スタッフブログ
バイアグラとアルコールの併用について
EDについて
2020年4月17日

バイアグラの使用上の注意書には「アルコールを併用してはならない」とは書いてありません。
では、アルコールを飲みながらバイアグラを服用しても「大丈夫なのか」というと、「大丈夫」と保証することはできません。
バイアグラとアルコールは服用しないほうがよい、というのが大方の味方です。
注意点は「食事と病気と他の薬」
バイアグラを服用するときの注意点は、
- 食事
- 病気
- 他の薬
の3点です。
食事について、バイアグラのメーカーは「食事と共に本剤を投与すると、空腹時に投与した場合に比べ効果発現時間が遅れることがある」と指摘しています。
バイアグラを飲む予定があるときは、食事を控え目にするか、空腹の状態で飲みましょう。
病気については、脳梗塞や肝臓の病気を持っている人は、バイアグラは使用できません。
また、心臓や肝臓の病気の治療に使う薬は、バイアグラの使用には禁忌(きんき)とされています。
禁忌とは「してはならない」という意味ですので、それらの薬を服用している人は、バイアグラを飲むことはできません。
健康リスクがあります。
このなかに「アルコールは駄目」とはありません。
それでもなぜ、アルコールとバイアグラは併用しないほうがよいのでしょうか。
血管への影響
アルコールとバイアグラの併用を避けたほうがよいのは、両方とも血管に作用するからです。
バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、血管を拡張させ、血流量を増やして勃起を促します。
勃起は、陰茎(ペニスのこと)に血液が溜まって硬くなった状態です。

一方、アルコールは、血管を拡張させることもありますし、血管を収縮させることもあります。
アルコールは血管に対して、真逆の効果をもたらすわけですが、どちらの現象が起きるかは、飲酒時間、退室、飲酒習慣などによってまちまちです。
アルコールの量を調整して、必ず血管を拡張させたり、必ず収縮させたりすることはほぼ不可能です。
そのため、アルコールを飲んで血管が収縮してしまったら、バイアグラの血管拡張効果が相殺されてしまいます。
では「2分の1に賭ける」方法はいかがでしょうか。
つまり、アルコールで血管が拡張することを願いながらバイアグラを飲み、見事その願いがかなえば、バイアグラ効果とアルコール効果で「2倍の勃起」を期待できるのでしょうか。
それは、危険です。
バイアグラを患者さんに処方する医師は、患者さんの年齢や健康状態、性交習慣などを確認してから、バイアグラの量や飲み方を患者さんに説明しています。
バイアグラには副作用があるので、勃起が確保できたら、それ以上は飲まないほうがいいのです。
「2倍の効果」は、健康を害する危険があります。
これが、バイアグラとアルコールの併用を避けたほうがよい理由です。
アルコールとの上手な付き合い方
さて、ここまでの解説を読んで、「使用上の注意には『アルコールを併用してはならない』とは書いていない」や「バイアグラとアルコールの併用を避けたほうがよい」といった、歯切れの悪い表現が気になっている人もいるでしょう。
なぜ、はっきりと「バイアグラは、アルコールと一緒には飲まないで」と言い切らないのかと言うと、実はアルコールにはよい効果もあるのです。
バイアグラには、性欲を増進させる効果はありません。
バイアグラは勃起は促しますが、これを飲んだからといって「セックスをしたい」という気持ちになるわけではないのです。

しかし性交には「気持ち」がとても重要です。
パートナーどうしで「したい」という気持ちが高まったときに行なったほうが、よい性交といえます。
アルコールは、気持ちを昂らせる効果があります。アルコールと性交は、相性がよいといえます。
ただ、アルコールには、バイアグラを使った性交の効果を落とすマイナスの作用があります。
そこで、「どうしてもお酒が飲みたい」という人は、性交をする前にアルコールを少しだけ飲み、気持ちが盛り上がったら飲むのをやめてみてはいかがでしょうか。
そうすれば、アルコール効果とバイアグラ効果の「いいとこ取り」ができるかもしれません。
まとめ~いずれにしても飲みすぎ注意
アルコールは不思議な飲み物で、性交やバイアグラと関係ないシーンでも、少し飲むとよい効果が得られ、大量に飲むと悪影響が勝るようになります。
そしてその性質は、バイアグラとの関係でも同じわけです。
バイアグラを使って性交に臨むときは、アルコールの飲みすぎに注意しましょう。
また、ED治療薬の服用は医師の診断の上で服用してください。
最後までお読みいただきありがとうございます。

どうも!新橋ファーストクリニックの安田です。
スタッフブログをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたか、参考になりましたか?
当ブログでは、ED治療やAGA治療、処方しているお薬のことなど、皆様に安心して治療をはじめていただけるよう情報を定期的に配信しています。
いま、症状でお悩みのあなた!一人で悩まずまずはご相談ください。