クリニックコラム

感染性脱毛症とは?症状や治療方法を解説【医師監修】

AGA

更新日:

AGA
感染性脱毛症とは?症状や治療方法を解説【医師監修】

感染性脱毛症という脱毛症をご存知でしょうか。

特定の感染症にかかってしまうと脱毛症を引き起こしてしまうことがあります。
フケが大量に生じたり、頭部全体が虫食いの様に抜け毛が目立つ場合は注意が必要です。

今回は、感染性脱毛症の症状や原因、治療方法などについて解説します。

※当クリニックでは、「感染性脱毛症」に関する治療を行っていません

※リンクをクリック、またはタップすると、ページ内の項目へ移動します

感染性脱毛症とは

抜け毛を気にする男性

感染性脱毛症とは、細菌やウイルスなどによる様々な感染症が原因で引き起こされる脱毛症の総称です。
年齢や性別などに関わらず、誰でも発症する可能性があります。

感染性脱毛症は主に、白癬菌(皮膚糸状菌)という真菌(カビ)による脱毛症と梅毒トレポネーマという梅毒の病原体による脱毛症に分かれます。

頭皮に白癬菌が感染すると「頭部白癬(しらくも)」や「白癬性脱毛症」と呼ばれる脱毛症になります。
また、梅毒の病原体である梅毒トレポネーマに感染すると「梅毒性脱毛症」を引き起こすことがあります。

これらの感染症は治療が可能なので、脱毛が進行する前に早期の治療を行うことが大切です。

感染性脱毛症の症状

頭をかく男性

感染性脱毛症の症状は、原因となっている感染症によって様々です。

主な感染性脱毛症である「梅毒性脱毛症」と「頭部白癬(白癬性脱毛症)」の症状について詳しく解説します。

梅毒性脱毛症の症状

斑に脱毛

梅毒性脱毛症とは、梅毒に感染し、症状が悪化することで現れる脱毛症のことです。
梅毒感染後、約3ヶ月~6ヶ月で脱毛症状が現れるとされています。

ピンク色で円形のあざが見られると同時に、髪の毛が頭部の後ろから側頭部分にかけて広範囲に抜けたり、虫食いの様に斑に抜けるのが特徴的です。
また、眉やまつ毛にも脱毛症状が見られることがあります。

かゆみや痛みを伴うことがないので、梅毒の感染に気が付かないこともあります。

頭部白癬(白癬性脱毛症)の症状

脱毛とフケ

頭部白癬(白癬性脱毛症)とは、頭皮に白癬菌(皮膚糸状菌)という真菌(カビ)が感染することで現れる脱毛症のことです。
頭部白癬は「しらくも」と呼ばれることもあります。

初期段階では、髪の毛が抜けやすくなったり、髪の毛が折れやすくなるなどの症状が現れます。

次第に円形に脱毛が進み、皮膚の最も表層にある角質層が剥がれ落ち、フケの様な細かく乾燥した鱗屑が見られます。
脱毛部分と発毛している部分の境界は明確で、脱毛症状が進行すると円形を維持したまま脱毛範囲が徐々に大きく広がっていきます。

また、白癬菌が感染している部分の頭皮が赤くなったり、かさぶたのようなものができることもあります。
梅毒性脱毛症と同様に、かゆみや痛みなどの明らかな自覚症状は見られません。

頭部白癬の治療が早期に開始されなければ、永続的な脱毛状態になることがあります。

感染性脱毛症の原因

ウイルス

感染性脱毛症は、細菌やウイルスなどが原因で引き起こされる様々な感染症によって、髪の毛を産生・再生する細胞組織がダメージを受けることで脱毛が引き起こされます。
髪の毛を産生・再生する細胞組織の能力が失われると、一度抜けた髪の毛は二度と生えてこなくなります。

下記の様な感染症によって、脱毛が引き起こされたり、進行する可能性があります。

脱毛を引き起こす可能性のある感染症(原因菌など)

  • 頭部白癬(白癬菌​)
  • 梅毒(梅毒トレポネーマ)
  • ハンセン病(らい菌)
  • 慢性膿皮症​(黄色ブドウ球菌など)
  • 帯状疱疹(ヘルペスウイルスなど)
  • 急性深在性毛包炎(ブドウ球菌など)
  • etc...

特に、「梅毒」や「頭部白癬」によって引き起こされる感染性脱毛症が多いとされています。

感染性脱毛症の治療方法

抗生物質

感染性脱毛症は、抗真菌薬や抗生物質などを投与することで治療できます。
原因となる感染症を治療することで脱毛症状も同時に解消されます。

髪の毛を産生・再生する細胞組織が完全に破壊されていない限り、再び脱毛部分から髪の毛が生えてくるはずです。

感染性脱毛症は、放置しても自然治癒で治ることはほとんどありません。
感染症の症状が重症化する前に治療を開始することが大切です。

主な感染性脱毛症である「梅毒性脱毛症」と「頭部白癬(白癬性脱毛症)」の治療方法について詳しく解説します。

※当クリニックでは、「感染性脱毛症」に関する治療を行っていません

梅毒性脱毛症の治療方法

梅毒性脱毛症は、ペニシリン系やテトラサイクリン系の抗生物質(内服薬)を服用することで治療が可能です。

ミノマイシン錠やサワシリン錠という薬剤が主に用いられます。
梅毒の治療薬として、一般的に使用されている薬剤です。

白癬性脱毛症(頭部白癬)の治療方法

白癬性脱毛症(頭部白癬)は、テルビナフィンやイトラコナゾールなどの成分が含まれた抗真菌薬(内服薬)を服用することで治療が可能です。
基本的には、外用薬(塗り薬)は使用せず、全て内服薬(飲み薬)で治療します。

ラミシール錠やイトリゾールカプセルという薬剤が主に用いられます。
水虫などの原因となる真菌(カビ)を殺菌する作用があります。

まとめ~放置はダメ!絶対!~

感染性脱毛症は、放置しても自然に治ることはありません。
頭皮に何らかの異常が見られた場合は、皮膚科がある専門の病院やクリニックなどの医療機関で診てもらうようにしてください。

早期に発見できれば、後遺症もなく完治することが可能です。
誰にでも起こりえる脱毛症なので、「おかしいな」と思ったらすぐに行動に移しましょう

スタッフより

スタッフ

クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?

いま、なんらかの症状でお悩みのそこのあなた!
一人で悩まず、まずはご相談ください。

この記事を共有する