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バイアグラ誕生20余年、ED治療は様変わりした
EDについて
2020年2月27日

販売してすぐに「夢の薬」「画期的な新薬」という評判が立った「バイアグラ」が誕生してから20年余りが経過しました。
バイアグラの日本販売が始まった1999年ごろは、ED(勃起不全症)という言葉は一般的でなく、「ED」という名前の自動車が存在したほどです。
そのころから比べると、令和のED治療は様変わりしました。
概ね、よい方向に変わったといえますが、課題もあります。
「ED治療史」を紐解いてみましょう。
患者が増えた
この20余年で最も変わったことは、ED患者さんが増えたことでしょう。
ある調査(*)によると、「中程度」と「完全型」の推定ED患者数は、1998年の1,130万人から2019年には1,304万人に増えました。
増加率は15%にもなります。
*:https://www.atpress.ne.jp/news/201563
患者が若くなった

患者数の増加とともに顕著なのは、患者さんの若年化です。
別の調査では、20~30代のED患者さんは、全体の3割近くに達することがわかっています(*)。
EDの発症原因には、他の病気が原因で発症する器質性EDや、ストレスが原因となる心因性EDなどがありますが、20代30代の場合、心因性EDが大半を占めます。
この20年間で、日本はすっかりストレス社会になりました。
20年前の新入社員は、入社してからワードやエクセルを覚えることも珍しくなく、のんびりしていました。
多くの企業は、社員を「入社させてから鍛える」というスタンスでした。
ところが現代の企業は即戦力を求めます。
新入社員ですら、さまざまなモバイル機器を使いこなせなければならず、情報はニュースだけでなくSNSでも収集しなければなりません。
政府が民間企業に「働き方改革」や「ストレスチェック」を指示しなければならないほど、労働は長時間化、過密化しています。
若い人の心因性EDが増えても不思議はありません。
*:https://www.atpress.ne.jp/news/161817
オープンになった
「ED」という中立的な言葉が定着したことで、ED治療がオープンになった印象があります。
それ以前は「インポテンツ」や「インポ」という言葉が使われていて、侮蔑や揶揄のニュアンスがありました。
日本には、性的な話題を過度に隠す風潮があるので、昔は「インポで悩んでいる」ことも隠さざるを得ませんでした。
しかし、EDという言葉の普及とともに、「EDは病気」という認識が広まりました。
熱が出たり腹痛が起きたりしたときに病院に行くように、最近では、EDになったらクリニックに行くことが「普通のこと」になりました。
専門のクリニックが増えて通院しやすくなった

この20年の間に、バイアグラに加えて、レビトラ、シアリスというED治療薬が登場しました。
また、ED治療薬のジェネリック薬も登場しました。
治療の選択肢が広がったことで専門知識が必要になり、「ED専門」を掲げるクリニックが増えました。
ED専門クリニックの増加は、ED患者さんの「物理的なバリア」と「心理的なバリア」を解消していきました。
20年前は大都市にしかED治療をする医療機関がなく、地方の人はED治療薬を手に入れることができませんでした。
これが「物理的なバリア」です。
治療できる医療機関が少ないと、その医療機関で知り合いに会う確率が高くなるので、患者さんに「そこに行きたくない」という心理が働きます。
これが「心理的なバリア」です。
この20年で2つの分厚いバリアがほとんどなくなったことで、早期発見、早期治療が可能になりました。
偽薬が増えた

ED治療の20年では、よくないことも起きています。
それは偽薬が増えたことです。
特許が切れていないED治療薬のジェネリックが「なぜか」出回っています。
有効成分が入っていない偽薬も流通しています。
この20年でネット通販が急拡大したことで、「何でも売れる、何でも買える」時代になりました。
しかも匿名で売ることも、匿名で買うこともできます。
偽のED治療薬で一儲けしようとしている輩にとって、ネット社会は好都合です。
ED患者さんは、しっかりしたクリニックに通うことで自己防衛しましょう。
間違ったイメージがまだある
「バイアグラは心臓病を引き起こす」という「間違った」イメージが、令和の時代でもいまだに残っています。
バイアグラは、アメリカで販売が始まっても、しばらくは日本で販売されませんでした。
それで、個人輸入でバイアグラを手に入れる日本人がいました。
そうした人のなかには、重い心臓病を持っている人がいて、バイアグラを使って性交をして、心停止をして死亡するという事故が起きました。
「バイアグラが心臓病を引き起こす」ことはありません。
ED治療薬には、そのような副作用はありません。
そして、そもそも医師は、重い心臓病を持っている人にはバイアグラを始めとするED治療薬を処方しません。
ルールとおりに使えば、ED治療薬は安全に使用できます。
まとめ~より気軽に治療できる時代に
この20年間で、EDの治療環境はだいぶ改善されたといえます。
治療方法が進化して、偏見が減ったことで、ED患者さんは治療に前向きに取り組めるようになりました。
少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐにED治療のクリニックに行きましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。

どうも!新橋ファーストクリニックの安田です。
スタッフブログをお読みいただきありがとうございます!
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