ED治療薬の意外な効果

医療現場では、ときに説明ができない現象が起きます。
例えば美容成分で知られるプラセンタは、元々は肝臓の病気の薬として使われていました。
ところがプラセンタを飲んだ肝臓病の患者様が、更年期障害の症状が改善したり、リウマチの症状が軽減したりしたのです。
そしてプラセンタ研究が進むなかで、美白効果やシミやシワを減らす効果が発見されました。

このような嬉しい誤算や不思議な良い現象が、ED(勃起不全症)治療でも起きています。
EDの治療をしたら発生した、“歓迎できる意外なこと”を紹介します。

ED薬のレビトラに早漏を改善する効果?

レビトラ

レビトラは、バイアグラ、シアリスと並びEDの3大治療薬といわれています。
そのレビトラに、早漏を改善する効果がある、という報告があります。
研究グループが臨床試験を行ったところ、レビトラを服用して性行為を行ったときのほうが、レビトラを服用しなかったときより、挿入時間が2.4~3倍延長したのです。

これはレビトラによって大量の血液が陰茎(ペニス)に流れ、それが「強い勃起」を生み、パンパンに膨れたことで感覚が鈍化して射精を我慢できるようになったと考えられています。

レビトラの有効成分はバルデナフィルといい、バイアグラの有効成分シルデナフィルやシアリスの有効成分タダラフィルとは異なります。

レビトラのバルデナフィルは“スポーツカー”と呼ばれるほど、勃起効果が速いのが特徴です。

例えばバイアグラは飲んでから30分ほどで勃起の兆候が現れますが、シアリスは飲んでから3時間後に効果のピークを迎えます。
一方のレビトラは、速い人だと15分ほどで勃起の兆候が現れます。

レビトラは、強い勃起を起こすことが早漏改善効果を生んでいると推測され、詳しいメカニズムはわかりませんが、治験の上でも射精までの時間を延長する効果は実証されているのです。

もし患者様のなかでEDだけでなく早漏にも悩んでいる方がいましたら、レビトラを試してみてはいかがでしょうか。

ED治療薬が動脈硬化を改善させる?

心臓病の方はED治療薬を使わないほうがよいと言われていますが、しかしED治療薬には心臓病や老化の原因となる動脈硬化を改善させる働きがあるのではないか、という研究結果があります。

そもそもEDは、動脈硬化の前触れ(前兆)といわれています。
これは理解しやすいと思います。

EDは勃起しない症状で、これは陰茎(ペニス)に血液が集まらない状態です。
つまりEDは元々血管と深い関係があるのです。
そして動脈硬化は、動脈という血管が硬くなる症状なので、EDと動脈硬化は“血管つながり”の関係にあるのです。

したがって動脈硬化だけでなく、血管の病気である高血圧や糖尿病、脂質異常症も、EDを引き起こすことがわかっています。

さて、動脈硬化がEDを引き起こしているのであれば、EDを治せば動脈硬化が改善すると推測することができます。
つまり次のような仮説を立てることができます。
「動脈硬化→ED」→「ED治療→動脈硬化改善」

ED薬には、体内のPDE-5という酵素の働きを阻害する効果があり、この酵素PDE-5は勃起を起こさせないようにする性質があります。
つまり酵素PDE-5が「元気」だと、勃起しないのです。
そこでED薬を飲んで酵素PDE-5の「元気を奪う(働きを阻害する)」と、勃起するようになるのです。

そして、酵素PDE-5から元気を奪うと、血管を保護する効果があることがわかってきたのです。

このことからED薬を飲むと「血管が保護される」→「動脈硬化が改善される」と推測できるのです。

ある大学教授(泌尿器科)は、少量のED薬を週に2~3回飲むと、動脈硬化を改善する効果が期待できる、と述べています。
ただ、現行の医療のルールでは、動脈硬化を治すためにED薬を処方することは行われていません。

したがってED薬の動脈硬化改善効果は、あくまでも副次的なものとされています。

シルデナフィル(バイアグラの有効成分)は元々狭心症の薬として開発されていた

バイアグラの有効成分はシルデナフィルと呼ばれます。

バイアグラを開発した製薬メーカーのファイザー社は、シルデナフィルに狭心症を治す効果があるのではないか、と推測し研究を進めていました。

結論からいうと、シルデナフィルは狭心症の治療薬としては期待できない、ということがわかったのですが、治験中にある異変が起きたのです。

ファイザーの研究者たちが、治験の被験者になってくれた狭心症の患者からシルデナフィルを回収しようとしたところ、被験者たちが返すことを渋ったのです。
そういった被験者が複数人いました。

それでファイザー研究者が被験者に理由を尋ねたところ、勃起効果があることがわかったのです。
つまり当初、シルデナフィルの勃起効果は「副作用」だったのです。
しかし勃起という副作用は、「勃起しない」状況を改善させる良い副作用といえます。

そこでファイザーは、勃起を引き起こす薬として、あらためてシルデナフィルの研究に取りかかり、世界初のED治療薬バイアグラを生み出したのです。

少しでも気になる方はまずはEDセルフチェックを行ってみる事をお勧めします。

EDセルフチェックを行う

病気によるEDとED治療薬の効果について

糖尿病によるEDの特徴

糖尿病患者と非糖尿病の方を比較すると、EDになる確率が糖尿病患者のほうが2~4倍程度高くなるという結果があります。それは糖尿病による神経障害や動脈硬化が引き起こされるためです。

神経障害により、勃起に関する信号が伝わりづらくなることや、愛撫などによる性刺激のフィードバックが弱くなることが要因です。動脈硬化は海綿体組織の血管の拡張などを妨げ、勃起が弱くなってしまいます。

各ED治療薬の効果

糖尿病によるEDに対してもED治療薬は有効です。非糖尿病の方と比べると糖尿病患者に対してはED治療薬の有効率は低くなりますが、ED治療薬3種類それぞれ50%前後です。薬の有効成分量が増えると有効率が比例して上がることが特徴です。

国内の製剤ではレビトラ20mgの改善率が一番高いといわれています。ここで一つ注意したいことは、ED治療薬はEDの根本治療ではないため、糖尿病の症状が進むと今まで効果のあったED治療薬も効かなくなるため、ED治療薬が効く間に糖尿病の治療を進めることが重要です。


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バイアグラ投与による糖尿病患者のED改善率

バイアグラ投与による糖尿病患者のED改善率
グラフデータ引用元:ファイザー株式会社社内資料
対象 糖尿病を有するED患者21名
試験方法 バイアグラ25mg・50mg・プラセボを1日1回までとして10日間にわたり性行為1時間前に経口投与し経過観察。
効果 25mg投与群で50%、50mg投与群で52%が「勃起が改善した」と回答。

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レビトラ投与による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコア改善結果

レビトラ投与による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコア改善結果
グラフデータ引用元:バイエル薬品社内資料
対象 糖尿病を有するED患者452名
試験方法 レビトラ10mg・20mg、プラセボをを1日1回までとして12週間にわたり性行為1時間前に経口投与し経過観察。
効果 対象よりIIEF勃起機能ドメインスコアを集計したところ、レビトラを投与することで勃起機能に有意な改善があることが確認された。また、10mg投与群と20mg投与群でも有意差が確認されており、20mgのほうが10mgよりも改善に効果があることがうかがえる。

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シアリス投与による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコア改善結果

シアリス投与による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコアの改善結果
グラフデータ引用元:日本新薬社内資料
対象 糖尿病合併を含むED患者258例
試験方法 シアリス10mg・20mg、プラセボをを1日1回までとして12週間にわたり性行為1時間前に経口投与し経過観察。
効果 対象よりIIEF勃起機能ドメインスコアを集計したところ、糖尿病のないED患者はもちろんのこと、糖尿合併のED患者においてもシアリス投与は勃起機能においても優れた効果を示した。特に糖尿病合併ED患者においては20mg投与のほうがより高い改善効果があることがうかがえる。

高血圧症によるEDとED治療薬の効果

高血圧症によるEDの特徴

血管内の血液の圧力が高くなる高血圧は、血管に高圧の負担をかけるため血管が痛み易くなり、動脈硬化などをもたらします。勃起は細い血管に血液が流れ込み膨張することにより起こるため、血管が膨張しにくくなるとEDとして現れます。

そして、高血圧の治療薬の中には副作用としてED症状が現れるものが多数あるため、それも高血圧患者のED症状を引き起こす原因となります。

各ED治療薬の効果

高血圧によるEDに対してもED治療薬は有効です。ED治療薬3種類それぞれ効果はある程度見込めますが、薬の有効成分量が増えると有効率が比例して上がることが特徴です。

利尿剤系、Ca拮抗薬、交感神経抑制薬、β遮断薬などの降圧剤を使っている方は、主治医に副作用としてED症状があることを説明し、他の薬剤への変更などを相談してみることも一つの選択肢です。高血圧が悪化するとEDも重症化するため、血圧のコントロールをすることを薦めます。


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シアリス投与による高血圧患者のIIEF勃起ドメインスコア改善結果

シアリス投与による高血圧患者のIIEF勃起ドメインスコアの改善結果
グラフデータ引用元:日本新薬社内資料
対象 高血圧症合併を含むED患者258例
試験方法 シアリス10mg・20mg、プラセボをを1日1回までとして12週間にわたり性行為1時間前に経口投与し経過観察。
効果 対象よりIIEF勃起機能ドメインスコアを集計したところ、高血圧症のないED患者はもちろんのこと、高血圧症合併のED患者においてもシアリス投与は勃起機能においても優れた効果を示した。特にシアリス20mg投与は、10mg投与群よりも効果が高いだけでなく、高血圧症合併でないED患者よりもドメインスコアを伸ばすほどに効果が顕著である。

肥満や運動不足によるEDとED治療薬の効果

肥満や運動不足によるEDの特徴

肥満(メタボリックシンドローム)や運動不足もEDの原因になりうるといわれています。肥満の指標とされるBMI(体重÷身長×身長)の数値が増えるほどEDのリスクが上昇するといわれています。

肥満により腹部に脂肪が付くと陰茎への血流が悪くなりEDの要因となるといわれています。運動によって男性ホルモンが分泌されやすくなりますが、運動不足が続くと男性ホルモン量も相対的に落ちるといわれています。

各ED治療薬の効果

肥満(メタボリックシンドローム)や運動不足が原因となるEDに対しても、ED治療薬は有効です。しかし、ED治療薬のみならず、日常的に運動を取り入れることも大きな効果があります。

肥満中年男性に食事制限を行い、運動を取り入れることにより、8週間後に男性ホルモン(テストステロン)値の上昇やED症状の改善が見られたという治験結果もあります。ED治療薬を使用するだけでなく、健康的な生活での改善が見込めます。


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運動による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコアの改善結果

運動による糖尿病患者のIIEF勃起ドメインスコアの改善結果
グラフデータ引用元:ED診療ガイドライン
対象 肥満・運動不足のED患者597例(4試験合計)
効果 何もしていない肥満ED患者と比べると、食事や運動の介入を行った患者にはIIEFスコアの加重平均差で2.40ポイントもの有意な差が確認され、肥満や運動不足によるEDに対して食事制限や定期的な運動を行うことの有効性が確認された。

うつ病・統合失調症によるEDとED治療薬

うつ病・統合失調症によるEDの特徴

うつ病や統合失調症といった精神疾患もEDの原因となりやすく、さらにED患者はうつ病になりやすいといった双方向性もあるといわれています。

精神疾患により神経のバランスが崩れて、ED症状として現れるためと考えられます。さらにはうつ病・統合失調症などの治療に用いられる向精神薬では副作用としてEDが出ることもあり、それも含めてEDの原因と言えます。

各ED治療薬の効果

うつ病・統合失調症の方にもED治療薬は有効とされており、ED症状があるのであれば、試す価値は十分にあります。

ED治療薬を4.5回程度使ってみても満足した勃起が得られず、性行為を行えなかった場合には服用中の向精神薬を副作用の少ないものに変更できないかを主治医に相談してみることも一つの選択肢です。十分な勃起を得られ易くするために、用量の高いものを選んだり、ED治療薬を服用した状態で自慰行為などを行い、薬の効果を実感してからパートナーとの性行為に及ぶと成功率が上がるといったデータもあります。

ED薬の併用においては、服用中のお薬との兼ね合いの判断や、薬用量調整などの、専門知識が必要なの為、抗精神病薬・統合失調症・抗うつ薬・うつ病によるEDでお悩みの方は、専門クリニックへの受診が望ましいと思われます。


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