高血圧とED(勃起不全)には密接な関係があることがわかっています。
慢性的に血圧が高く、性行為に支障をきたすほど勃起力が低下している場合は、高血圧がきっかけとなりEDを発症している可能性を疑いましょう。
今回は、高血圧とEDの関係を詳しく説明します。
高血圧を根本から改善する6つのポイントや、高血圧患者がED治療に取り組む際の注意点も解説するので、高血圧やEDを改善したい方はぜひ最後までご覧ください。
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高血圧とは
高血圧のことを単に血圧が高い状態のことであると漠然と理解している方も多いでしょう。
しかし、高血圧はその程度によって細かく分類されています。
以下では、高血圧の定義や分類、患者の割合といった高血圧に関して知っておくべき基礎知識を説明します。
高血圧の定義と分類
高血圧は、血圧を測定した場所によって、以下のように定義(※1)されています。
高血圧の定義
測定場所 | 収縮期血圧(最大血圧) | 拡張期血圧(最小血圧) |
---|---|---|
診察室で血圧測定した場合 | 140mmHg以上 | 90mmHg以上 |
自宅で血圧測定した場合 | 135mmHg以上 | 85mmHg以上 |
※1 参考:高血圧|e-ヘルスネット 厚生労働省
さらに細かく分類すると、診察室で血圧測定した場合では以下の図ように高血圧の基準が定められています。
収縮期血圧(最大血圧)120mmHg以下と拡張期血圧(最小血圧)80mmHg以下を満たしていれば、血圧は正常と判断できます。
高血圧に該当していなくても、高血圧の値に近い場合は高血圧予備軍と理解しておきましょう。
高血圧患者の割合
厚生労働省が令和元年に実施した調査(※2)によると、収縮期血圧が140mmHg以上の高血圧に該当する男性患者の割合は29.9%です。
男性の約3人に1人が高血圧患者であることからわかる通り、高血圧は決して珍しい症状ではありません。
※2 参考:令和元年国民健康・栄養調査報告|厚生労働省
高血圧とED(勃起不全)の関係
身近な症状の一つである高血圧は、ED(勃起不全)のリスクを高めることで知られています。
以下では、高血圧がEDを引き起こす理由を詳しく解説します。
高血圧とEDの関係
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動脈硬化の影響で勃起力が低下する
EDのリスクを高める主な理由は、高血圧が動脈硬化を引き起こして血管の機能を低下させるためです。
血圧が高い状態は、血管にとってダメージとなります。
血管がダメージを受けると血管の一つである動脈の内壁にコレステロールが付着・蓄積して動脈壁を厚くします。
この現象が動脈硬化です。
動脈硬化が起きると、動脈がしなやかに機能できなくなり、血液を運搬する能力が低下して血流が悪くなります。
勃起は、陰茎海綿体に十分な血液が流れ込むことで生じる現象です。
動脈硬化によって陰茎海綿体への血流が悪化すると、勃起に必要な血液が不足して勃起力低下を引き起こします。
このように、高血圧を放置しておくと動脈硬化を引き起こし、EDのリスクが高まることを覚えておきましょう。
高血圧患者はEDの有病率が約2倍になる
高血圧の有無とEDの関係を調べた海外の研究(※3)によると、高血圧患者のED有病率は正常血圧の方の約2倍になったとのことです。
血圧レベルの違いによってEDの併発率が明らかに異なることから、血圧とEDは密接に関係している可能性が高いといえます。
また、高血圧の重症度だけでなく、5年〜6年以上など高血圧の期間が長引くほどEDのリスクも高まることが示唆されています。
※3 参考:Management of erectile dysfunction in hypertension: Tips and tricks
降圧剤の服用が原因でEDになることもある
高血圧患者は血圧を正常範囲まで低下させるために、降圧剤を服用するケースがあります。
しかし、この降圧剤自体がEDを誘発する可能性があるのです。
以下に、EDのリスクを高める可能性がある降圧剤の例を示します。
EDのリスクを高めうる降圧剤の一例
- フルイトラン(トリクロルメチアジド)
- ラシックス(フロセミド)
- インデラル(プロプラノロール塩酸塩)
フルイトランやラシックスは、利尿作用を促すことで血圧を低下させる降圧剤です。
これらの利尿薬には、尿に含まれる亜鉛を体外に排出する働きがあります。
体内の亜鉛量が減ると、性機能の基となるテストステロンと呼ばれる男性ホルモンも少なくなるため、勃起力が低下しEDを引き起こしやすくなるのです。
また、インデラルはβ遮断薬というカテゴリーに該当する降圧剤です。
インデラルの場合、性的刺激を脳から陰茎海綿体に伝達する際に重要となる神経の機能に影響を与えるため、陰茎海綿体に血液が十分流れず、勃起力を低下させてしまいます。
一方で、オルメテック(オルメサルタン)やミカルディス(テルミサルタン)といったアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬に該当する降圧剤は、EDを引き起こしにくいと言われています。
高血圧とEDの両方に悩んでいる方は、高血圧治療の専門医に対してED改善に取り組んでいることを伝え、適切な降圧剤を処方してもらうよう相談してみてください。
なお、降圧剤が原因でEDの症状が表れる場合、薬剤性EDの疑いがあります。
高血圧を予防・改善する6つのポイント
EDを改善するには、根本の原因となる高血圧を改善する必要があります。
以下では、高血圧の予防や改善に役立つ6つのポイントを解説します。
日常生活の中で簡単に取り組めるアクションを紹介しているので、高血圧とEDの両方を改善するためにもぜひ実践してみてください。
高血圧の予防・改善に役立つ6つのポイント
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ポイント①|DASH食を取り入れる
高血圧を解消するには、DASH食を取り入れるのがおすすめです。
DASH食とは、高血圧を予防・改善するために開発されたアメリカ発祥の食事方法です。
DASH食の2つのポイント
- ミネラルや食物繊維の摂取量を増やす
- 脂質や砂糖の摂取量を減らす
カリウムやカルシウム、マグネシウムといったミネラルや食物繊維は、それぞれ異なるメカニズムにより血圧を低下させます。
ミネラルが多く含まれている食材の一例
- 大豆
- 乳製品
- バナナ
- ブロッコリー
- ナッツ類
- アボカド
一方で、脂質を多く含む肉類は食べすぎないように注意しましょう。
高血圧、ひいては動脈硬化の原因となるコレステロールの量を増やす原因となります。
DASH食を参考にしながら、高血圧の予防・改善に取り組んでみてください。
ポイント②|運動習慣を身につける
適度に身体を動かすことも、高血圧の予防・改善に繋がります。
高血圧治療の基本は食事と運動の2つと言われるほど、運動は重要なアクションです。
身体を動かすと、血液を運ぶ血管がしなやかになり、血圧を下げると言われています。
ただし、ハードな運動はかえって血圧を高めてしまう可能性があります。
高血圧の予防・改善のためには、少し息があがる程度のウォーキングやジョギングで構いません。
毎日30分以上を目安にして、身体を動かす習慣づくりに努めてください。
ポイント③|睡眠の量と質を高める
睡眠の量や質を高めることは、正常な血圧レベルを保つために重要なポイントです。
慢性的に睡眠不足が続くと身体だけでなく心もリラックスできないため、興奮状態になっている時間が長くなり、高血圧のリスクを高めると考えられているのです。
また、睡眠中に一定時間呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群が起きると、身体が酸素不足に陥り炎症やストレスを引き起こします。
結果として、高血圧をはじめとした様々な生活習慣病を発症しやすくなります。
長期的に高血圧のリスクを低減するためにも、1日あたり約7時間〜8時間の睡眠を確保するよう心掛けましょう。
ポイント④|飲酒量を適量に抑える
お酒を飲む習慣がある方は、飲酒量を適量に抑えるだけでも高血圧の予防・改善効果が見込めます。
アルコールを摂取すると、血圧が高くなることが知られています。
特に過度な飲酒が習慣になっている方は、時間の経過とともに血圧が上昇することも示唆されています。
禁酒のハードルが高い場合は、今よりもお酒の量を減らすよう心掛けてください。
ポイント⑤|禁煙する
タバコを控えることも、高血圧対策で重要なポイントです。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させて狭める作用があるため、血圧の上昇に関与します。
ほかにも、タバコには数千の有害物質が含まれているため、今日からでも禁煙に取り組むことを検討しましょう。
禁煙が成功すれば、高血圧ひいてはEDの改善に繋がる可能性があります。
ポイント⑥|ストレスを溜め込まない
ストレスを発散することも、血圧を下げる効果が期待できます。
ストレスは身体を興奮状態にし、血圧を上昇させます。
血圧を低下させるには、リラックスできる時間を作って副交感神経を優位にすることが必要です。
周りの人に悩みを聞いてもらう、あるいは趣味や好きなことに時間を使ったりするなどをして、ストレスの発散に努めましょう。
高血圧でも飲めるED治療薬
高血圧治療と同時にED治療薬を服用したいという方もいるでしょう。
ED治療薬として有名なバイアグラ、レビトラ、シアリスは、基本的には高血圧治療を受けている方も飲めます。
ただし、いくつか押さえておくべき注意点を後述したので、高血圧治療とED治療を並行して進めたい方は、チェックしておいてください。
高血圧患者がED治療薬を服用する際の注意点
高血圧治療とED治療を同時に行う際、状況によってはED治療薬を飲んではいけないケースがあります。
以下では、高血圧患者がED治療薬を服用する際の注意点を3つ紹介します。
副作用で重篤な症状を引き起こさないためにも、事前に確認しておきましょう。
高血圧患者がED治療薬を服用する際の注意点
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規定の血圧を上回るとED治療薬を服用できない
収縮期血圧(最大血圧)170mmHg以上または拡張期血圧(最小血圧)100mmHg以上の方は、ED治療薬を服用できません。
重度の高血圧に該当する方は、血管が狭まくなり血流が著しく悪くなっている可能性が高いです。
一方で、ED治療薬は血管を広げて血液の流れを良くする作用があります。
ED治療薬の服用によって血管の収縮状態が急に変化すると、異常な血流が引き起こされ、場合によっては臓器に悪影響を与えて重篤な事態に繋がる可能性があるのです。
高血圧でED治療を受けたい場合、まずは降圧剤で血圧を正常レベル付近まで下げましょう。
降圧剤とED治療薬の併用は副作用のリスクを高める
ED治療薬を服用するには降圧剤で血圧を下げる必要がありますが、併用すると副作用のリスクが高まります。
降圧剤とED治療薬は血管を広げて血圧を低下させる作用があるため、同時に飲むと想定以上に血圧が低下してしまうのです。
結果として、めまいや立ちくらみといった副作用が現れる可能性があります。
不安な場合は事前に医師に相談し、指示を受けるようにしましょう。
ニトログリセリン系の医薬品との併用は禁止されている
ニトログリセリン系の医薬品は硝酸剤とも呼ばれ、強い降圧作用を示します。
ED治療薬と一緒に飲むと降圧作用が強く働きすぎてしまい、血圧が過剰に低下してしまう可能性があるため、併用は禁止されています。
ニトログリセリン系の医薬品の一例
- アイトロール
- ニトロール
- シグマート
万が一にニトログリセリン系の医薬品を服用している場合は、ED治療薬と併用せず医師に相談してください。
まとめ〜高血圧患者のED治療は注意点あり!事前に専門医に相談しよう〜
高血圧が重大であるほど、EDを併発する確率が高まります。
EDを解消するには、根本となる高血圧の予防・改善に取り組むことが重要です。
高血圧の治療をしながらEDも改善したい場合は、ED治療薬の服用を検討すると良いでしょう。
ただし、規定の血圧を上回る方は、ED治療薬は服用できません。
また、降圧剤の種類によってはED治療薬との併用が禁止されています。
誤った組み合わせで服用しないためにも、高血圧治療の専門医とED治療の専門医の両方に状況を伝えておきましょう。
スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?
いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
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