メガリスとは？ED改善効果が出るまでの時間や副作用・危険性も解説【医師監修】

メガリスは、ED治療薬の一つであるシアリスと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。

しかし、メガリスは日本国内では未承認のED治療薬であるため、服用すると様々な健康被害を引き起こしかねません。

そこで、今回はメガリスに興味を持っている方に向けた基本的な知識や期待される効果、副作用などについて解説します。

日本国内で承認されているシアリスとの違いも示しながらメガリスの特徴を解説するので、適切な方法でED治療を進めるためにもぜひ最後までご覧ください。

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メガリスとは

メガリス（Megalis）はED治療薬の一つであり、日本国内で流通しているED治療薬「シアリス」と同じ主成分の「タダラフィル」が含まれています。

以下では、メガリスの基礎知識や効果持続時間を解説します。

メガリスの基礎知識・効果持続時間

• インド版ジェネリック医薬品の一つ
• 効果持続時間が最大36時間と長いのが特徴
• 10mg錠と20mg錠の2種類が存在

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インド版ジェネリック医薬品の一つ

メガリスは、インドの製薬会社であるMacleods Pharmaceuticals Ltd.（マクレオーズ株式会社）が製造しているシアリスのジェネリック医薬品です。

つまり、メガリスは日本国内で流通している先発医薬品「シアリス」のインド製コピー医薬品といえます。

ジェネリック医薬品は先発医薬品よりも開発コストを削減できるため、価格を抑えられる点は魅力といえるかもしれません。

しかし、メガリスは服用における安全性に懸念が残ることから、日本国内では厚生労働省による承認が下りていません。

効果持続時間が最大36時間と長いのが特徴

メガリスの効果持続時間は、最大36時間とほかのED治療薬と比較して長いのが特徴です。

ED治療薬として有名なバイアグラの場合、効果持続時間は服用から約4時間〜5時間です。

メガリスであれば効果持続時間が長いため、服用のタイミングを厳密に計画する煩わしさが生じにくい点が魅力といえます。

性行為のタイミングが予測できないときは、メガリスのような効果持続時間の長いED治療薬を服用しておくことでストレスなく性行為に移れるでしょう。

10mg錠と20mg錠の2種類が存在

メガリスには、有効成分タダラフィルの含有量に応じて10mg錠と20mg錠の2種類が存在します。

先発医薬品であるシアリスの5mg錠、10mg錠、20mg錠というラインナップと大きな違いはありません。

通常、ED治療の初期では副作用などを考慮して少ない5mgや10mgといった少ない用量から始め、効果が不十分な場合にのみ20mg錠に増量する方法が推奨されます。

メガリスの場合は5mg錠のラインナップが存在しないことから、より少ない用量から試すことができないため、人によっては副作用が生じやすくなると認識しておいてください。

メガリスの効果が出るまでの目安は約1時間〜3時間

メガリスを服用してから効果が現れるまでの時間には個人差がありますが、一般的には服用後約1時間〜3時間とされています。

一方で、即効性の高いレビトラというED治療薬であれば服用から約15分〜45分で効果が現れ始めピークに達します。

メガリスは効き始めるまでの時間が比較的長い部類のED治療薬であり、即効性は得られない点に注意が必要です。

メガリスと先発医薬品「シアリス」の違い

インド製ジェネリック医薬品のメガリスと先発医薬品のシアリスは、同じ有効成分を含むものの、いくつか注意すべき違いがあります。

メガリスは偽造品でない限り、同じ有効成分を含むシアリスと効果持続時間や副作用は変わりません。

しかし、万が一にも偽造品のメガリスを服用してしまった場合は、健康被害のリスクが伴います。

服用後に重篤な身体被害が生じてしまった場合でも、メガリスの場合は医薬品副作用被害救済制度による経済的な支援は受けられません。

シアリスと同じED治療効果を期待したいのであれば、あえて危険性の高いメガリスを服用することは避けるとよいでしょう。

メガリスの飲み方・注意点

万が一にもメガリスを服用する場合には、以下の正しい飲み方や注意点を把握しておきましょう。

メガリスの飲み方・注意点

• 用量によらず1日1回の服用に留める
• 食後は2時間以上空けて服用する
• 服用後1時間以内は食事を避ける
• 相性の悪い飲食物を避ける

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繰り返しになりますが、メガリスは日本国内では未承認のため、服用は推奨していません。

以下の情報はあくまで参考程度に留め、可能な限りシアリスなどの先発医薬品の服用を検討してください。

用量によらず1日1回の服用に留める

メガリスは10mg錠、20mg錠といった用量によらず、1日1回までの服用としてください。

効果が不十分であっても1日に2回以上服用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。

一度メガリスを服用したら、少なくとも24時間空けることを覚えておきましょう。

用量を守ったうえで効果が不十分だと感じた場合は、自己判断で用量を増やしたりせず、病院やクリニックなどの医療機関で専門医から適切な指示を仰いでください。

食後は2時間以上空けて服用する

メガリスは血中に吸収される過程で食事の影響を受ける可能性があるため、目安として食後2時間以上経ってから服用しましょう。

飲食物が胃に残っている間にメガリスを服用すると、吸収率が悪くなり効果が現れるまでの時間が長引くかもしれません。

特に揚げ物などの脂っこい食事や牛乳などの乳脂肪分を多く含む飲み物は、消化に時間がかかるため注意が必要です。

メガリスを服用するときは脂肪分の少ない食事を心掛けるか、できれば空腹時に服用するのが望ましいといえます。

服用後1時間以内は食事を避ける

メガリスを服用してから、1時間以内は食事を控えるようにしましょう。

服用後1時間以上経てば、メガリスの有効成分「タダラフィル」の血中への吸収が完了する可能性が高いです。

メガリスを服用してからすぐに食事を取ると、タダラフィルが血中に吸収されている最中に飲食物の脂肪分が胃に入り、ED治療効果が現れ始める時間に影響を与える恐れがあります。

相性の悪い飲食物を避ける

メガリスには以下のように、相性の悪い飲食物がいくつか存在します。

特にグレープフルーツやグレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリン類は、有効成分の分解が阻害されて有効成分の血中濃度が高くなり、想定外の副作用を引き起こす危険性があります。

メガリスを服用する際は上記の飲食物を控えるか、十分間隔を空けることを心掛けてください。

メガリスの副作用

メガリスとシアリスは有効成分が同じなので、基本的に発現する副作用は同じです。

メガリス（シアリス）の主な副作用

• 紅潮
• ほてり
• 頭痛
• 消化不良
• 目の充血
• 鼻づまり
• など

メガリスは日本国内での使用実績や副作用の報告が十分でないため、上記以外にも思わぬ副作用が発生するリスクがあります。

安全性の観点から、可能な限りメガリスの使用は避けるようにしてください。

メガリスの入手や服用におけるリスク・危険性

ここまで説明したように、メガリスは日本国内で承認されていないため、服用には様々な危険性を伴います。

以下では、メガリスの入手や服用におけるリスク・危険性を解説します。

メガリスの入手や服用におけるリスク・危険性

• 個人輸入品は偽物の可能性がある
• 医薬品副作用被害救済制度が適用されない

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個人輸入品は偽物の可能性がある

メガリスは日本国内で承認されていないため、入手するには個人輸入するしかありません。

しかし、メガリスをはじめとしたED治療薬の個人輸入品には高い確率で偽造品が紛れ込んでいます。

ED治療薬の偽造品には正しい有効成分が含まれていなかったり、身体に悪影響を与える有害物質が混入していたりする可能性があります。

本物と偽物を外観で見分けることは難しいため、そもそもメガリスの服用は推奨しません。

メガリスの代わりに、日本国内で承認されているシアリスやバイアグラといったED治療薬を検討しましょう。

医薬品副作用被害救済制度が適用されない

メガリスは日本国内で未承認の医薬品であるため、仮に副作用や重篤な健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

つまり、メガリスの服用が原因で入院することになった際に、用法・用量を守っていたとしても公的な経済的サポートを受けられないということです。

一方で、日本国内で承認されたED治療薬であれば、医薬品副作用被害救済制度が適用されます。

未承認薬であるメガリスの使用は避け、日本国内で承認済みの「シアリス」や「シアリスジェネリック（タダラフィル）」を選択することが賢明です。

まとめ〜メガリスの服用は身体への危険性大！国内承認済みのシアリスを検討しよう〜

メガリスは、ED治療薬「シアリス」のインド版ジェネリック医薬品の一つです。

安全性の観点から日本国内では承認されておらず、入手するには個人輸入するしかありません。

個人輸入品には高い確率で偽造品が紛れ込んでおり、服用すると思わぬ健康被害が生じる可能性があるため、日本国内で承認されている先発医薬品のシアリスを検討しましょう。

また、費用をできるだけ抑えたい方は、シアリスジェネリック（タダラフィル）も選択肢の一つです。

シアリスジェネリックは2020年2月に日本国内で承認されており、偽造品の可能性はありません。

どのED治療薬を選んだらよいかわからない方は、気軽にお近くの専門医を訪ねてみてください。