が赤みをさすことがあるので、気になってしまう方がいるかもしれません。
お酒を飲むと顔が赤くなりやすい方は、顔の紅潮を引き起こしやすい傾向があります。
血管拡張による紅潮の発生率は高めですが、副作用の中では比較的無害な症状です。
シアリスの効き目の終息とともに自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
シアリスの効果が現れてきた合図の目安として捉えておくとよいでしょう。
シアリスは、性的な刺激によって勃起を促す薬ですが、実はその効果の本質は血管拡張作用にあります。
シアリスの効果は、基本的には陰茎に限定して血管を拡張させるように働きますが、身体の他の部位にも血管拡張作用が発現してしまう場合があります。
それが顔に出た場合は、顔の紅潮という副作用になります。
紅潮によって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
ちなみに、血管拡張によって血圧は下がります。
血圧が上がると勘違いしている方も多いので、低血圧の方は気を付けましょう。
ほてり
発生率:3.5%(100人中3人~4人程度に発生)
シアリスの血管拡張作用によって、紅潮の他にも「ほてり」として症状に現れることがあります。
お酒を飲むと顔が赤くなりやすい方は、ほてりを引き起こしやすい傾向があります。
血管拡張によるほてりの発生率は紅潮よりも低く、副作用の中では比較的無害な症状です。
シアリスの効き目の終息とともに自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
シアリスの効果が現れてきた合図の目安として捉えておくとよいでしょう。
ほてりによって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
頭痛
発生率:11.3%(10人中1人程度に発生)
シアリスの血管拡張作用が頭部や脳内に強く発現してしまうと、神経が刺激され、「頭痛」として症状に現れることがあります。
低血圧の方やお酒を飲むと頭痛が起こりやすい方は、頭痛を引き起こしやすい傾向があります。
頭痛は、シアリスの副作用の中で最も発生率が高いものの、基本的に軽度で一時的な症状です。
紅潮やほてりと同様に、シアリスの効き目の終息とともに自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
シアリスの効果が現れてきた合図の目安として捉えておくとよいでしょう。
しかし、あまりにひどく頭が痛むと性行為に集中できず、結果的にシアリスの効果が弱く感じてしまことがあります。
頭痛によって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
消化不良
発生率:2.3%(100人中2人程度に発生)
シアリスの服用で胃腸機能が低下すると、食べた物の消化・吸収が悪くなり、「消化不良」として症状に現れることがあります。
胃腸が弱い方は、消化不良を引き起こしやすい傾向があります。
シアリスは、陰茎海綿体の平滑筋を弛緩させ、陰茎内の血管を拡げて血流を増加させる作用によって、勃起を促す効果があります。
その際、ごく稀に陰茎海綿体の平滑筋以外の平滑筋も弛緩させてしまう場合があります。
平滑筋とは、自分の意志では動かすことのできない筋肉で、内臓(胃、小腸、大腸など)や血管の壁などに存在しています。
胃の消化物が食道に逆流しないように働いている平滑筋が弛緩すると、胃酸が逆流気味になり「消化不良」「腹痛」「胃食道逆流症」といった症状が出ます。
その他にも、消化器官に及ぼす影響として、「胃炎」「胃(胸部)不快感」「下痢」などの症状を引き起こすことがあります。
消化不良によって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
背部痛
発生率:1.9%(100人中1人~2人程度に発生)
原因は未だ解明されていませんが、シアリスの副作用には「背部痛」として症状に現れることがあります。
他にも「筋肉痛」「関節痛」などの筋骨格系に現れる症状は、シアリスの特徴的な副作用として知られています。
また、、原因が分からないということもあって、背部痛などを引き起こしやすい傾向がある人も分かっていません。
発生率はさほど高くなく、副作用の中では比較的無害な症状です。
しかし、あまりにひどく筋肉や関節が痛むと性行為に集中できず、結果的にシアリスの効果が弱く感じてしまことがあります。
背部痛によって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
眼充血(目の充血)
発生率:0.2%~1%未満(1,000人中2人~10人未満に発生)
シアリスの血管拡張作用によって、眼付近の血管が広がると、血流が増加し、「眼充血(目の充血)」として症状に現れることがあります。
外見的な問題として、お酒を飲んだ時のように目が真っ赤になることがあるので、気になってしまう方がいるかもしれません。
お酒を飲んで目が赤くなりやすい方は、目の充血を引き起こしやすい傾向があります。
目の充血は、目の細い血管が膨らんだ状態で、それが目立つことで、目の表面が赤く見える症状です。
紅潮やほてりと同様に、シアリスの効き目の終息とともに自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
目の充血によって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
鼻閉(鼻づまり)
発生率:1%以上(100人中1人以上に発生)
シアリスの血管拡張作用によって、鼻の粘膜が充血し、膨らんだ粘膜が鼻腔を塞ぐことで「鼻閉(鼻づまり)」として症状に現れることがあります。
過度に鼻への血流が増加すると、粘膜が腫れて頑固な「鼻づまり」になったり、ごく稀に粘膜を損傷して出血を伴う「鼻出血」などの症状を引き起こすことがあります。
慢性的な鼻炎を患っている方は、鼻づまりを引き起こしやすい傾向があります。
シアリスなどの薬剤によって、鼻づまりする状態を「薬物性鼻炎」と呼びます。
シアリスの副作用によって引き起こされる鼻づまりは、基本的に前鼻漏、後鼻漏などの粘液を伴う症状ではありません。
紅潮やほてりと同様に、シアリスの効き目の終息とともに自然に治まるため、過度に心配する必要はありません。
鼻づまりによって、特に何らかの後遺症を残すような事例は確認されていないので、ご安心ください。
シアリスの副作用一覧
発生部位 | 発生率 1%以上 |
発生率 0.2%~1%未満 |
発生率 0.2%未満 |
発生率 発生頻度不明 |
---|---|---|---|---|
循環器 |
潮紅
潮紅(ちょうこう) 顔などの皮膚に赤みがさす状態。 |
動悸
、動悸(どうき) 心臓の拍動が自覚できる状態。 ほてり
ほてり 顔が熱くなる状態。 |
血管拡張
、血管拡張(けっかんかくちょう) 血流の増加によって血管が拡張された状態。 心拍数増加
、心拍数増加(しんぱくすうぞうか) 心拍数が高くなる状態。 胸痛
、胸痛(きょうつう) 胸部が痛くなる状態。 狭心症
、狭心症(きょうしんしょう) 心臓周辺部の血管・冠動脈が細くなり、血液が流れにくくなる状態。 頻脈
、頻脈(ひんみゃく) 通常よりも脈が速くなり、心拍数が増加している状態。 高血圧
、高血圧(こうけつあつ) 安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態。 低血圧
低血圧(ていけつあつ) 安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも低い状態。 |
心筋梗塞
※¹、心筋梗塞(しんきんこうそく) 心臓を動かす心筋に血液や酸素が届かなくなり、激しい胸の痛みなどに襲われる病気。 心臓突然死
※¹、心臓突然死(しんぞうとつぜんし) 突然、不整脈などが原因で心臓が正常に動かなくなり脳に血液が送られず死に至る病気。 失神
、失神(しっしん) 脳の血流が一時的に低下することで引き起こされる意識消失のこと。 起立性低血圧
起立性低血圧(きりつせいていけつあつ) 立っている時に血圧が下がる病気。 |
感覚器 |
霧視
、霧視(むし) 視界が全体的にかすんで見えること。 眼の充血
、眼の充血(めのじゅうけつ) 眼充血。 眼の異常感
眼の異常感(めのいじょうかん) 目が表現し難い複雑な状態。 |
耳鳴
、耳鳴(じめい) 耳鳴りのこと。 視覚障害
、視覚障害(しかくしょうがい) 視覚に障害があること。 眼痛
、眼痛(がんつう) 目が痛む状態。 流涙増加
、流涙増加(りゅうるいぞうか) 涙液の産生が増加し、涙が流れ出る状態。 眼刺激
、眼刺激(がんしげき) 目になんらかの現象や反応が起こること。 結膜充血
、結膜充血(けつまくじゅうけつ) まぶたの裏側や白目の周辺部分が網目状に赤くなること。 視野欠損
、視野欠損(しやけっそん) 視野の一部に欠けた部分がある状態。 結膜炎
、結膜炎(けつまくえん) 白目とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が炎症を起こした状態。 乾性角結膜炎
、乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん) ドライアイ。 眼瞼腫脹
眼瞼腫脹(がんけんしゅちょう) まぶたやまぶた周辺が腫れる病気。 |
色覚変化
、色覚変化(しきかくへんか) 色を正確に判断する感覚に変化が生じること。 回転性眩暈
、回転性眩暈(かいてんせいめまい) めまいの一種。 網膜静脈閉塞
、網膜静脈閉塞(もうまくじょうみゃくへいそく) 網膜の静脈が詰まって血液が流れなくなる病気。 非動脈炎性前部虚血性視神経症
※²、非動脈炎性前部虚血性視神経症(ひどうみゃくえんせいぜんぶきょけつせいししんけいしょう) NAION(Non-Arteritic Ischemic Optic Neuropathy)のこと。 網膜動脈閉塞
網膜動脈閉塞(もうまくどうみゃくへいそく) 網膜に血液を送っている動脈が詰まり、網膜の細胞への血流が途絶えてしまうこと。 |
|
消化器 |
消化不良
消化不良(しょうかふりょう) 胃腸の働き(胃腸の運動、胃酸)が低下し、消化・吸収されにくい状態。 |
上腹部痛
、上腹部痛(じょうふくぶつう) みぞおちからおへそ周辺が痛むこと。 悪心
、悪心(おしん) 気持ちが悪くて、吐きそうな感じ。 胃食道逆流性疾患
、胃食道逆流性疾患(いしょくどうぎゃくりゅうせいしっかん) 胃食道逆流症。 下痢
、下痢(げり) 液状、または液状に近い糞便を排泄すること。 口内乾燥
、口内乾燥(こうないかんそう) 口やのどが渇いて水分を取りたくなる状態。 胃炎
、胃炎(いえん) 胃の粘膜で炎症が起きた状態。 嘔吐
、嘔吐(おうと) 胃の内容物が食道、口腔を逆流して排出されること。 腹痛
、腹痛(ふくつう) 「お腹が痛い」状態の総称。 胃(胸部)不快感
胃(胸部)不快感(い(きょうぶ)ふかいかん) 胃がもたれたり痛むこと。 |
便秘
、便秘(べんぴ) 便の排泄が困難になっている状態。 腹部膨満
、腹部膨満(ふくぶぼうまん) 腹部が空気やガスなどによって膨らんでいる状態。 軟便
、軟便(なんべん) やわらかい大便のこと。 胃刺激症状
、胃刺激症状(いしげきしょうじょう) 胃になんらかの現象や反応が起こること。 嚥下障害
嚥下障害(えんげしょうがい) 飲食物をうまく飲み込めなかったり、誤って気管に入った物を吐き出せなくなったりすること。 |
食道炎
食道炎(しょくどうえん) 食道の粘膜に炎症を引き起こす病気。 |
肝臓 |
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇を含む)
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇を含む)(かんきのういじょう) 何らかの原因で肝臓に異常が発生し、肝細胞が壊されるため、血液検査で肝機能の異常値を示すこと。 |
ALP上昇
ALP上昇(えーえるぴーじょうしょう) アルカリホスファターゼともいう。 |
||
腎臓 |
腎機能障害
、腎機能障害(じんきのうしょうがい) 腎臓に何らかの異常が生じ、腎臓としての機能に障害が出た状態。 尿酸値上昇
尿酸値上昇(にょうさんちじょうしょう) 肝臓で生成される代謝物の1つ尿酸が血中で高まること。 |
|||
筋骨格 |
背部痛
、背部痛(はいぶつう) 背中が痛む状態。 筋痛
、筋痛(きんつう) 筋肉痛。 四肢痛
四肢痛(ししつう) 骨、骨膜、筋肉、筋膜、腱、腱鞘など四肢を構成する組織に生じる局所性疼痛のこと。 |
関節痛
、関節痛(かんせつつう) 関節の周辺が痛む状態。 筋痙攣(筋収縮)
、筋痙攣(筋収縮)(きんけいれん(きんしゅうしゅく)) 筋肉がつること。 筋骨格痛
筋骨格痛(きんこっかくつう) 骨、関節、筋肉、腱、靱帯、滑液包などに起こる痛みのこと。 |
筋骨格硬直
、筋骨格硬直(きんこっかくこうちょく) 骨、関節、筋肉、腱、靱帯、滑液包などがこわばって自由に動けなくなること。 頚部痛
、頚部痛(けいぶつう) 寝違え。 殿部痛
殿部痛(でんぶつう) お尻の痛みのこと。 |
|
精神・神経系 |
頭痛
頭痛(ずつう) 頭部に感じる痛みで、表面的な痛みではない状態。 |
めまい
、めまい 自分や周りがぐるぐる回る、ふわふわしている、気が遠くなりそうな感じ。 睡眠障害
睡眠障害(すいみんしょうがい) 睡眠に関する様々な症状。 |
錯感覚
、錯感覚(さくかんかく) 通常とは異なった感覚として認識される感覚。 傾眠
、傾眠(けいみん) うとうとしていて睡眠に陥りやすい状態。 不安
、不安(ふあん) 心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。 片頭痛
片頭痛(へんずつう) 頭の片側だけに限定して起こる発作的な頭痛。 |
脳卒中
※¹、脳卒中(のうそっちゅう) 脳の血管が詰まったり、破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気。 感覚鈍麻
感覚鈍麻(かんかくどんま) 感覚がにぶくなる状態。 |
泌尿・生殖器 |
排尿困難
、排尿困難(はいにょうこんなん) 尿が出ない、尿が出にくい、尿の出る勢いが弱い、尿をするのに時間がかかるなどの症状。 勃起増強
、勃起増強(ぼっきぞうきょう) 勃起が増強される状態。 意図しない勃起
意図しない勃起(いとしないぼっき) 勃起しようと考えていないのに勃起してしまうこと。 |
持続勃起症
、持続勃起症(じぞくぼっきしょう) 陰茎破直症とも言う。 勃起の延長
勃起の延長(ぼっきのえんちょう) 陰茎が海綿体の充血によりに拡大し、硬直する現象が続くこと。 |
||
呼吸器 |
鼻閉
鼻閉(びへい) 鼻孔(外鼻孔、後鼻孔)、または鼻腔が狭くなって鼻による呼吸ができない状態。 |
鼻炎
、鼻炎(びえん) 鼻腔の粘膜が炎症を起こして腫れた状態。 副鼻腔うっ血
副鼻腔うっ血(ふくびくううっけつ) 鼻腔の周りにある副鼻腔の静脈の血が流れず、たまっている状態。 |
呼吸困難
、呼吸困難(こきゅうこんなん) 呼吸運動に努力を要し、困難を伴う状態。 喀血
喀血(かっけつ) せきとともに血液が吐き出されること。 |
鼻出血
、鼻出血(びしゅっけつ) 鼻腔からの出血。 咽頭炎
咽頭炎(いんとうえん) 咽頭の粘膜とリンパ組織の炎症のこと。 |
皮膚 |
紅斑
、紅斑(こうはん) 皮膚の真皮層で炎症、血管拡張、充血などが起こり、皮膚に小さく膨らんだ赤色や紫色の斑点が多くできる病気。 多汗
、多汗(たかん) 過剰に汗をかくこと。 爪囲炎
爪囲炎(そういえん) ささくれ、ふかづめ、陥入爪などが原因で、爪の周囲の皮膚が赤く腫れて炎症を起こす病気。 |
そう痒症
そう痒症(そうようしょう) 発疹や湿疹などがないのにかゆみを生じる状態。 |
||
その他 |
疲労
、疲労(ひろう) 筋肉や神経などの機能が低下し、本来の働きができなくなる状態。 無力症
、無力症(むりょくしょう) 疲れやすい、易疲労性を示す病気。 疼痛
、疼痛(とうつう) 痛みを意味する医学用語。 体重増加
、体重増加(たいじゅうぞうか) 身体の体重が増加すること。 倦怠感
倦怠感(けんたいかん) 身体的・精神的にだるい、疲れた、疲れやすいと感じられる状態。 |
熱感
、熱感(ねつかん) 全身または炎症のある局所に感じられる、熱っぽい感じ。 末梢性浮腫
、末梢性浮腫(まっしょうせいふしゅ) 手足のむくみのこと。 粘膜浮腫
、粘膜浮腫(ねんまくふしゅ) 内臓などの内側を覆う、柔らかくて粘液で湿った膜状の組織がむくむこと。 口渇
口渇(こうかつ) 口やのどが渇いて水分を取りたくなる状態。 |
※¹シアリスや性行為、または患者が以前から有していた心血管系障害の危険因子に起因して発症したものなのか、またはこれらの要因の組合せにより発現したものなのかを特定することはできません
※²因果関係は明らかではありませんが、海外においてシアリス服用後にNAION(Non-Arteritic Ischemic Optic Neuropathy:非動脈炎性前部虚血性視神経症)を発症したとの報告があります
※副作用一覧は、「シアリスの添付文書 | 日本新薬株式会社」より引用しています
シアリスの副作用が起きた場合の対処方法
シアリスは、安全性の高いED治療薬ですが、副作用は誰にでも起こる可能性があります。
基本的には、医師に相談するのが一番ですが、副作用が起きてしまった場合の対処方法について知っておくと、いざという時に役に立ちます。
間違った対処方法で、副作用を悪化させないためにも、正しい知識を身につけ、適切な対処ができるようにしましょう。
主な副作用の対処方法
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副作用の症状は軽度で、一時的な症状が多いですが、重篤な副作用を絶対に起こさないとは言い切れません。
パートナーやご家族の方などには、シアリスを服用していることを伝えておきましょう。
重篤な副作用を引き起こした際に重要になります。
シアリスの服用中に心臓発作などを引き起こし、救急搬送された場合は、救急救命士や医師にシアリスを服用していることをお伝えください。
応急処置や治療の際に使用可能な薬剤がシアリスを服用しているかどうかで異なる場合があります。
シアリスの併用禁忌薬を応急処置や治療の際に使用してしまうと、ショックによってさらに命の危険を招く可能性があります。
本人の意識がなくなってしまった場合は、シアリス服用の旨を救急救命士や医師に伝えることができないかもしれません。
そのような時のため、恥ずかしいかもしれませんが、念のためパートナーやご家族の方などに伝えておくことをおすすめします。
紅潮の対処方法
紅潮の発生率は高めですが、副作用の中では比較的無害な症状なので、過度に気にする必要はありません。
それでも気になる方は、以下の方法を試してみましょう。
紅潮が起きた場合は、周囲の環境設定から対処すると良いでしょう。
室温や湿度、寝具などを調節して頭部や顔周辺を冷やすと症状が和らぐことがあります。
紅潮などの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、紅潮の発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
また、紅潮により、顔が赤くなって恥ずかしいという方は、早々に部屋を暗くしてしまえば、顔を見られる事はないので、 紅潮は気にならなくなると思われます。
ほてりの対処方法
ほてりの発生率は紅潮よりも低く、副作用の中では比較的無害な症状なので、過度に気にする必要はありません。
それでも気になる方は、以下の方法を試してみましょう。
ほてりが起きた場合は、周囲の環境設定から対処すると良いでしょう。
室温や湿度、寝具などを調節して身体や患部を冷やすと症状が和らぐことがあります。
また、衣類を通気性や吸水性、速乾性が高い素材で、締め付け過ぎないものを着ることも効果的です。
ほてりなどの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、ほてりの発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
頭痛の対処方法
頭痛が起きた場合は、頭の患部を冷やすと症状が和らぐことがあります。
頭痛などの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、頭痛の発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
もし、頭痛が長引く場合は、一旦性行為を止め、休憩しましょう。
症状が治まり始めたときに性行為を再開すると良いでしょう。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
他にも、シアリスの副作用で頭痛の症状が出た場合は、解熱鎮痛薬(痛み止め)を使用して痛みを和らげることが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、解熱鎮痛薬の成分には含まれていないので、問題なく併用できます。
ただし、解熱鎮痛薬は人によって胃粘膜を荒らすなどの副作用があるので、空腹時での服用は避けるべき薬です。
なので、胃腸が弱い方は、さらに胃薬と一緒に服用すると良いでしょう。
胃薬の成分もまた、シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は含まれていないので、問題なく併用できます。
当クリニックでは、解熱鎮痛薬(カロナール錠)や胃薬(アシノン錠)をそれぞれ1錠100円(税込)にて処方いたしますので、お気軽にご相談ください。
処方価格
解熱鎮痛薬(カロナール錠) | 1錠 100円 |
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胃薬(アシノン錠) | 1錠 100円 |
※料金や価格は全て消費税込みの表示となっております
※解熱鎮痛薬や胃薬のみでの処方は行っておりません
「ロキソニンS」「バファリンA」「イブA錠」などの市販の頭痛薬も頭痛を和らげるのに有効で、シアリスと併用することが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、市販の頭痛薬の成分にも含まれていないので、問題なく併用できます。
ドラックストアなどで購入し、試してみると良いでしょう。
消化不良の対処方法
消化不良などが起きた場合は、悪化して下痢などにつながらないように、身体やお腹を冷やさないように注意しましょう。
温かい体温を保てば、全身の血流が良くなり、胃腸の血流も増えます。
胃腸の血流を改善し、胃腸の働きを正常に保つことで症状が和らぐことがあります。
また、お腹を冷やさないために、シアリスを服用する際は、冷たい水ではなく、ぬるま湯で服用すると良いでしょう。
消化不良などの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、消化不良などの発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
もし、消化不良などの症状が長引く場合は、一旦性行為を止め、休憩しましょう。
症状が治まり始めたときに性行為を再開すると良いでしょう。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
他にも、シアリスの副作用で消化不良などの症状が出た場合は、胃薬を使用して症状を和らげることが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、胃薬の成分には含まれていないので、問題なく併用できます。
当クリニックでは、胃薬(アシノン錠)を1錠100円(税込)にて処方いたしますので、お気軽にご相談ください。
処方価格
胃薬(アシノン錠) | 1錠 100円 |
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※料金や価格は全て消費税込みの表示となっております
※胃薬のみでの処方は行っておりません
「ガスター10」「太田胃散」「大正漢方胃腸薬」などの市販の胃薬も消化不良や腹痛などを和らげるのに有効で、シアリスと併用することが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、市販の胃薬の成分にも含まれていないので、問題なく併用できます。
ドラックストアなどで購入し、試してみると良いでしょう。
背部痛の対処方法
背部痛が起きた場合は、患部を冷やすと症状が和らぐことがあります。
また、ストレッチやマッサージも効果的です。
背部痛などの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、背部痛の発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
もし、背部痛が長引く場合は、一旦性行為を止め、休憩しましょう。
症状が治まり始めたときに性行為を再開すると良いでしょう。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
他にも、シアリスの副作用で背部痛の症状が出た場合は、頭痛のときの対処方法と同様に解熱鎮痛薬(痛み止め)を使用して痛みを和らげることが可能です。
眼充血(目の充血)の対処方法
目の充血が起きた場合は、加湿器で目の乾燥を防いだり、目のまわりの患部を冷たいタオルなどで冷やすと症状が和らぐことがあります。
光がまぶしすぎる所にはいないようにしたり、異物が目に混入しないように注意するなど、とにかく目に負担がかかることは控えましょう。
カラーコンタクトレンズをしている場合は、目に負担をかけやすいので、外して目を休ませましょう。
目の充血などの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、目の充血などの発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
もし、目の充血などの症状が長引く場合は、一旦性行為を止め、休憩しましょう。
症状が治まり始めたときに性行為を再開すると良いでしょう。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
他にも、シアリスの副作用で目の充血などの症状が出た場合は、点眼薬(目薬)を使用して症状を和らげることが可能です。
「Vロートプレミアム」「スマイル40メディクリアDX」「サンテメディカル12」などの市販の目薬も目の充血を和らげるのに有効で、シアリスと併用することが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、市販の目薬の成分には含まれていないので、問題なく併用できます。
ドラックストアなどで購入し、試してみると良いでしょう。
鼻閉(鼻づまり)の対処方法
鼻づまりが起きた場合は、加湿器で鼻腔の乾燥を防いだり、鼻の患部を冷たいタオルなどで冷やすと症状が和らぐことがあります。
また、身体の上体を起こしてなるべく血流が頭部に回らないようにしましょう。
腋の下を体操やマッサージで刺激することも有効です。
体操やマッサージによって腋の下の交感神経が刺激されると、鼻甲介の血管が収縮し、一時的に鼻の穴が開くことがあります。
鼻づまりなどの副作用が起こりやすい方は、シアリスの服用用量を減らすことも対策として効果的です。
用量が減れば、鼻づまりなどの発生頻度や強さが減少する可能性があります。
用量を減らせば、勃起促進効果も減少するので、効き目と副作用をどこまで許容するのか、そのバランスが重要なポイントです。
もし、鼻づまりなどの症状が長引く場合は、一旦性行為を止め、休憩しましょう。
症状が治まり始めたときに性行為を再開すると良いでしょう。
単純にシアリスの効果が切れるのを待つのも対処方法の1つです。
シアリスの効き目がなくなれば、副作用も自然に消失するはずです。
他にも、シアリスの副作用で鼻づまりなどの症状が出た場合は、点鼻薬を使用して症状を和らげることが可能です。
「ナザール」などの市販の点鼻薬も鼻づまりを和らげるのに有効で、シアリスと併用することが可能です。
シアリスの併用禁忌薬に該当する成分は、市販の点鼻薬の成分には含まれていないので、問題なく併用できます。
ドラックストアなどで購入し、試してみると良いでしょう。
とにかく医師に相談する
シアリスは、全身に様々な副作用が発現する可能性のあるED治療薬です。
身体に何らかの異変が起きたら、使用を中止して医師に服用を継続して良いか相談するのが一番正しい選択です。
副作用についてわからないことなどがあれば当クリニックの医師にご相談ください。
シアリスが体質に合わなければ、別のED治療薬をご提案することが可能です。
シアリスは、特定の疾患を抱える方や併用する薬剤の内容によっては、服用・処方を禁止される場合があります。
服用を開始する前に、自分で禁忌事項に当てはまっていないか確認し、医師に判断してもらうことが大切です。
シアリスの服用を検討している場合は、安全に服用できるか医師に相談してみましょう。
シアリスの副作用による死亡例はある?
海外、および日本国内において、シアリスが原因と思われる死亡事故が報告されています。
ただし、主にシアリスの用法や用量を守らず、間違った方法で使用してしまったことなどによるものです。
特に、心筋梗塞などの重篤な心血管系の疾患による有害事象が多数報告されています。
シアリスを使用し、死に至る原因は、主に心筋梗塞や脳卒中などです。
主な死因
- 冠状動脈性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
- 心臓突然死
- 脳卒中(脳梗塞・脳出血)
- 不明
海外の臨床試験中の死亡例
海外の臨床試験の段階でシアリス服用後に心血管系の疾患による有害事象が発生し、死亡した症例が報告されています。
性行為は血圧、心拍数、心筋酸素消費量を上昇させるため、心臓に負担がかかります。
心血管系に何らかの障害(心臓疾患など)があると、その度合いによっては性行為に心臓が耐えられず、心筋梗塞などを引き起こし死に至ることがあります。
そのため、心血管系障害(心臓疾患など)のため、性行為が不適当と考えられる方は服用できない禁忌に指定されています。
ちなみに、日本国内の臨床試験において死亡例の報告はされていません。
「硝酸剤」併用による死亡例
シアリスの服用による死亡例ではありませんが、ED治療薬と硝酸剤の併用によって死亡するケースが報告されています。
硝酸剤は、ニトログリセリンで知られる狭心症や心筋梗塞などの治療薬で、シアリスなどのED治療薬と同様に、血管を拡張させ、血圧を下げる作用があります。
シアリスなどのED治療薬と併用すると降圧作用が二重で働き、血圧が下がり過ぎてしまい、死に至ることがあるのです。
硝酸剤を狭心症治療などのため服用している方は、シアリスを服用することはできません。
また、硝酸剤は、経口服用の飲み薬だけに限らず、塗り薬、貼り薬、吸入薬、スプレー、注射などに含まれていることもあるので、注意が必要です。
硝酸剤以外にも併用すると危険な薬剤があるので、日常的に薬の服用をしている方は確認しておきましょう。
ロシア人男性の死亡例
シアリスの服用による死亡例ではありませんが、同じED治療薬のバイアグラの服用による死亡例があります。
2009年には、バイアグラの大量摂取によって、心臓発作で死亡したケースが報告されています。
28歳のロシア人男性が女性2人と「12時間、休みなく性行為ができるか」という賭けを3,000ポンド(当時のレートで約42万円)で行い、その女性2人と「12時間耐久セックス」を行っていたそうです。
ロシア人男性は、性行為を長時間続けるためにバイアグラを短時間で大量に摂取していました。
その結果、賭けには勝つことができたものの、心臓発作で死亡してしまったのです。
バイアグラを短時間で大量に摂取すれば、有効成分シルデナフィルの作用が効きすぎて血圧が急激に下がり、心臓や血管などに負担をかけることになります。
結果として、ロシア人男性が死亡した様に、心臓発作で死に至る可能性があります。
今回のケースは、副作用というよりは、誤った服用方法による死亡例ととらえたほうが良いでしょう。
バイアグラ同様、シアリスも大量摂取してしまえば、死に至る可能性があります。
どのような薬でも、決められた用法や用量を守らず、飲みすぎては絶対にいけません。
オランダ人妊婦の新生児の死亡例
こちらもシアリスの服用による死亡例ではありませんが、同じED治療薬のバイアグラの服用による死亡例になります。
2018年には、バイアグラの臨床試験において新生児11人が死亡したケースが報告されています。
オランダにある、アムステルダム大学付属病院は10の病院と共同で、胎児が子宮内で正常に発育していない妊婦を助けるため、バイアグラの使用を模索する研究や臨床試験を進めていました。
バイアグラには、血管を拡張させる作用があるため、妊婦が服用することで胎盤への血流を促進し、子宮内で発育が遅れている胎児の成長を活性化させる可能性があると医師や科学者は考えていたからです。
結果として、この臨床試験で、バイアグラを服用していた妊婦93人の内、新生児19人が死亡してしまいました。
新生児19人の内、11人はバイアグラとの関連が疑われる肺高血圧症の1種が原因で死亡したと考えられています。
妊婦にバイアグラの使用を模索する研究は、臨床試験で新生児11人の死亡を受け、中止となっています。
バイアグラ同様、シアリスも妊婦が摂取すると、胎児が死に至る可能性があるので注意しましょう。
偽造ED治療薬による死亡例
正規のシアリスの副作用による死亡例ではありませんが、海外や国内において、シアリスなどの偽造ED治療薬の服用で死亡したケースや重篤な健康被害が報告されています。
2008年には、シンガポールで偽造ED治療薬の服用による死亡例や低血糖によって昏睡に陥る事例が確認されています。
また、2011年、日本国内の奈良県において、呼吸困難などで病院に搬送され死亡に至った男性の衣服から、偽造ED治療薬が見つかった事例や偽造ED治療薬を服用した男性が意識障害を起こし、病院に搬送されるという事例も確認されています。
非正規ルート(病院やクリニックなどで処方される以外)で入手したシアリスは、偽物や偽造品の可能性が高く、思わぬ健康被害などが予想されます。
日本国内では、シアリスは医師の処方が必要な処方箋医薬品に指定されています。
海外製のシアリスなどのED治療薬を個人輸入で購入して、使用するのは注意が必要です。
シアリスの副作用のよくある誤解
シアリスが発売してから18年以上も経っているにも関わらず、その副作用について様々な誤解をしている方が多くいます。
シアリスの副作用を間違って認識していないか、今一度確認してみましょう。
心臓に負担をかけることはない
シアリスが直接心臓に負担をかけることはありません。
シアリスの服用の有無よりも、高齢者や高血圧、糖尿病などの疾患を抱えている方が、性行為という運動や刺激により、心臓に負担をかけることがあります。
性行為は、ある意味運動なので、無理をして頑張りすぎると血圧が上昇し、心臓に負担がかかります。
シアリスを服用後、勃起力が向上したことでテンションが上がり、いつもより性行為が激しくなり、心臓への過度の負担が原因で心筋梗塞を引き起こし、突然死することがあります。
そういった腹上死の話が誤解され伝わり、「シアリスを服用すると心臓に負担をかける」という話につながったと考えられます。
心臓に何らかの問題がある状態で服用したり、併用禁忌薬の硝酸剤などと併用しなければ、シアリスを服用しても心臓に負担がかかることはありません。
視力低下・失明(視力喪失)することはない
シアリスを服用することで、副作用として一時的に視力感覚に障害が発生することがあっても、永続的な視力低下や失明(視力喪失)の危険性はありません。
日本新薬株式会社もシアリスが視力低下や失明という障害を誘発するエビデンスはないとしています。
シアリスの副作用で、視力低下や失明するという誤解は、禁忌に指定される網膜色素変性症という病気があるからだと思われます。
網膜色素変性症とは、網膜視細胞に異常が発生する病気で、夜盲症ではじまり、視野狭窄や色覚異常、視力低下が進行し、いずれ失明に至る両眼性、かつ遺伝性の網膜疾患です。
網膜色素変性症の方の網膜視細胞には、ホスホジエステラーゼ6(PDE6)という酵素のβサブユニット遺伝子に異常がみられます。
PDE5阻害薬(シアリスなどのED治療薬)を服用すると、陰茎の海綿体にあるPDE5に対する阻害作用の約10分の1の効力で、PDE6に影響を及ぼし、視力低下や失明する可能性があります。
なので、網膜色素変性症の方は残念ながら、シアリスなどのED治療薬の服用はできません。
「網膜色素変性症の方がシアリスを服用すると視力低下や失明する」という話が「シアリスを服用すると視力低下や失明する」に変わって伝わった可能性があります。
また、海外においてシアリスなどのED治療薬を服用後、稀に視力低下や失明の原因となりうるNAION(Non-Arteritic Ischemic Optic Neuropathy:非動脈炎性前部虚血性視神経症)の発症報告がされていることも視力低下や失明するという誤解を招いています。
現在、視力低下や失明した方は、NAIONの危険因子(年齢50歳以上、高血圧、糖尿病、冠動脈障害、高脂血症、喫煙など)を持っており、動脈硬化を原因とする血管障害が病因と考えられています。
使いすぎによる薬剤耐性・依存性・中毒性はない
シアリスは、薬剤耐性が生じて効果が減弱することはありません。
薬剤耐性とは、身体が薬剤の効果になれてしまい、抵抗性を持ち、薬剤が効かない、または効きにくくなることです。
長期間シアリスを服用し、効果が薄れてきたと感じるのであれば、何らかの原因が存在します。
体長が悪い時や精神的なストレス、プレッシャーなどを抱えている時にシアリスを服用してもあまり効果を実感できない場合があります。
シアリスの服用に慣れて飲み方が雑になり、効果を最大限発揮できる条件を整え忘れてしまっている可能性もあります。
適正用量以下で服用したり、服用間隔を24時間以上空けずに飲み続けてしまえば、シアリスの効果は薄れてしまいます。
また、シアリスには、アルコールやニコチンの様に、精神的にも身体的にも依存性や中毒性はありません。
ただ、その圧倒的な効果によって、性行為前にシアリスを頼りがちになってしまう可能性はあります。
決してシアリスに依存性や中毒性があるわけではないので、ご安心ください。
精子・妊娠に影響はない
男性がシアリスを服用しても精子やその後の妊娠・胎児に与える悪影響はありません。
シアリスの有効成分タダラフィルが精子の質(運動性能、形態、精子濃度、精子数など)に与える影響はごくわずかだからです。
シアリスを1度服用した場合でも、半年間連日服用した場合でも、精子や遺伝子、男性ホルモンなどに特異な影響は見られなかったという報告があります。
むしろ、シアリスなどのED治療薬は、妊活に有効で、人工授精ではなく、自然な形での妊娠を望む方に広く使用されています。
シアリスを服用しても精子に影響はないので、性行為を行ったパートナーの身体にも悪影響を及ぼすことはありません。
妊娠・胎児への悪影響はないので、安心して子作りのためにシアリスを服用してください。
ただし、妊娠に影響がないのは、男性がシアリスを服用した場合のみです。
妊娠中、または妊娠予定の女性がシアリスを服用すると前述の様な死亡事故につながる恐れがあるので、絶対に服用しないようにしましょう。
また、シアリス服用後、射精時に血が混じり、赤くなること(血精液症)がありますが、過度に心配しないでください。
シアリスには、血管拡張作用があるので、射精時の精子通過経路などが軽い炎症を起こし、出血してしまうことがあります。
射精量や射精に伴う器官(精嚢や前立腺、尿道)に影響はないはずですが、血精液症や痛みが続く場合は、腫瘍や結石などの疑いがあるので、医師に相談しましょう。