スタッフブログ
EDと喫煙は動脈硬化でつながっている
EDについて
2019年10月9日

ED(勃起障害)に悩んでいる方で、喫煙習慣がある人は、至急禁煙に取り組むことをおすすめします。
タバコがEDを悪化させることがあるからです。タバコがED治療の効果を低下させてしまうかもしれません。
タバコがEDの治療効果を低下させてしまうかもしれません。
喫煙は血管を傷つけます。
そしてEDは血管が傷つくと悪化します。
この2つを結びつける傷ついた血管とは、動脈硬化のことです。
EDを治すためにも、動脈硬化を引き起こさないためにも、禁煙をしましょう。
目次
EDは動脈硬化の「警報装置」
EDそれ自体が病気ですが、EDには動脈硬化の「警報装置」のような機能があります。
それは、EDを発症しやすい人の特徴に、高コレステロールや肥満があるからです。
高コレステロールも肥満も、動脈硬化を含む生活習慣病のリスクを高めます。
20代は精神的な理由によってEDを発症することが多いので、生活習慣病のリスクは高くありませんが、40代以上のED患者さんの場合、同時に生活習慣病を発症しているかもしれません。
生活習慣病には動脈硬化や高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などがありますが、これらはいずれも初期症状がないので発見しにくい病気といえます。
一方でEDには「勃起しない」という目に見える症状があるので発見しやすい特徴があります。
高血圧や肥満が原因でEDと動脈硬化を同時に引き起こしていた場合、EDには気が付きますが、動脈硬化には気が付きません。
この場合、EDを「動脈硬化の警報」とみなし、ED治療に取り組むと同時に内科の検査を受けて生活習慣病が発症していないか調べたほうがいいわけです。
勃起には2つの細い動脈が関係している
陰茎には、海綿状動脈とラセン動脈という2種類の動脈が走っています。
どちらも「細い」のが特徴です。
動脈とは、酸素を多く含む新鮮な血を流す血管のことです。
脳が性的興奮状態になると、この2種類の動脈が広がって大量の血液が陰茎に流入してきます。
それと同時に、陰茎から血液を流し出す静脈が閉鎖され、血液が陰茎内にとどまって勃起が完成します。
勃起の硬さをつくっているのは、大量の血液で、その血液の流入ルートが海綿状動脈とラセン動脈ということです。
「細い動脈が勃起に深く関わっている」ことを押さえておいてください。
タバコの化学物質が動脈を傷つける
血管は本来、弾力性があって柔らかいものですが、動脈硬化は血管が硬くなる症状です。
柔らかい血管でも、長期にわたって傷つけられると硬くなっていきます。
タバコに含まれる化学物質は血管に炎症を起こすことがわかっていて、これが血管を傷つけます。
タバコの化学物質はさらに、神経を経由して血管にダメージを与えるように作用します。
陰茎の細い動脈は真っ先に障害される
細い血管ほど早くタバコの被害を受けます。
そして細い血管ほどタバコの被害が大きくなります。
それで陰茎の細い動脈である海綿状動脈とラセン動脈は、早期に、かつ大きく傷つきます。
EDは、深刻な動脈硬化に先んじて発症する可能性があります。
EDは動脈硬化の「予想警報」にもなるわけです。
EDも治すと思って禁煙を
喫煙している方は、すでに幾度となくタバコの害について聞かされてきたと思います。
喫煙被害で最も深刻なのは肺がんですが、それでもニコチンの誘惑に負けてしまう人がいます。
禁煙できないのは、喫煙リスクが見えにくいからではないでしょうか。
動脈硬化は初期症状が出ませんし、血管なので目で見ることもできません。
検査で動脈硬化が指摘され、医師からタバコが原因であると言われても、患者さんは「被害状況」を確認できないので危機意識が芽生えません。
そして肺がんについても、今これから吸おうとしているこの1本のタバコによって「急に発症するわけではない」と考えることができてしまうので、こちらも危機意識につながりません。
タバコはおいしいので、危機意識がリアルなものにならないと、なかなかやめられません。
そこでEDを使って禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。
EDには、性交ができないというリアルな被害が発生します。
また、「この年齢でEDか」という精神的なダメージも受けます。
- 喫煙がEDの原因になっているかもしれない
- 禁煙すればEDが改善するかもしれない
このように考えると、禁煙の強い動機になるのではないでしょうか。
しかも禁煙には、肺がんを含むさまざまな生活習慣病のリスクを下げるという、別のメリットもあります。
喫煙は損、禁煙はお得、と心の底から理解できるとタバコを縁を切れるでしょう。
加熱式タバコも血管に有害
加熱式タバコは害が少ない、と聞いたことがあると思いますが、日本生活習慣病予防協会によると血管には有害であることがわかっています。
加熱式タバコの蒸気にさらしたラットと、紙巻きタバコ(普通のタバコ)の煙にさらしたラットを比べたところ、「血管内皮機能」の低下率は、前者が58%減、後者が57%減とほとんど変わりませんでした。
血管内皮機能が高いほど血管の柔らかく健康で、この機能が低下すると動脈硬化が進みやすくなります。
EDを治すためにタバコをやめようと考えている方は、紙巻きタバコをやめても加熱式タバコを吸い始めては効果は期待できません。
まとめ~報酬が必要
人が何かの行動をしなければならないとき、報酬が確定していると格段に行動しやすくなります。
ED治療には性交という報酬があるので、患者さんは積極的に治療を受けようとします。
EDの改善を報酬にして、禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。

どうも!新橋ファーストクリニックの安田です。
スタッフブログをお読みいただきありがとうございます!
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