タダシップは、ED(勃起不全)治療薬である「シアリス」と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品の一つです。
しかし、タダシップは日本国内で有効性や安全性の保証が得られておらず、承認に至っていません。
健康上のリスクをはらむことから、今後も日本国内でタダシップが承認されることはないでしょう。
今回は、タダシップの効果や副作用、偽物との見分け方、死亡事例などを紹介します。
タダシップの中には偽物が紛れ込んでいる可能性があるため、注意点や代替案も紹介します。
ED治療を適切に行いたい方は、ぜひ参考にしてください。
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タダシップとは
タダシップ(Tadacip)とは、シアリスと同じ主成分「タダラフィル」が含まれたED治療薬です。
インドの製薬会社「シプラ(Cipla Limited.)社」が製造・販売しています。
タダシップはジェネリック医薬品のため、先発医薬品のシアリスをインドでコピーした製品という位置付けです。
一般的にジェネリック医薬品は先発医薬品よりも低価格のため、タダシップは魅力的に感じるかもしれません。
しかし、日本国内ではタダシップは承認されておらず、安全性も保証されていないのです。
先発医薬品「シアリス」との違い
タダシップはシアリスのインド版コピーですが、厳密に言うと両者にはいくつか違いがあります。
以下にタダシップとシアリスの共通点や違いをまとめました。
タダシップ | シアリス | |
---|---|---|
分類 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 |
用量 | 10mg 20mg |
5mg 10mg 20mg |
有効成分 | タダラフィル | |
効果持続時間 | 約24時間〜36時間(個人差あり) | |
主な副作用 | 紅潮・ほてり・頭痛・消化不良・目の充血・鼻づまり | |
国内での主な入手方法 | 個人輸入 | 専門医より処方 |
偽造品の可能性 | あり | なし |
国からの承認 | なし | あり |
医薬品副作用被害救済制度 | 受けられない | 受けられる |
タダシップが偽物でなければ、効果や副作用はシアリスと基本的に同じです。
しかし、前述のとおり日本国内では承認されていないことから、服用後に万が一重篤な症状が現れた際の救済制度を利用できない点には注意が必要です。
また、タダシップは日本国内の病院やクリニックなどの医療機関では処方を受けられないことから、個人輸入で入手するしかありません。
その分、偽物を手にしてしまうリスクが高いのです。
タダシップ(タダラフィル)の効果に関する特徴
タダシップの有効成分は「タダラフィル」のため、効果は成分に準じます。
以下では、タダラフィルのED治療効果について解説します。
タダシップ(タダラフィル)の効果に関する特徴
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服用してから約1時間〜3時間で効き始める
タダシップ(タダラフィル)は、服用してから効き始めるまでに約1時間〜3時間かかります(個人差あり)。
服用してからただちに効果が得られるような即効性のあるED治療薬ではありません。
なお、日本国内で承認されているレビトラジェネリック(バルデナフィル)であれば、服用してから約15分〜45分という短時間で効果が現れ始めます。
ED治療薬の有効成分の違いによって効き始めるまでの時間が大きく異なり、中でもタダシップは効き始めるまでに長時間かかることを覚えておいてください。
約24時間〜36時間と長時間持続する
タダシップ(タダラフィル)の効果は、服用後約24時間〜36時間と長時間持続するのが大きな特徴です(個人差あり)。
タダラフィルの化学構造的に、血液中への吸収や体外への代謝により長い時間を要するのです。
ここまで長時間効果が持続するED治療薬は現状ありません。
性行為のタイミングを狙い、時間を逆算して服用する煩わしさがない点が、タダシップの魅力といえます。
タダシップを飲むタイミング・注意点
前述のとおり、タダシップには偽物のリスクが伴うため、使用の推奨はしていません。
しかし、やむを得ず服用する場合には、以下の注意点を把握しておいてください。
タダシップを飲むタイミング・注意点
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食事の前後は間隔を空けて服用する
タダシップの有効成分は食事中に含まれる成分と相互作用を示す可能性があるため、食事の前後は間隔を空けて服用するのが望ましいです。
目安として、食事を取ってから2時間以内はタダシップの服用を避けてください。
胃に食べ物などが残っている状態でタダシップを服用すると、血液への移行を妨げてしまい吸収速度を下げてしまいます。
また、タダシップを服用してから1時間以内に食事を取ることも避けてください。
タダシップの有効成分が血液に移行するまでには、一定の時間がかかります。
服用から間隔を空けずに食事を取ると、有効成分の本来の吸収挙動に影響を及ぼす可能性があるのです。
脂っこい食べ物などは同じタイミングで摂取しない
焼き肉やラーメンといった脂っこい食べ物は、ED治療薬との相性が良くありません。
脂質成分が少ないあっさりとした食事よりも消化に時間がかかるため、より一層服用の時間に気を付けなければなりません。
また、脂っこい食べ物に含まれる脂質成分が腸に膜を張ることから、タダシップの有効成分の吸収を妨げる可能性があります。
ED治療薬を服用する際は、脂っこい食事を極力避けるよう心がけてください。
1日1錠までに制限する
タダシップの服用量は、1日1錠までに留めてください。
タダシップには10mg錠と20mg錠の2種類が用意されていますが、いずれの用量においても1日1錠までとされています。
誤った飲み方をすると副作用のリスクが高まる可能性があるため、10mg錠で効果が感じられない場合に追加でもう10mg錠服用するといった使い方は避けてください。
タダシップを1錠でも服用した後は、少なくとも24時間の間隔を空けましょう。
タダシップ(タダラフィル)の副作用
タダシップの副作用は、タダラフィルに準じます。
タダシップ(タダラフィル)の主な副作用
- 紅潮
- ほてり
- 頭痛
- 消化不良
- 目の充血
- 鼻づまり
タダシップ錠の副作用は明確に報告されていないことから、実際は上記以外の副作用が生じる可能性も否定できません。
タダシップの個人輸入品で考えられる危険性・リスク
タダシップは日本国内で承認されていないため、個人輸入するしか入手方法はありません。
しかし、ED治療薬の輸入品には偽物が紛れ込んでいる可能性が高いことから、タダシップの服用にはいくつかの危険性やリスクを伴います。
タダシップの個人輸入品で考えられる危険性・リスク
- 本来のED治療効果が現れない可能性がある
- 偽物により想定外の副作用が生じる可能性がある
- 重篤な症状が現れても経済的サポートを受けられない
- 偽物の見分け方はあるが判断は極めて難しい
- 偽物のED治療薬を服用後に死亡した事例もある
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場合によっては取り返しのつかない健康被害を被ったり、死亡に至ったりするケースもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
以下で詳しく解説します。
本来のED治療効果が現れない可能性がある
タダシップの個人輸入品が偽物だった場合、本来の有効成分であるタダラフィルが含まれておらず効果が現れない可能性があります。
ほかにも、薬剤の有効期限が切れていて本来の効果が実感できないことも考えられます。
ED治療薬を飲んでも効果が得られなければ心理的なストレスにも繋がり、かえってEDを悪化させる要因にもなるでしょう。
偽物により想定外の副作用が生じる可能性がある
タダシップが偽物で、錠剤の中に本来あるはずのない異物や有害成分が含まれていた場合、想定外の副作用や深刻な身体被害が生じる可能性があります。
「10mg」と記載されているにもかかわらず偽物のタダシップには50mgが含まれているなど、はるかに過剰な成分量である可能性も否定できません。
また、タダシップをはじめとした未承認のED治療薬は、不衛生な環境で製造・保管されている可能性もあります。
これらの理由から、本来の副作用が強まるだけでなく、重篤なアレルギー反応や臓器障害といった症状を誘発することも考えられます。
重篤な症状が現れても経済的サポートを受けられない
タダシップのような日本国内で未承認の医薬品を服用した場合、仮に重篤な症状が現れ入院することとなっても、国からの経済的サポートが適用されません。
日本国内で承認されている「バイアグラ」や「シアリス」といったED治療薬であれば、万が一重篤な症状が起きても「医薬品副作用被害救済制度」が適用されます。
厚生労働省によると、2024年4月1日時点の医薬品副作用被害救済制度では、副作用により治療に要する費用の実費保証を月額36,900円〜38,900円まで受けられます(※1)。
薬剤の購入による出費を抑えようとタダシップを選択しても、結果的に医療費がかかってしまった場合、高額な出費が発生してしまう可能性があることを理解しておいてください。
※1 参考:給付の種類と給付額 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
偽物の見分け方はあるが判断は極めて難しい
偽物の薬剤を見分けるポイントは以下のとおりですが、現実的に判断するのは極めて難しいです。
偽物の錠剤を見分ける主なポイント
- 錠剤のサイズが正しいかどうか
- 錠剤の色が正規品と異なっていないか
- 錠剤の刻印が適切か
- 薬剤の形状は正規のものと同じか
- パッケージへの記載内容は適切か
専門家でも判断が難しいほど精巧に作られているケースもあります。
2016年に実施した4社(ファイザー・バイエル薬品・日本新薬・日本イーライリリー)合同調査によると、ED治療薬の個人輸入品のうち約4割が偽造品であるとのことです。
そのため、タダシップの個人輸入品には高い確率で偽物が含まれていると認識しておいてください。
偽物のED治療薬を所持していた者が死亡した事例もある
偽物のED治療薬を服用することで、最悪の場合は死に至ることも考えられます。
2011年4月に奈良県が発表した調査によると、表記と異なる有効成分が含まれた偽物のED治療薬を所持していた者が、間質性肺炎により死亡した事例があります(※2)。
偽物のED治療薬と死亡の関連性は不明ですが、少なくとも偽物は個人で簡単に入手できてしまい、取り返しのつかない事故に繋がるリスクが高いと理解しておきましょう。
※2 参考:模造医薬品による健康被害に対する注意喚起について(第2報)|奈良県
タダシップの代替候補はシアリスジェネリック(タダラフィル)
ここまでの解説で、タダシップの服用には多大なリスクを伴うことを理解いただけたかと思います。
健康被害や治療費の可能性を考えると、日本国内で有効性や安全性が保証された正規のED治療薬を用いるのがよいでしょう。
タダシップと同じ有効成分が含まれている日本国内のED治療薬は「シアリス」です。
低価格での入手を希望する場合は、有効成分名と同じ「タダラフィル(シアリスジェネリック)」を視野に入れましょう。
シアリスジェネリックも日本国内で承認されており、一定の品質が保証されています。
万が一重篤な副作用などで入院が必要となった場合も、医薬品副作用被害救済制度により国からの経済的サポートを受けられます。
まとめ〜タダシップは低価格だが偽物のリスク大!シアリスジェネリックを視野に入れよう〜
タダシップは、インドで製造・販売されているED治療薬のジェネリックの一つです。
日本国内で承認されていないため、個人輸入でしか入手できません。
タダシップはシアリスと同じ有効成分が含まれていると謳われてはいるものの、実際には有害成分などが含まれている可能性があり、予期せぬ健康被害を生じるリスクが高いと理解しておきましょう。
シアリスと同じ効果を低価格で体験したいのであれば、日本国内で承認されているシアリスジェネリック「タダラフィル」が選択肢に入ります。
ED治療薬を選択する際には偽物を入手してしまう可能性も考慮し、日本国内でED治療の専門医による診察を受け、適切なルートでED治療薬を処方してもらいましょう。
スタッフより
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