クリニックコラム

マカをバイアグラと比べないで

ED

更新日:

ED
マカをバイアグラと比べないで

ED(勃起不全症)の患者さんのなかに、「マカを飲むか、バイアグラを使うかで悩んでいる」という人がいます。

マカもバイアグラも、男性の性機能を回復させる成分、と理解している人がいたら、それは間違った認識ですので注意してください。
バイアグラを始めとする、厚生労働省が承認しているED治療薬・性機能改善薬と、植物のマカは、比べることはできませんし、比べるべきではありません。

ED治療やED対策については、不確かな情報を多数出回っています。
EDを治すには、正しい情報をから、正しい知識を得るようにしてください。

※リンクをクリック、またはタップすると、ページ内の項目へ移動します

ED(勃起不全)でお悩みのあなたへ

ED治療は、新橋ファーストクリニックにお任せください。
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬を取り扱っています。

当クリニックの特長

  • 2010年11月の開院以来、治療実績20万人以上
  • 国内正規品のED治療薬を処方
  • 来院時の診察料、処方料などは全て無料
  • 新橋駅から徒歩3分の好アクセス
  • 予約なしで当日に来院してもOK

※2022年12月末時点の情報
※クリニック全体の受診者数(累計)

\  ED治療薬は330円/

ED治療の詳細を見る

\  最短1分で予約完了! /

来院予約へ進む

/  最短1分で予約完了! \

例えるなら「風邪薬とミカン」

マカとバイアグラを混同してしまう心理は、理解できなくもありません。
それと似たような混同は、生活の中にあふれているからです。

例えば、風邪薬とミカンの関係です。

風邪を引いたら、風邪薬を飲みます。
そして、「風邪を引かないようにするには、ミカンをたくさん食べたらよい」という、アドバイスもあります。

つまり、風邪薬とミカンは、両方とも「風邪対策」と考えることができます。

しかし、両者を比べることは意味がありません。

例えるなら「風邪薬とミカン」

ミカンをたくさん食べると風邪を引きにくくなるのは、ビタミンCを多く摂るからです。
ビタミンCは体の抵抗力を高めたり、細胞を強くしたりして、風邪のウイルスをシャットアウトします。

このことから、「風邪を引かないようにするには、ミカンをたくさん食べたらよい」というアドバイスが、間違っていることがわかります。

正しくは「ビタミンCを摂ると、風邪を引きにくくなる」です。
もしくは、「風邪を引かないようにするには、ビタミンCを多く含むミカンをたくさん食べたらよい」が、正しい表現になります。

一方で、風邪を引いたときに飲む薬には、熱を下げたり、咳を抑えたり、下痢を止めたり、脱水症状を改善したり、眠気を誘ったりする効果がある成分が含まれています。成分と効果は、さまざまな実験で証明されています。

つまり「風邪を引いたら風邪薬を飲む」ことは正しく、理にかなっている行動といえます。

それと同じように「EDになったらバイアグラを飲む」ことも、正しく、そして理にかなった行動です。
しかし「EDになったらマカを飲む」ことは、正しいこと、とは断言できません。その理由を説明します。

マカはEDを治さない

マカに関する知識で最も重要なのは、次のことです。

EDは病気の名称です。
ある病気を「治す」といえるのは、厚生労働省が承認した薬だけです。

マカはそのような薬ではないので、マカではEDは治りません。
ではなぜ、「マカでEDが治る」といったようなイメージができあがったのでしょうか。

大げさなPRが一人歩きしてしまった?

マカは、ペルー原産のアブラナ科の植物で、その根が長らく「精力剤」のように使われてきました。

歴史に加えて、ペルーという、日本人にとってミステリアスな国で採れる植物であることから、マカの成分を混ぜたサプリを売るメーカーは「男の頼れる活力」「年々衰えを感じる男性をサポート」といったうたい文句を使って、消費者をあおっています。

別のサプリメーカーは、国内を代表する企業ですが、そこですら、自社のマカ関連の商品について「インカ帝国の時代から活力源として珍重され、男の活力になる希少な成分を使用」と紹介しています。

これらのPR文章は、決して「EDを治す」とは言っていませんが、ただこれを読んだ人は「EDによさそう」という印象を持つでしょう。
「EDによさそう」という印象が一人歩きし始めて、「EDによい」になり「EDに効く」になり「EDを治す」になり、とうとう「マカにするか、バイアグラにするかで悩んでいる」になってしまったのでしょう。

公的機関はマカの使用に注意を促している

「マカは男性の性機能に、一切、よい影響を与えない」とはいえません。
マカがEDを治さないことは事実ですが、その一方で、マカが男性の性機能によい影響を与えていないことも、証明されていないからです。

公的機関はマカの使用に注意を促している

ただし、日本の公的機関は、マカについてあまり高く評価していません。

例えば、内閣府・食品安全委員会は、ドイツのリスク評価研究所という機関が公表した「マカを含むサプリメント及び食品のリスク評価」を紹介しています。
そこには、次のように書かれています。

「ドイツでしばらく前から、マカを含むサプリメントが、特にインターネットを介して販売されている。それらは性機能を増強させ、運動能力を向上させると宣伝されている。マカを含む製品について繰り返し照会があるため、マカの健康影響評価を行った。
いくつかの動物実験で、マカあるいはマカエキスの摂取により、生殖器及びホルモンバランスへの影響が観察された。これらから望ましくない作用が誘発される可能性がある。」(*)

また、国立研究開発法人・医薬基盤・健康・栄養研究所は、次のような情報を提供しています。

「40歳男性が性機能改善を目的に、朝鮮ニンジン、ガラナ、イエルバ・マテ、マカ、ダミアナ、オーツ、トウガラシ属含有のサプリメントを1回摂取推奨量(4錠)摂取したところ、数時間後に一過性脳虚血発作を呈し、再摂取により同様の症状を呈したことから、当該製品との因果関係は『確かである』と判断された」(**)

脳虚血とは脳に血液が流れない状態のことで、一過性脳虚血発作は、脳卒中の前触れの発作と考えられています。

いずれも明確に、マカは「悪いもの」と書かれているわけではありませんが、「ネガティブなもの」であるか、少なくとも「ポジティブなものではない」というニュアンスを伝えています。

このことからも、マカとバイアグラは「比べるべきではない」ことがわかります。

*:http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu02060440314
**:https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail1794.html

まとめ~ED治療に遠回りは不要

EDに悩んでいる人は、真っ先にED専門のクリニックに通うことを検討してください。
そして医師の診察を受けて、バイアグラなどのED治療薬を使っていきましょう。

このルートこそが、ED治療のための近道です。
マカのサプリは、ネットで気軽に買うことができますが、結局は遠回りになるでしょう。

遠回りでも効果が高ければ試す価値がありますが、本記で紹介したとおり、バイアグラほどの効果は期待できそうにありません。
ED治療に、遠回りは必要ありません。

スタッフより

スタッフ

クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?

いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
一人で悩まず、まずはご相談ください。

この記事を共有する