瘢痕性脱毛症という脱毛症をご存知でしょうか?
何らかの理由で頭皮に傷を負い、瘢痕が形成されると、そこから髪の毛が生えなくなってしまいます。
もしかすると、心当たりのある方がいるのではないでしょうか。
今回は、瘢痕性脱毛症の症状や原因、治療方法などについて解説します。
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瘢痕性脱毛症とは
瘢痕性脱毛症とは、何らかの原因によって頭皮に傷がつき、傷跡が線維化することによって、髪の毛を作っている毛包という器官が無くなり、髪の毛が生えなくなる脱毛症のことです。
この、傷跡が線維化することを「瘢痕」と言います。
最も知られている瘢痕は、熱傷による火傷跡やケロイドではないでしょうか。
例えば、足の脛(すね)に火傷跡やケロイドができると、その部分だけ脛毛が生えてこないことがあります。
これが、頭皮で生じると瘢痕性脱毛症になるのです。
多くの脱毛症は、毛包が小さく未熟になりながらも頭皮の中に残っていることがありますが、瘢痕性脱毛症は完全に毛包が失われてしまいます。
髪の毛を再生する細胞組織そのものが無くなってしまうため、不可逆的・永続的な脱毛状態になってしまいます。
瘢痕性脱毛症は、原因別に「原発性瘢痕性脱毛症」と「続発性瘢痕性脱毛症」の2つのタイプに分類されます。
続発性瘢痕性脱毛症の場合は、ある程度で脱毛範囲の拡大は止まりますが、原発性瘢痕性脱毛症の場合は、炎症が進行することがあるため、脱毛範囲が広範囲に及ぶことがあります。
瘢痕性脱毛症の症状
瘢痕性脱毛症は、ほとんどの場合、不可逆的・永続的な脱毛状態になってしまいます。
つまり、一生自然には治らないということです。
瘢痕性脱毛症では、脱毛部位の皮膚が硬くなったり、変色(色素沈着や脱色など)することがあります。
勿論、髪の毛も失われますが、脱毛範囲は人によって様々です。
広範囲に髪の毛が失われることもあれば、線状や飛び地的に失われることもあります。
瘢痕性脱毛症で「どのような皮膚変化を伴うか」「どのような範囲で髪の毛が失われるか」などについては原因となっている状況に応じて大きく異なります。
瘢痕性脱毛症の原因
瘢痕性脱毛症は、基本的に何らかの理由で頭皮が傷つき、毛包を失うことで起こります。
毛包が破壊されると、毛包があった場所が線維化し、瘢痕となります。
瘢痕となった箇所からは、髪の毛が生えなくなるため、脱毛状態になるのです。
瘢痕が形成されるかどうかは、細胞レベルで毛包が損傷するかどうかにかかっています。
具体的に毛包が損傷する原因は「原発性」と「続発性」に分けられます。
それぞれの原因別に「原発性瘢痕性脱毛症」や「続発性瘢痕性脱毛症」と呼ばれることがあります。
瘢痕性脱毛症の原因
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原発性瘢痕性脱毛症
原発性瘢痕性脱毛症とは、毛包を直接破壊してしまう疾患によって引き起こされる脱毛症のことです。
原発性瘢痕性脱毛症の原因となる疾患には、「皮膚エリテマトーデス」や「頭部乳頭状皮膚炎」と呼ばれる疾患があります。
原発性瘢痕性脱毛症になる原因
- 禿髪性毛包炎
- 解離性蜂巣炎
- 毛孔性扁平苔癬
- 頭部乳頭状皮膚炎
- 皮膚エリテマトーデス
- etc...
続発性瘢痕性脱毛症
続発性瘢痕性脱毛症とは、ケガや事故などによって頭皮に傷がついた結果、瘢痕が生じ、脱毛症になることです。
一般的によく知られている瘢痕性脱毛症は、続発性瘢痕性脱毛症が原因です。
頭皮に瘢痕ができる原因となるのは、外傷や熱傷などによる傷だけではありません。
がんや膠原病、感染症、化学物質などでも瘢痕ができ、瘢痕性脱毛症に繋がってしまうことがあります。
続発性瘢痕性脱毛症になる原因
- 外傷(ケガなど)
- 膠原病(強皮症など)
- がん(皮膚がんなど)
- 異物挿入(人工毛など)
- 熱傷(火傷跡、ケロイドなど)
- 牽引(髪の毛が引っ張られる行為)
- 感染症
- 化学物質
- etc...
瘢痕性脱毛症の治療方法
瘢痕によって毛包が完全に失われてしまうと、そこから髪の毛が生えてくることは二度とありません。
そうなると完治は望めないでしょう。
そのため、瘢痕性脱毛症の兆しが見つかった時点で、すぐに皮膚科など専門の医療機関で治療に取りかかる必要があります。
瘢痕性脱毛症の治療方法
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ステロイドの使用
ステロイドの局所注射や内服薬を服用することで、瘢痕による脱毛範囲を拡大させないことが可能です。
しかし、失われた毛包が再生するわけではないので、脱毛部位から髪の毛が再び生えてくることはありません。
あくまで、脱毛範囲の拡大を防ぐ目的でステロイドが使用されます。
脱毛部位の切除
瘢痕による脱毛部位を切除し、その部分を縫って縮める外科的手術があります。
髪の毛が生えない脱毛部位が無くなったり、脱毛範囲を縮小することができます。
脱毛部位が目立たなくなり、外見上は脱毛が解消できます。
瘢痕の範囲が狭い場合は、最も有効な治療方法と言えます。
かつらやウィッグの使用
治療というイメージから遠いと感じるかもしれませんが、かつらやウィッグの使用も有効です。
最近では、医療用のウィッグも販売されています。
また、脱毛範囲が狭ければ、髪型(ヘアスタイル)を変えるだけで隠すことができます。
かつらやウィッグの使用、髪型の工夫などは、単なる誤魔化しで、意味がないと感じてしまうかもしれません。
しかし、冷静に考えると、瘢痕性脱毛症の最も大きな問題は見た目にコンプレックスを感じることでしょう。
そうであるならば、部分的な髪の毛の消失さえ解決できれば、その問題も解消されるはずです。
かつらやウィッグの使用なども瘢痕性脱毛症の治療における手段の一つと考えておくと良いでしょう。
まとめ~頭皮が傷ついたらすぐに病院へ~
もし、何らかの理由で頭皮が傷ついてしまった場合は、すぐに皮膚科のある専門の病院へ行きましょう。
早く傷の治療ができれば、瘢痕による脱毛症状を拡大させずに済むかもしれません。
また、瘢痕性脱毛症になってしまっても、単純に治療が受けられるだけでなく、医師から瘢痕性脱毛症とどのように向き合えば良いのか教わることができます。
瘢痕性脱毛症は、生き死に直接影響を与える疾患ではありませんが、見た目上の問題から、QOL(生活の質)に関わります。
頭皮だけでなく、心も傷つける疾患なので、メンタルケアも忘れないようにしましょう。
スタッフより
クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
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