フェミニーナ軟膏と言えば、テレビCMなどの広告でお馴染み「女性用デリケートゾーンのかゆみ止め塗り薬」として知られています。
本来、男性の方にはあまり関係のない医薬品なので、ピンとくる方は少ないと思います。
ところが最近、インターネット界隈では「フェミニーナ軟膏を陰茎に塗ると早漏が改善できる!」という噂が広まっています。
しかし、フェミニーナ軟膏の添付文書には、早漏を改善したり、予防するなどの効果は明記されていません。
本当に早漏の防止効果があるのでしょうか?
そもそも、陰茎に直接塗布しても危険性はないのでしょうか?
今回は、フェミニーナ軟膏の早漏防止効果について解説します。
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フェミニーナ軟膏とは?
フェミニーナ軟膏とは、小林製薬株式会社が販売している「フェミニーナ」という商品ブランドの一つで、主に女性のデリケートゾーン(女性器の外陰部周辺)の「かゆみ」や「かぶれ」を抑える効果のある非ステロイド鎮痒消炎薬です。
フェミニーナ軟膏の正式名称は「フェミニーナ軟膏S」と言い、第2類医薬品に分類されている外用薬(塗り薬)です。
フェミニーナ軟膏は、1995年に全国で販売が開始されたのが始まりです。
現在では、「フェミニーナ」ブランドとして、様々なシリーズ製品が症状やライフスタイルに応じて販売されています。
「フェミニーナ」の製品は6品シリーズ展開されており、カテゴリーは「第1類医薬品」「第2類医薬品」「衛星雑貨品」と多岐にわたっています。
フェミニーナ軟膏を含む「フェミニーナ」製品は、薬局やドラッグストアで気軽に手に入れることができます。
フェミニーナ軟膏に含まれている主な成分と効果
フェミニーナ軟膏Sに含まれている成分・分量と効果・効能についてご紹介します。
フェミニーナ軟膏の主な成分・分量
成分 | 分量 | 働き |
---|---|---|
リドカイン | 2.0g | かゆみを素早く鎮めます |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 2.0g | かゆみの発生を抑えます |
イソプロピルメチルフェノール | 0.1g | 雑菌の発生を抑えます |
トコフェロール酢酸エステル | 0.3g | 肌の新陳代謝を高めます |
※「フェミニーナ軟膏Sの添付文書 | 小林製薬株式会社」から引用しています
また、添加物として、エデト酸Na、グリセリン、パラベン、ベヘニルアルコール、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸グリセリン、ラノリンアルコール、流動パラフィンが含まれています。
フェミニーナ軟膏の効果・効能
- かゆみ
- かぶれ
- 湿疹
- 虫刺され
- 皮膚炎
- じんましん
- あせも
- ただれ
- しもやけ
※「フェミニーナ軟膏Sの添付文書 | 小林製薬株式会社」から引用しています
上記の通り、フェミニーナ軟膏は、主に「かゆみ」や「かぶれ」などの症状を緩和させる効果があります。
ただし、効果・効能の欄には「早漏の改善や予防」については明記されていません。
フェミニーナの種類
フェミニーナシリーズの商品には、「軟膏タイプ」以外にも「ジェルタイプ」や「ミストタイプ」の外用薬(塗り薬)が存在しています。
フェミニーナシリーズの商品についてご紹介します。
フェミニーナシリーズの商品一覧
フェミニーナ UP | 第2類医薬品 |
---|---|
フェミニーナ J(ジェル) | 第2類医薬品 |
フェミニーナ 軟膏S | 第2類医薬品 |
フェミニーナ ミスト | 第2類医薬品 |
フェミニーナ 膣カンジダ錠 | 第1類医薬品 |
フェミニーナ なめらかゼリー | 衛生雑貨品 |
※「フェミニーナ製品情報 | 小林製薬株式会社」から引用しています
第1類医薬品の「フェミニーナ 膣カンジダ錠」や衛星雑貨品として分類されている「フェミニーナ なめらかゼリー」以外の商品は、第2類医薬品に分類されおり、基本的に女性のデリケートゾーンの「かゆみ」や「かぶれ」を緩和させる目的で使用されます。
フェミニーナ軟膏の早漏防止効果
フェミニーナ軟膏には、「リドカイン」と呼ばれる成分が含まれています。
リドカインは、神経を一時的に麻痺させ、痛みを感じなくさせる効果を持った即効性の局所麻酔薬として知られています。
結論から言えば、リドカインを含むフェミニーナ軟膏は、早漏を防止する効果を持っている可能性があると言えます。
そもそも、早漏の主な原因は、陰茎やその周辺の神経が敏感で、少しの性的刺激だけでもすぐに絶頂(オーガズム)に達し、射精してしまうからです。
フェミニーナ軟膏を陰茎に塗布すると、リドカインの麻酔効果によって感覚が鈍化し、刺激に強くなり、射精に至るまでの時間を延長させ、結果的に早漏を防止してくれるかもしれないのです。
フェミニーナ軟膏の早漏防止メカニズム
- リドカインの麻酔効果によって陰茎の感覚が鈍化
- 外部からの刺激に強くなる
- 射精に至るまでの時間が延長する
- 結果的に早漏を防止する
とある海外の研究によると、フェミニーナ軟膏に含まれるリドカインには、薬を塗った部位(塗布部)の感覚を麻痺させる効果があるため、早漏の防止に効果があるという報告があります。
実際に、海外ではリドカインを含む医薬品が早漏治療薬として使用されています。
フェミニーナ軟膏の塗布後、個人差はありますが、約10分~15分で塗布部の感覚が麻痺し始めるようです。
しかし、忘れてはいけないのが「フェミニーナ軟膏は早漏を改善するために開発された医薬品ではない」ということです。
リドカイン配合量が約2%(100g中に2g)と少量のため、人によっては早漏防止効果を実感出来ないこともあるようです。
また、麻酔効果は一時的なものなので、「早漏自体の根本的な解決にはならない」ことや「心因性早漏には効果がない」ことには注意が必要です。
早漏を防止する効果を持っている可能性があるとは言え、その効果には個人差があり、限定的であると覚えておきましょう。
陰茎に塗布した場合の副作用や危険性
フェミニーナ軟膏は、女性のデリケートゾーンに使用できるように開発された薬なので、基本的には安全性が高いものです。
添付文書にも目の周囲や粘膜以外の部位であれば使用できると記載されています。
しかし、早漏治療薬として男性の陰茎に塗布することは想定されてはいません。
塗布部に赤みを帯びたり、かゆみや痛みが発生した場合は、すぐに使用を中止しましょう。
副作用としては、リドカインの麻痺効果によって、陰茎の感覚が鈍くなり過ぎ、一時的に勃起機能が低下してしまう可能性があります。
性行為中の「中折れ」や「ED(勃起不全)」の原因ともなり、最悪「薬剤性ED」を発症する可能性もあります。
また、単純に性的刺激が低下するため、性的快楽(気持ち良さ)を得づらくなる可能性があることも理解しておきましょう。
その他、性行為中に口腔性交(オーラルセックス)いわゆる、フェラチオをすることは控えなければなりません。
フェミニーナ軟膏は外用薬であり、口にするのは危険です。
薬を塗った状態の陰茎を口にさせることは絶対にしてはいけません。
効果が出始めたら、必ず陰茎全体を洗うようにしたほうが良いでしょう。
洗わずに性行為をしてしまうとパートナーにも麻酔効果が波及し、性的感度が低下する可能性もあります。
このように、フェミニーナ軟膏は早漏の万能薬ではありません。
EDなどの副作用を引き起こす可能性があるということはしっかりと覚えておきましょう。
リドカインが含まれている市販薬(OTC医薬品)
フェミニーナ軟膏以外にもリドカインが含まれている市販薬(OTC医薬品)があります。
しかし、2022年4月時点では、日本国内でリドカインのみを有効成分とした市販薬は販売されていません。
リドカインが含まれている「フェミニーナ」シリーズの商品以外の市販薬をご紹介します。
リドカインが含まれている市販薬(OTC医薬品)
ボラギノールA軟膏 (天藤製薬株式会社) |
1g中にリドカイン30mg |
---|---|
デリナースクール (ミナカラ薬局) |
100g中にリドカイン2g |
メンソレータムADクリームm (ロート製薬株式会社) |
1g中にリドカイン20mg |
※当クリニックでは、上記の医薬品は取り扱っていません
上記の市販薬には、フェミニーナ軟膏と同量以上のリドカインが配合されているため、もしかすると早漏の改善効果が期待できるかもしれません。
しかし、リドカイン以外の成分も多数含まれており、陰茎に塗布することが想定されていないと考えられるため、早漏防止目的で使用するのは控えたほうが良いでしょう。
リドカインが含まれている処方薬(処方箋医薬品)
医師の処方箋が必要な処方薬(処方箋医薬品)には、高濃度のリドカインが含まれた医薬品が存在します。
通常、疼痛緩和のため、局所麻酔目的で処方されます。
処方された場合は、医師の指示に従って使用するようにしましょう。
リドカインが含まれている処方薬は、以下の通りです。
リドカインが含まれている処方薬(処方箋医薬品)
ネリプロクト軟膏 (LTLファーマ株式会社) |
1g中にリドカイン20mg |
---|---|
ネリプロクト坐剤 (LTLファーマ株式会社) |
1個中にリドカイン40mg |
エムラクリーム (佐藤製薬株式会社) |
1g中にリドカイン25mg |
エムラパッチ (佐藤製薬株式会社) |
1枚中にリドカイン25mg |
ボラザG軟膏 (天藤製薬株式会社) |
2.4g中にリドカイン54.2mg |
ボラザG坐剤 (天藤製薬株式会社) |
1個中にリドカイン40mg |
ペンレステープ18mg (マルホ株式会社) |
1枚中に18mg |
※先発医薬品の外用薬のみを記載しています
※当クリニックでは、上記の医薬品は取り扱っていません
高濃度のリドカインが配合されているため、市販薬よりも早漏の改善効果が見込めるかもしれません。
しかし、やはり早漏改善目的での使用はおすすめできません。
刺激を鈍化させる効果が強い反面、薬剤性EDを引き起こすリスクも高いと考えられます。
リドカインが含まれている海外医薬品
海外では、リドカインが含まれている外用薬を「早漏治療薬」として販売していることもあります。
リドカインが含まれている海外医薬品には、軟膏タイプやジェルタイプ以外にも、スプレータイプのものが存在します。
リドカインが含まれている海外医薬品
リドスプレー (Walter Ritter社) |
1噴射中にリドカイン約8mg |
---|---|
キシロカインゼリー2% (アストロゼネカ株式会社) |
1mL中にリドカイン20mg |
※当クリニックでは、上記の医薬品は取り扱っていません
早漏治療に特化するため、リドカインの配合濃度が高かったり、リドカイン以外の余計な成分がほとんど含まれていない医薬品もあります。
しかし、日本国内では、安全性が保証されていないため、使用はおすすめできません。
あくまで参考程度に捉えてください。
まとめ~早漏治療は専門のクリニックへ~
たしかに、フェミニーナ軟膏の使い方によっては、早漏の防止が期待できるかもしれません。
「絶対にできない!」とは言い切れません。
しかし、本気で早漏治療を考えているなら、早漏治療専門のクリニックや病院などの医療機関へ行くことをおすすめします。
近年の早漏治療は、内服薬(飲み薬)による治療が主流になってきています。
日本国内では、まだまだ認知されていませんが、欧米では「ダポキセチン」という成分が含まれた医薬品での早漏治療が行われています。
当クリニックでも、ダポキセチンを含んだ早漏治療薬「プリリジー」や「ポゼット」を取り扱っています。
ED治療薬との併用も可能なので、興味がある方は、ぜひ当クリニックへお越しください。
スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
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