「性行為中に彼氏が勃起しない」「自分に魅力がないからなのかな…」と不安に思っている女性もいるでしょう。
十分な性的刺激さえあれば、男性は勃起するものと思われがちです。
しかし、勃起は身体面や精神面によって影響を受ける非常に繊細な現象です。
確かに、お互いの身体の相性が影響している可能性もありますが、ED(勃起不全)の症状に当てはまっているケースも少なくありません。
今回は、男性が勃起しなくなる4つの原因や、女性側が気をつけるべきポイントを紹介します。
パートナーがすべき5つのアクションや、ED(勃起不全)の基礎知識も解説するので、彼氏との良好な関係をキープして性生活を充実させたい方はぜひ参考にしてください。
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彼氏が勃起しない4つの理由
彼氏の勃起力が不足している場合、考えられる原因は一つではありません。
以下では、彼氏が勃起しない4つの理由を説明します。
原因がわかれば彼氏の勃起力を改善するための適切な対処が取れるようになるため、当てはまりそうな項目がないかチェックしながら読み進めてください。
男性が勃起しない4つの理由
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性的刺激が不足している
性行為中に男性が勃起するには、性的刺激が必要です。
性的刺激が不足していると勃起に至らず、中折れしたり挿入がうまくいかなかったりする可能性があります。
勃起は、性的刺激のシグナルが脳から陰茎まで伝達されることで起きる現象です。
勃起力が不足している場合は、そもそも性的刺激が足りていない可能性があります。
例えば、身体の相性が合わなかったり、性的なコミュニケーションが不十分だったりすると、男性は性的刺激を感じにくくなるでしょう。
彼氏が勃起しない場合は、十分な性的刺激を与えられているかどうか振り返ってみてください。
性行為がマンネリ化している
付き合いたては彼氏の勃起が見られたにもかかわらず、性行為の回数を重ねるごとに勃起力が低下している場合は、マンネリ化している可能性が考えられます。
付き合いの年月が長くなるほどマンネリ化しやすくなるのは、ごく自然なことです。
しかし、マンネリの状態を放置しても状況の改善は見込めません。
まずは、毎回同じような性行為で彼氏側に飽きを感じさせていないか確認しましょう。
彼氏の性欲が少ない
男性は共通して性欲が強いと思っている女性もいるかもしれませんが、性欲の強さは人によって様々です。
たまたま彼氏が性欲の少ない方というだけかもしれません。
男性の性欲の強さは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの分泌量が大きく影響しています。
肉食系男子や草食系男子と分類されるように、テストステロンの分泌量は個人差が大きいです。
ただし、不健康が原因で性欲が減っている可能性もあることは覚えておいてください。
日頃の疲れやストレスが蓄積していたり、栄養不足や睡眠不足が重なっていたりする場合は、不健康な生活が原因で勃起しにくい身体になっているかもしれません。
彼氏の体調面には注意が必要ですが、性欲の強さは人それぞれであると理解しておきましょう。
ED(勃起不全)になっている
彼氏が勃起しない場合は、ED(勃起不全)に該当する可能性があります。
EDとは、勃起力を維持できず性行為に支障をきたす状態のことです。
完全に勃起しない状態だけでなく、「ときどき勃起することもある」という状態もEDに当てはまる可能性があります。
彼氏の勃起不足を少しでも感じた経験があるなら、彼氏がEDである可能性を視野に入れておきましょう。
EDについては記事の後半で詳しく解説しているので、「彼氏がEDかもしれない…」と思う方はパートナーとの今後のためにもぜひチェックしておいてください。
彼氏が勃起しないときに女性側が気をつけるべきポイント
性行為時に彼氏が勃起しないと不安や焦りを感じる気持ちはわかりますが、彼氏とのコミュニケーションの仕方を間違えてしまうと、状況はさらに悪化しかねません。
以下では、彼氏が勃起しないときに女性側が気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
あなたの彼氏との関わり方を振り返りながら読み進めてください。
パートナーの男性が勃起しないときに女性側が気をつけるべき点
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自分に魅力がないと決めつけない
彼氏が勃起しない場合でも、女性側の魅力が不足しているからだと安易に決めつけないようにしましょう。
男性の勃起はメンタル面に関わる繊細な現象のため、女性側の魅力不足が原因とは限りません。
彼氏があなたの性的魅力を十分に感じていたとしても、そのほかの理由で勃起に至らない可能性は十分考えられるのです。
自分に魅力がないと考える前にまずは、ほかの原因はないか考えてみましょう。
彼氏のせいにするような言い方は避ける
上記とは反対に、彼氏に責任があると決めつけて責めるのも避けるべきです。
女性のあなたが彼氏の勃起力不足を感じているのであれば、彼氏本人もそのことを気にしている可能性が高いでしょう。
多くの男性は、女性が思っている以上に繊細な生き物です。
彼氏を責めてしまうと、男性としてのプライドを傷つけて自信を失わせてしまいます。
「どうして勃たないの?」といった言い方をしていないか、今一度振り返ってみてください。
浮気の可能性を問い詰めない
彼氏が勃起しない理由をむやみに浮気と結びつけないようにしましょう。
単なる思い込みでほかの女性と遊んでいる可能性を疑っても、彼氏の反感を買うだけです。
浮気の可能性を問い詰めた時点で、彼氏は「あなたに信用されていない」と感じるでしょう。
一度崩れた信頼関係を修復するのは極めて難しく、彼氏に心理的な傷を与えてしまいます。
彼氏のことを心から思うのであれば、浮気の可能性はいったん忘れるようにしてください。
彼氏が勃起しないときにパートナーがすべき5つのアクション
彼氏が勃起しない状況を放っておいても、勃起力が改善する可能性は少ないでしょう。
彼氏との性行為の満足度を高めたいなら、女性であるあなた自身が彼氏に対して適切にアプローチする必要があります。
以下では、彼氏が勃起しないときにパートナーがすべき5つのアクションを解説します。
勃起に関する悩みは「男性側の問題」ではなく「あなたと彼氏の二人の問題」として捉え、パートナーとして協力的な姿勢を持つ意識を持ちながら読み進めてください。
男性が勃起しないときにパートナーの女性がすべきアクション
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アクション①|普段とは異なる性行為を試す
彼氏に対する性的刺激の不足やマンネリ化の解消を目指すなら、普段とは異なる性行為を試してみましょう。
男性側は、希望する性行為があっても「要求を自分から伝えるのは恥ずかしい…」とちゅうちょしている可能性があります。
以下のようなアクションを試し、彼氏が満足できる性行為を見つけてみてください。
マンネリ化の解消に繋がるアクション例
- 前戯に力を入れる
- 体位を変える
- ラブホテルに誘う
- ローションやアダルトグッズを活用する
- ストレートに本音を聞く
前戯や体位の工夫は、次回の性行為ですぐにチャレンジできるはずです。
また、ラブホテルなど場所を変えたり、アダルトグッズを活用したりすることも、新鮮さを演出する有効な方法です。
どういった性行為を試したら良いかわからない場合は、彼氏に「してほしいことはある?」などと直接ヒアリングしてみるのが良いでしょう。
切り出す前は恥ずかしく感じるかもしれませんが、彼氏第一で考えることが大切です。
紹介したアクション例を参考にしながら、性行為時の彼氏の気分を高める工夫をしてみましょう。
アクション②|寄り添いや共感で彼氏の心を開く
彼氏の勃起力が不足していても優しく寄り添い、彼氏に安心感を与えることが大切です。
勃起力を高めるには、リラックスした状態で性行為に臨む必要があるからです。
勃起力不足で悩む彼氏は、「次の性行為でも勃起できなかったらどうしよう」「彼女を失望させてしまうかもしれない」のように自分一人で抱え込んでいる可能性があります。
こういったストレスの蓄積が結果的に勃起力低下を招くのです。
彼氏が勃起できず焦りや不安を感じているときこそ、「ゆっくりでいいよ」など安心感を与える言葉を伝えるよう心掛けましょう。
アクション③|EDに対して理解があることを伝える
EDに対して理解があることを伝えることも、重要なアクションです。
男性は内心「EDかも…」と思っていても、実際に周りに相談するのは心理的なハードルが高いものです。
そこで、パートナーであるあなたも真剣に彼氏の悩みに向き合う姿勢を見せるために、EDに対する理解度の高さを示すと良いでしょう。
そのためには、彼氏のパートナーであるあなた自身がEDに対する知識を深めるよう努めてください。
もちろん、女性が男性特有の悩みを完全に理解することはできません。
しかし、例えば「20代でもEDになる人は結構いるみたいだよ」などと伝えるだけで、彼氏にとっては強い安心感に繋がるはずです。
記事の後半では、勃起に悩む彼氏のパートナーが知っておくべきEDの基礎知識をまとめています。
彼氏がオープンで前向きな気持ちで問題に向き合えるよう、ぜひチェックしておいてください。
アクション④|生活習慣の改善に協力する
食事や睡眠など生活習慣の乱れは勃起力低下に繋がるため、彼氏と一緒に生活習慣の改善を試みるのも有効です。
例えば、以下のようなアクションに取り組むと良いでしょう。
勃起力改善に繋がる生活習慣の改善アクション例
- 青魚や野菜類を食べる
- 十分な睡眠時間を確保する
- 適度な有酸素運動や筋トレをする
- アルコール摂取量を控える
- タバコの量を減らす
- 趣味や好きなことを一緒に楽しむ
- 日頃の悩みを聞いてあげる
身体面や精神面の健康状態をキープできれば、勃起力の改善も見込めます。
上記の中で現状できていない項目があれば、優先的に取り組んでみてください。
アクション⑤|通院を勧める
彼氏にEDの疑いがある場合は、彼女側から通院を勧めると良いでしょう。
男性側はEDで通院することに恥ずかしさや抵抗感があったり、わざわざ通院するほどではないと思っていたりするケースがあります。
しかし、少しでも性行為に支障をきたすようなら、彼氏に通院を提案してみてください。
その際、「医師や看護師に陰部を見せる必要はない」「通院している人は意外と多い」といった内容も伝えると、通院に対するハードルはいくらか下がるでしょう。
ただし、通院を無理やり勧めると彼氏は嫌がる可能性があるため、あくまで「通院も検討してみたらどう?」のように提案ベースで伝えてみてください。
EDとは
「彼氏がEDかも…」と思ったら、まずはパートナーであるあなた自身がEDに対する知識を深める必要があります。
EDを正しく理解したうえで彼氏とコミュニケーションを取り、彼氏にとって心強い存在でいられるようにしておきましょう。
以下では、勃起に悩む彼氏のパートナーが知っておくべきEDの基礎知識を紹介します。
EDの定義
国際的にEDは、以下のように定義されています。
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または(and/or)維持できない状態が持続あるいは(or)再発すること
広い意味で捉えると、以下のいずれかに当てはまる場合はEDの可能性が高いといえます。
EDに当てはまる症状の例
- 挿入に必要な勃起力を得られない
- 挿入の途中で勃起力が低下する(中折れ)
- 日によって勃起力が低下することがある
勃起力不足により性行為に支障をきたしている場合は、EDの可能性を疑いましょう。
また、性行為がうまくいく日とうまくいかない日がある場合も、EDに当てはまる可能性があります。
EDの有病率
20歳以上の成人男性7,710人を対象としたファイザー社の調査(※1)によると、勃起力が原因で性行為に失敗した人の割合は51.9%です。
半数以上の男性が、勃起力に悩みを抱えていることが読み取れます。
また、これまでにEDを疑ったことのある人は全体で45.3%です。
世代別に分けると、20代は26.8%、30代は37.5%、40代は52.7%、50代は66.4%、60代以上は74.0%です。
EDは決して珍しい症状ではなく、多くの男性が経験するものであると理解しておいてください。
※1 参考:「バイアグラ(R)発売10周年記念調査」(2)
EDの種類と原因
EDの原因は様々であり、原因によって大きく以下の4つの種類に分けられます。
原因別|EDの種類
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以下では、EDの特徴をそれぞれ詳しく解説します。
あなたの彼氏がいずれかに当てはまっていないか確認してみてください。
20代でも発症|心因性ED
心因性EDとは、性行為に対するプレッシャーや日頃のストレスといった精神的な問題が原因で生じるEDです。
性行為に対する経験が不十分で不安や緊張がある場合も、心因性EDに繋がります。
20代や30代の若年層でも見られやすいのが、心因性EDの特徴です。
さらに、社会人になって職場で慢性的にストレスを受けている場合も、心因性EDの原因となります。
彼氏の年齢が20代〜30代と比較的若い場合は、心因性EDの可能性を疑いましょう。
なお、彼氏と結婚してから発症した心因性EDは、妻だけEDと呼ばれます。
彼氏と結婚してからEDの症状が見られた場合は、併せて確認してみてください。
身体的な要因|器質性ED
器質性EDとは、十分な勃起に必要となる血管や神経などの健康状態が悪化して引き起こされるEDのことです。
加齢とともに血管障害や神経障害が現れることが原因となりやすいため、40代や50代に多いのが器質性EDの特徴です。
十分な勃起力を得るには、血液が陰茎海綿体に流れ込む必要があります。
そのためには、血管や神経が健康的な状態でなければなりません。
彼氏が加齢とともに勃起しにくくなっている場合は、器質性EDの可能性があります。
医薬品の副作用|薬剤性ED
薬剤性EDとは、医薬品の副作用によって引き起こされるEDのことです。
睡眠薬や抗うつ剤などを服用している場合は、その副作用によって勃起力が低下している可能性があります。
ただし、該当する医薬品を服用していても、必ずEDの症状が現れるわけではありません。
副作用の現れ方には個人差があります。
彼氏が何かしらの医薬品を服用してからEDのような症状が見られた場合は、薬剤性EDの可能性があると覚えておいてください。
ED患者の多くが該当|混合性ED
EDの原因は一つではなく、心因性ED、器質性ED、薬剤性EDのいずれか2つ以上が複合して起きているケースも少なくありません。
このようなEDを混合性EDといいます。
原因を一つに特定できないため、ピンポイントな対策が難しいのが特徴です。
特に彼氏が30代以降の場合は、心因性EDと器質性EDの両方が混在した混合性EDの可能性が高いと理解しておきましょう。
ED治療薬で勃起力の改善が見込める
EDの原因は様々であると説明しましたが、心因性EDにも器質性EDにも良好な改善効果を見込める方法が、ED治療薬の服用です。
ED治療薬とは、陰茎海綿体への血流を促進することで勃起力を高める医薬品の一つであり、バイアグラやシアリスが代表例として挙げられます。
20代の若年層からでも発症しやすい心因性EDの場合、ED治療薬で性行為の成功体験を積むことがきっかけでEDを克服・改善できる可能性があります。
器質性EDの場合は、生活習慣の改善とともにED治療薬の服用をすることで、勃起力不足の悩みを解消できるでしょう。
ED治療薬の処方を受けるには、ED治療を専門とする病院やクリニックなどの医療機関で診察を受ける必要があります。
なお、当クリニックでは問診でEDの診察を行いますので、医師に陰部を見られる心配はありません。
診察を通して医師がED治療薬の必要性を判断し、適切なED治療薬を必要な分だけ処方します。
毎回ではなく、ときどき勃起しにくいといった程度でもED治療薬は有効なので、気軽に通院を検討するよう彼氏と話し合ってみてください。
まとめ〜彼氏にED(勃起不全)の疑いがある場合は通院を検討しよう〜
彼氏が勃起しない理由は、彼女側にあるとは限りません。
身体的あるいは精神的な問題によって、十分な勃起に至っていない可能性があります。
彼氏の勃起力不足で性行為がうまくいかない場合は、ED(勃起不全)に当てはまるかもしれません。
彼氏が安心して勃起力改善に取り組めるよう、パートナーであるあなたが積極的にサポートすると良いでしょう。
なお、ときどき勃起力が不足し性行為に失敗する場合でも、EDに該当する可能性があります。
「彼氏がEDかもしれない…」とお悩みの方は、ぜひ気軽に病院やクリニックなどの医療機関で診察を受けてみてください。
スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
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一人で悩まず、まずはご相談ください。