世の中には「やってはいけない危険なダイエット」というものが多く存在しています。
それらのダイエット方法は、体や健康に悪影響を及ぼすことがあります。
痩せるどころか太ったり、仮に痩せたとしてもすぐにリバウンドして元の体重より太ったりすることもあるのです。
ダイエットを失敗したくない方や何度も失敗している方は、ぜひ当コラムで確認してみてください。
今回は、やってはいけない危険なダイエットについて解説します。
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無理なダイエットが及ぼす影響
お金がかからず、短期間で楽に痩せれるダイエットは存在しません。
存在したとしても健康的とは言えないダイエット方法でしょう。
栄養バランスの良い食事や適切なカロリーコントロール、適度な運動などを習慣化することが健康的で正しいダイエット方法の基本です。
無理なダイエットは、体や心の健康を損ないます。
無理なダイエットによって偏った食生活を送ると、健康を維持する上で大切な栄養素が不足しがちになります。
また、極端に「食べない」などの無理なダイエットを繰り返すと、エネルギーを体脂肪として蓄えやすい体質になります。
つまり、太りやすい体質になってしまうのです。
さらに、体重を減少させたい欲が強まり、「痩せ願望」が深刻化すると、「神経性食欲不振症(拒食症)」や「過食症」などの摂食障害を招くこともあります。
その他、無理なダイエットは、以下の様な悪影響を及ぼす可能性があるので覚えておきましょう。
無理なダイエットが及ぼす影響
- リバウンド
- 体重の増加
- 肌トラブル
- 貧血
- 頭痛
- 耳鳴り
- 肩こり
- ストレス
- うつ病
- 不眠症
- etc...
やってはいけない危険なダイエット
やってはいけない危険なダイエットをご紹介します。
当クリニックでは、これから紹介するダイエット方法は推奨できるものではないと考えています。
体に様々な悪影響を及ぼす可能性があるので、絶対に試さないようにしましょう。
やってはいけない危険なダイエット一覧
- 糖質制限ダイエット(炭水化物ダイエット)
- カロリー制限ダイエット
- 塩抜きダイエット(減塩ダイエット)
- ヴィーガンダイエット(アルカリ性ダイエット)
- 断食ダイエット(ファスティングダイエット)
- 1日1食ダイエット(OMADダイエット)
- 単品ダイエット(〇〇ダイエット)
- 食前デザートダイエット
- 長時間の有酸素運動ダイエット
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糖質制限ダイエット(炭水化物ダイエット)
糖質制限ダイエットとは、糖質(炭水化物など)の摂取量や摂取比率を制限するダイエット方法のことです。
元々は、肥満や糖尿病の治療を目的とした食事療法の一種です。
「炭水化物ダイエット」や「ローカーボダイエット」、「糖質オフダイエット」などと呼ばれることもあります。
基本的には、食事量は減らさず、糖質の代わりにたんぱく質や脂質が豊富な食べ物を摂取することになります。
しかし、糖質は人間が生きていく上で必要不可欠な栄養素の一つです。
糖質が不足すると「低血糖症」を引き起こしやすくなり、頭痛や眠気、倦怠感、思考力の低下などの症状が現れることがあります。
とある研究では、死亡率が高くなるというリスクも報告されています。
このように、糖質制限ダイエットは、健康を害してしまう原因になるのです。
他にも、糖質制限ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
糖質制限ダイエットをやってはいけない理由
- 筋肉量が落ちやすくなるから
- リバウンドしやすくなるから
- 体重が増加しやすくなるから
- 低血糖症になりやすくなるから
- 便秘や下痢になりやすくなるから
- 口臭や体臭がきつくなりやすくなるから
- etc...
カロリー制限ダイエット
カロリー制限ダイエットとは、食事から摂取するカロリーを制限するダイエット方法のことです。
1日のカロリー消費量よりも低いカロリー摂取に留めることで体重を落とすことが可能とされています。
基本的には、単純に食べる量を減らしたり、カロリー摂取量がカロリー消費量を超えなければ、何を食べても良いとされています。
ちなみに、「脂質制限ダイエット」という摂取する脂質を制限するダイエット方法もカロリー制限ダイエットの一種とされています。
しかし、近年のとある研究では、カロリー摂取量の増加と体重の増加に相関関係はないという結果が報告されています。
例え、カロリー摂取量が一定だとしても体重が増加し、肥満になることがあるのです。
また、食べる量が減ると体が「飢餓状態」になり、少ない栄養でも体が動かせるように消費カロリーが抑えられやすくなります。
そうなると、体が常にエネルギーを蓄えようとして、太りやすく痩せにくい体質になってしまうこともあるのです。
他にも、カロリー制限ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
カロリー制限ダイエットをやってはいけない理由
- 骨密度が低下しやすいから
- 栄養不足になりやすいから
- 筋肉量が落ちやすくなるから
- リバウンドしやすくなるから
- 体重が増加しやすくなるから
- 基礎代謝が減少しやすくなるから
- etc...
塩抜きダイエット(減塩ダイエット)
塩抜きダイエットとは、食事から摂取する塩分を完全に抜いたり、摂取量を制限するダイエット方法のことです。
「減塩ダイエット」と呼ばれることもあります。
塩分の多い食べ物や調味料を使用しないことで、体内にたまった塩分や水分を排出しやすくなります。
体の余分な水分が抜けた結果、むくみや便秘を解消することができ、体重を減らすことができるとされています。
しかし、人間にとって塩分は、栄養の消化吸収を助けたり、神経や筋肉、細胞の働きをサポートするために必要な栄養素の一つです。
極端に体内の塩分濃度が下がると、「精神障害」を引き起こし、最悪「昏睡状態」に陥ることもあります。
塩分の摂取量を完全にゼロするのは危険なので、絶対にやめましょう。
他にも、塩抜きダイエットは、以下の理由で推奨できません。
塩抜きダイエットをやってはいけない理由
- 食欲が減退しやすくなるから
- 基礎代謝が減少しやすくなるから
- めまいを引き起こしやすくなるから
- 脱水症状を引き起こしやすくなるから
- etc...
ヴィーガンダイエット(アルカリ性ダイエット)
ヴィーガンダイエットとは、動物性食品(肉類や魚介類、乳製品、卵など)を一切食べず、植物性食品(穀類や野菜、豆類、海藻類、芋類、キノコ類、果物など)だけを食べるダイエット方法のことです。
「アルカリ性ダイエット」と呼ばれることもあります。
元々、「ヴィーガン(完全菜食主義者)」とは、動物愛護や環境保護、健康志向などを目的に肉類や乳製品などあらゆる動物性食品を避けるヴィーガニズムの考え方から派生したものです。
簡単に言えば、肉類だけを避ける「ベジタリアン(菜食主義者)」の上位互換です。
ヴィーガンダイエットは、食物繊維が豊富な穀類や野菜などの植物性食品を積極的に摂取することになります。
脂質の摂取量が減少することで、血糖値の上昇が抑えられ、コレステロールを下げるので、余分な内臓脂肪を減少させることができます。
しかし、特定の食べ物だけを摂取するヴィーガンダイエットは「偏食」といっても過言ではありません。
肉類や魚介類などを全く摂取しないと動物性たんぱく質が不足しがちになり、体調を崩しやすくなってしまいます。
他にも、ヴィーガンダイエットは、以下の理由で推奨できません。
ヴィーガンダイエットをやってはいけない理由
- 肌が荒れやすくなるから
- 骨密度が低下しやすいから
- 関節を痛めやすくなるから
- 筋肉量が落ちやすくなるから
- 基礎代謝が減少しやすくなるから
- etc...
断食ダイエット(ファスティングダイエット)
断食ダイエットとは、一定期間、一切の食事をしないというダイエット方法のことです。
「ファスティングダイエット」と呼ばれることもあります。
やり方によっては、水分も摂取しない方法もあります。
即効性のあるダイエット方法として知られています。
ダイエット効果だけでなく、食事を制限することで胃腸が休まるので、老廃物のデトックス効果があるとされています。
カロリーの摂取量がほぼゼロに抑えられるので、カロリー制限ダイエットの上位互換とも言えます。
しかし、人によっては、逆に胃腸の働きが弱まり、「便秘」になることがあります。
また、継続的な断食によって食物繊維やたんぱく質などの栄養素が不足するので、さらなる腸内環境の悪化を招くこともあります。
他にも、断食ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
断食ダイエットをやってはいけない理由
- 骨密度が低下しやすいから
- 栄養不足になりやすいから
- 体がむくみやすくなるから
- 筋肉量が落ちやすくなるから
- リバウンドしやすくなるから
- 体重が増加しやすくなるから
- 基礎代謝が減少しやすくなるから
- etc...
1日1食ダイエット(OMADダイエット)
1日1食ダイエットとは、1日の食事回数を1回にするというダイエット方法のことです。
「OMAD(One Meal a Day)ダイエット」と呼ばれることもあります。
基本的には、23時間食事をせず、1日に1度だけ食事を行います。
食事をするタイミングは、朝でも昼でも夜でも構いません。
1日に1度しか食べないので、自然とカロリー摂取量が減り、体重を減少させることができます。
断食ダイエット同様、即効性のあるダイエット方法として知られています。
しかし、1日に必要な摂取カロリーが不足しやすくなるため、頭痛や集中力の低下、体力の低下などを引き起こすことがあります。
他にも、1日1食ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
1日1食ダイエットをやってはいけない理由
- 便秘になりやすくなるから
- 栄養不足になりやすいから
- リバウンドしやすくなるから
- 体重が増加しやすくなるから
- 筋肉量が落ちやすくなるから
- 血糖値が急上昇しやすくなるから
- etc...
単品ダイエット(〇〇ダイエット)
単品ダイエットとは、1日3回の食事を全て特定の1食品だけを食べ続けるというダイエット方法のことです。
食材の種類によって「〇〇(食材名)ダイエット」と呼ばれることもあります。
リンゴダイエットやバナナダイエット、ゆで卵ダイエットなどが有名です。
単品ダイエット一覧
- 水ダイエット
- 肉ダイエット
- 炭酸水ダイエット
- トマトダイエット
- バナナダイエット
- ゆで卵ダイエット
- キノコダイエット
- りんごダイエット
- こんにゃくダイエット
- サプリメントだけダイエット
- etc...
基本的には、単品であれば、好きなだけ食べても良いとされており、飲料水の種類には制限がありません(水やお茶、ブラックコーヒーなど何でも良い)。
断食ダイエットや1日1食ダイエット同様、即効性のあるダイエット方法として知られています。
しかし、極端な食事制限ダイエットをすると、低栄養によって脂肪が肝臓で増加する「栄養障害性脂肪肝」を引き起こすことがあります。
また、同じ食べ物を食べ続けるという意志の強さも必要になってきます。
他にも、単品ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
単品ダイエットをやってはいけない理由
- 栄養不足になりやすいから
- リバウンドしやすくなるから
- 基礎代謝が減少しやすくなるから
- 精神的に不安定になりやすくなるから
- etc...
食前デザートダイエット
食前デザートダイエットとは、本来食後に食べるべきデザートを食前に食べるというダイエット方法のことです。
このダイエット方法は、糖尿病患者向けの食事療法としても用いられることがあります。
食前にデザートを食べると、血糖値が上昇し、満腹感が得られるため、その後の食事の食べ過ぎを抑えることができるとされています。
体に負担が少ないダイエット方法として知られています。
また、糖分を摂取すると、脳内に「セロトニン」という神経伝達物質が合成されます。
セロトニンは、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などの興奮を促す脳内神経伝達物質を抑制し、精神を安定させる働きをしてくれます。
心が落ち着きリラックスできるので、食欲を抑えやすくなるとされています。
しかし、食前デザートと食事の間が約30分以上あると、デザートに含まれる糖分によって膵臓からインスリンが多く分泌されてしまいます。
インスリンによって、血糖値が下がった状態で食事をしてしまうと、逆に食欲が増して食べ過ぎてしまい、結果的に体重が増加してしまうことがあるのです。
他にも、食前デザートダイエットは、以下の理由で推奨できません。
食前デザートダイエットをやってはいけない理由
- 体重が増加しやすくなるから
- 血糖値が急上昇しやすくなるから
- etc...
長時間の有酸素運動ダイエット
有酸素運動ダイエットとは、軽度、または中程度の負荷を筋肉に継続的にかける運動をするダイエット方法のことです。
ウォーキングやランニング、サイクリングなどが有酸素運動に該当します。
有酸素運動は、脂肪を燃料(エネルギー)とするため、カロリー消費量を増やすだけでなく、血液中の中性脂肪やコレステロ-ル値を減らすことができます。
有酸素運動を習慣化すれば、効率的に体脂肪を減らせるので、ダイエットに大きな効果が期待できるとされています。
しかし、何事もやり過ぎは良くありません。
ダイエット目的で有酸素運動を行う場合は、週に2回~5回、1日約30分までが適切な運動量とされています。
これ以上、長時間過剰に有酸素運動ダイエットをやり過ぎると、体脂肪だけでなく、体内のたんぱく質まで分解されてしまいます。
その結果、筋肉量が減り、基礎代謝を下げてしまうため、痩せにくく太りやすい体になってしまうのです。
他にも、長時間の有酸素運動ダイエットは、以下の理由で推奨できません。
長時間の有酸素運動ダイエットをやってはいけない理由
- リバウンドしやすくなるから
- 体重が増加しやすくなるから
- etc...
まとめ~無理なダイエットはやめよう!~
「お金がかからず短期間で簡単に痩せられるダイエット」という謳い文句に騙されてはいけません。
そんなダイエット方法は存在しません。
必ず何らかの健康を害するリスクを孕んでいるはずです。
肥満は一朝一夕で解消できるものではありません。
自分に合った健康的なダイエット方法を見つけ、少しづつ着実に行うようにしましょう。
スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?
いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
一人で悩まず、まずはご相談ください。