ED(勃起不全)の治療方法として、バイアグラなどの薬を使った薬物療法がよく知られていますが、機械(マシン)療法もジワリと普及し始めています。
EDの機械療法で使われているのは、衝撃波を発生させる機械です。
今回は、衝撃波治療のメカニズムやメリット、デメリットなどについて解説します。
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ED(勃起不全)でお悩みのあなたへ
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EDの衝撃波治療とは?
衝撃波治療とは、低出力の微弱な衝撃波を陰茎に直接照射することで、EDの改善を促す治療方法です。
衝撃波によるED治療は「EDウェーブ」と呼ぶこともあります。
この衝撃波治療は、陰茎内の血管に働きかけるので、本来の勃起機能を取り戻し、EDを根本から改善できます。
また、薬剤を使わない治療なので、副作用や痛みがほとんどありません。
衝撃波治療は、最新のED治療方法として、勃起力の低下やEDに悩む男性から期待されています。
衝撃波治療はこのような方におすすめ
- EDを根本的に改善したい方
- ED治療薬を服用できない方
- ED治療薬の副作用が怖い方
- ED治療薬で効果を得られなかった方
- etc...
ちなみに、低出力の衝撃波治療は、肩こりや腰痛などの治療にも使われている治療方法でもあります。
また、高出力の衝撃波治療には、尿路結石の破砕に使用される体外衝撃波結石破砕装置が有名です。
衝撃波治療のメカニズム
衝撃波がEDを改善する過程には、メカニズムが存在します。
いくら米国発の最先端治療と言えど、治療を開始すれば、すぐにEDが改善できると言った魔法のようなものではないのです。
人体の患部に低出力の衝撃波を与えると、細胞内や細胞外で反応が起こります。
その反応によって、新しい血管を生成する細胞増殖因子が放出されます。
細胞増殖因子が細胞分裂などを促進し、新しい血管が形成されます。
もし、これらの過程が陰茎内で起き、新しい血管ができれば、陰茎に血液が流れやすくなり、EDの改善が期待できるのです。
衝撃波治療のメカニズムをまとめると、以下の通りです。
ステップごとに詳細を解説します。
ED改善までの過程
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STEP1:低出力衝撃波を陰茎に照射
衝撃波とは、液体や気体などを音速以上で伝播して、圧力などが不連続的に変化する波のことです。
簡単に言えば、音速を超える速さで伝わる圧力の波です。
この衝撃波を機械で人工的に発生させ、衝撃波のエネルギーを弱めた低出力で陰茎に直接照射することから衝撃波治療は始まります。
微弱な衝撃波によって、陰茎内の血管が刺激されます。
STEP2:陰茎内の血管が振動する
衝撃波は、血管を振動させ、刺激します。
ED治療で使用する衝撃波発生装置は、高圧コイルに高電圧をかけることで衝撃波を作り出します。
高電圧がかかった高圧コイルは強力な磁場をつくり、それが装置内の金属の膜を振動させ、衝撃波が発生します。
衝撃波発生装置を陰茎に直接接触させると、衝撃波が陰茎内を進み、血管を揺らすのです。
STEP3:血管を形成する細胞増殖因子が放出される
陰茎内の血管が刺激されると、血管を形成するための細胞増殖因子が放出されます。
血管を形成するための細胞増殖因子は、血管内皮細胞増殖因子(Vascular endothelial growth factor:VEGF)と呼ばれます。
この血管内皮細胞増殖因子は、血管の増加や成長に関わっています。
血管内皮細胞増殖因子が血管内皮細胞に作用すると、細胞分裂などを促進し、結果として既存の血管から新しい血管が枝分かれして、形成されていきます。
STEP4:新しい血管が形成される
血管が増加するとは、「新しい血管ができる」ということです。
新しい血管ができることを、血管新生と言います。
「血管が増加する」なんて聞いたことがないと思うかもしれませんが、成人でも血管は増加したり、減少したりしています。
ただ、心臓から血液を送る血管のような太い血管は、増加したり、減少したりしません。
増減するのは毛細血管などの細い血管です。
血管は、木の枝のように1本が2本に分かれ、その内の1本がさらに2本に分かれ、という具合にできていますが、血管新生は新しい枝が生えるように血管が構築されていきます。
また、血管の先が長くなって構築されていく様な血管新生もあります。
STEP5:勃起機能の回復
血管新生によってEDの改善が期待できるのは、勃起が血管と血液によって成立しているからです。
勃起は、陰茎内の海綿体に大量の血液が流れ込み、さらに、海綿体に流れ込んだ血液を外に流す血管が閉じたときに起こります。
EDを発症する原因は様々ですが、血管の状態が悪化してEDになることがあります。
これを、血管障害による器質性ED(血管性ED)と言います。
陰茎内に血管新生によって、新しい血管が形成されれば、血液が海綿体に流れ込む量も増加するので、自然な勃起ができるようになります。
また、血流が増加することで、酸素や栄養素なども効率よく細胞に送り届けることができ、根本的な勃起機能の回復にも繋がります。
これらの一連の流れが、衝撃波治療によってEDの改善が期待できる仕組みです。
衝撃波治療の特徴
衝撃波治療の特徴をご紹介します。
衝撃波治療は、医師や医療機関、使用する医療機器などによって異なりますが、おおよそ以下の通りです。
衝撃波治療の特徴
- 陰茎の複数個所に衝撃波を与える
- 治療時間は、1回約15分~30分(医療機関による)
- 治療回数は、週1回以上×4週(医療機関による)
- 治療開始から1回~2回の施術後、変化を感じる(個人差による)
- 重篤な副作用は報告されていない
- 痛みはほとんどない(個人差による)
- 治療完了後、一定期間効果が持続する(個人差による)
- 血管障害による器質性ED(血管性ED)のみ改善が期待できる
一般的には、「1回30分×週1回×4週」で約1ヵ月以内に治療は終了すると言われています。
しかし、治療内容は、医師や医療機関、使用する医療機器などによって異なるため、「1回20分×週1回×4週」や「1回15分×週1回×6週」、「1回15分×週3回×2週」といったように内容も異なる場合があります。
機械療法では、痛みがほとんどないため、麻酔は使いません。
ただし、人によっては「チクチク」と感じる方がいます。
効果が実感できない場合は、追加で治療を継続することができます。
治療を継続して行うかどうかは、状態を鑑みて、医師と患者が話し合って決めることになるでしょう。
衝撃波治療のメリット
衝撃波治療の主なメリットは、以下の通りです。
メリット
- 入院する必要はない
- 外科的手術が必要ない
- 副作用や痛みはほとんどない(麻酔を使用しない)
- EDを短期間で根本から治療できる
- 治療完了後、一定期間効果が持続する
- 持病などでED治療薬が飲めなくても治療できる
- 治療期間中に日常生活で支障が出るような制限はない
- etc...
衝撃波治療の最大のメリットは、ED治療薬を服用しなくてもいいくらいEDを根本から治療できることでしょう。
ED治療薬は優れた薬ですが、性行為前に飲まなければなりません。
また、持病などによってED治療薬を服用できない方もいます。
しかし、衝撃波治療に成功すれば、ED治療薬に頼らず、自然な勃起ができるようになります。
他にも、副作用や痛みがほとんどないことや麻酔を使用せずに治療できることも大きなメリットと言えます。
衝撃波治療のデメリット
衝撃波治療の主なデメリットは、以下の通りです。
デメリット
- 通院する必要がある
- 保険適用外なので、治療費が高い
- 最新医療のため、治療できる医療機関が少ない
- 血管障害による器質性ED(血管性ED)のみ対応
- ごく稀に皮下出血を起こすことがある
- 衝撃波が骨に当たると、痛みを感じることがある
- 治療中や治療後に照射部に一時的な痛みを感じることがある
- etc...
衝撃波治療の最大のデメリットは、公的医療保険が使えないことでしょう。
治療費は、保険適用外となり、患者自身が全額負担することになります。
衝撃波治療による機械療法は自由診療なので、治療費は病院やクリニックなどの医療機関が各々自由に設定することができます。
一般的には、1回約15分~30分の治療で約2万円~8万円かかります。
1回の治療時間は短いものの、複数回の治療が必要なため、通院するための時間や治療費が膨大に膨らみがちです。
最新医療のため、全ての医療機関に専用の衝撃波発生装置があるわけではないので、住んでいる地域によっては、交通費だけでも高額になる可能性があります。
また、衝撃波治療は血管を増加することでEDを改善する治療方法なので、血管障害による器質性ED(血管性ED)にしか効果がありません。
機械療法に興味がある方は、病院やクリニックなどの医療機関の医師にしっかり相談したほうがよいでしょう。
衝撃波治療に使用する治療機器の種類
衝撃波治療の機械療法に使用する衝撃波発生装置は、「低出力衝撃波治療機器」などと呼ばれます。
実際のED治療で使用されている低出力衝撃波治療機器を紹介します。
いずれも、陰茎内の血管に低出力の衝撃波を照射することで、血管新生が促進され、血流が改善され、結果として勃起機能を改善させることができるという点では、仕組みは同じです。
低出力衝撃波治療機器の主な種類
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ED-MAX(セルインパクト)
ED-MAX(セルインパクト)は、スイスのStorz Medical AG(ストルツメディカル株式会社)の医療機器です。
セルインパクトと呼ばれる衝撃波を照射します。
医療機器情報
商品名 | ED-MAX(セルインパクト) |
---|---|
製造販売元 | Storz Medical AG(ストルツメディカル株式会社) |
特徴 | 毎秒1ショット~8ショットの衝撃波を照射 |
ED1000(EDSWT)
ED1000(EDSWT)は、アメリカのMedispec Ltd.(メディスペック株式会社)の医療機器です。
EDSWT(Erectile Dysfunction Shock Wave Therapy)と呼ばれる衝撃波を照射します。
医療機器情報
商品名 | ED1000(EDSWT) |
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製造販売元 | Medispec Ltd.(メディスペック株式会社) |
特徴 | EDSWTと呼ばれる衝撃波療法を使用 |
RENOVA(レノーヴァ)
RENOVA(レノーヴァ)は、イスラエルのDirexGroup(ダイレックスグループ)の医療機器です。
ED1000より優れた効果を発揮することが可能とされています。
医療機器情報
商品名 | RENOVA(レノーヴァ) |
---|---|
製造販売元 | DirexGroup(ダイレックスグループ) |
特徴 | 70mmのリニア衝撃波で治療時間を大幅短縮 |
MORENOVA(モアノヴァ)
MORENOVA(モアノヴァ)は、イスラエルのDirexGroup(ダイレックスグループ)の医療機器です。
RENOVA(レノーヴァ)とは、照射部分の形状が異なり、線形衝撃波療法(LAST)を利用しています。
医療機器情報
商品名 | MORENOVA(モアノヴァ) |
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製造販売元 | DirexGroup(ダイレックスグループ) |
特徴 | 70mmのリニア衝撃波で治療時間を大幅短縮 |
まとめ~ED治療の選択肢は増えている~
これまでのED治療と言えば、陰茎に直接薬剤を注射したり、シリコンを埋め込むなどの外科的治療やバイアグラなどのED治療薬の服用くらいしかありませんでした。
ところが、近年では衝撃波による最先端の機械療法が登場しました。
衝撃波治療は、血管障害による器質性ED(血管性ED)に対して効果のある治療方法なので、EDの根本的な改善が期待できます。
この治療が成功すれば、外科的治療や性行為前にED治療薬を飲むことから解放されるかもしれません。
ただし、「期待しすぎ」には注意しましょう。
全てのEDが衝撃波治療の機械療法で治るわけではありませんし、血管障害による器質性ED(血管性ED)も全てが治るとは限りません。
衝撃波治療を受ける前には、しっかり医師の説明を聞き、納得してから受けるようにしたほうが良いでしょう。
スタッフより
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